こんにちは。E-kan株式会社 エンジニア 尾上です。
少し暖かい日が増えてきましたね。それは喜ばしいことなのですが、それは一方で本格的な花粉シーズンの到来を意味します。リモートワークのお陰で吸引機会が抑えられているものの、消費するティッシュの量もまた増えつつある今日この頃、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
さて、今回も仕事の話題ではありません(次あたりはわざわざ断ることもしなくなりそう)。
先日、ふとしたきっかけで、最寄りの「コメダ珈琲店」さんに行って参りました。皆さんはコメダ珈琲店には行かれたことはありますか? 最近しばしばネットでも話題になっている同店、私は今まではあまりご縁がなく、今回が実質のコメダデビューとなりました。その模様をレポートします。
お店の前を通りがかると、いつも数組の入店待ちの列ができているイメージがありましたが、この時も既に5組ほど、入店を待っているお客さんがいました。繁盛していますね。とはいえ割と回転しているようで、さほど待たずにお呼びがかかり店内へ。
しっかり何かを食べようと決めていたので、豊富なメニューに迷いつつ注文し運ばれてきたのがこちら。
…でかすぎでは?
写真では分かりづらいかもしれませんが、面積は顔と同じくらい、厚さはスマホの幅くらいありました。
某MDの標準のハンバーガー4つ分くらいのボリュームはあると思います。これにはさすがにビックリ。
気になって調べてみると、コメダ珈琲店は様々なメニューのサイズ感がおかしいことで有名なのだそう。例えばサンド類は「枕」、バーガー類は「ベレー帽」、ミニサラダは山盛りで出てきて「ミニとは?」等々…一般的な「多め」の概念を吹き飛ばすボリュームは、ちょっとした軽食を頼んだつもりだった客を驚きと困惑に陥れ、「デカすぎる」「逆写真詐欺」とSNS界隈をしばしばざわつかせているようです。確かにこりゃあ枕ですわ…。納得いたしました。
しかし、ただデカいだけではないのがすごいところ。手前はみそかつサンド、奥はあみ焼きチキンホットサンドです。名古屋発祥なのでみそかつなんですね。みそかつサンドは、カツはサクサクで食べやすく(サイズがアレなのでトータルとしては食べるのは若干大変ですが)、味噌だれが主張しすぎずしっかり馴染んで、とても美味。チキンサンドはとにかく鶏肉のプリプリ具合がすごかったです。お値段は確かにやや高めではあるのですが、「お、おう、これなら仕方ねえ…」と納得してしまう一品でした。
勿論コーヒーもおいしかったです。有名なシロノワールもいただきました(ミニにしといてよかった)。
ちょっと小腹に入れる程度のイメージだったので「くっ、こんなはずでは…!」感に酷く苛まれました。そんなコメダデビューと相成りました次第です。
昨今のコロナ禍で、飲食業界は大変な苦境に立たされました。いわゆる「喫茶店」と呼ばれる業態の店舗も例外ではなく、格安で上質なコーヒーを提供するコンビニチェーンの参入、輸入コーヒー豆の高騰等も影響し、2021年の「喫茶店」の休廃業・解散は過去最多だったそうです。また、大手コーヒーチェーンも業績の回復が見通せず、決算で営業利益が赤字となる会社が後を絶たない…そんな中、件のコメダ珈琲店は唯一、前年同期40%弱の黒字となる利益を計上し「独り勝ち」を果たしたというニュースが、少し前に話題になっていたことを覚えています。
同社担当者は「限定メニューの積極的な展開とSNSによる販促に注力したことが要因では」と分析しているようです。変化に対応できる柔軟性とITリソースの活用が明暗を分けることになった、ということなのでしょうか。確かに近年、SNSによって広がる「口コミ」は予測がつきづらいものの絶大な効力があるという話を、業界問わず耳にします。話題性は重要だということですね。
コメダ珈琲店のメニューのあり得ないボリュームは、社長の「大きいと喜んでもらえる」というシンプルな思いによるところであるそうですが、話題性において他社を大きくリードしているのは間違いないと感じます。もちろんそれだけではなく、様々な方面から戦略を練り、地道な努力を積み重ねた結果の「独り勝ち」ではあったでしょうが、発想で顧客を巻き込んでいくことの重要性を、実際に巻き込まれてみて、改めて認識したのでありました。
というわけで、今回は以上です。
何かと話題のコメダ珈琲店、皆さんも訪れてみてはいかがでしょうか。
食事以外について触れそびれましたが、丁寧な接客で、ゆっくり落ち着ける雰囲気の店内でした。きっと穏やかな時間が過ごせることでしょう。もっとも、食事の注文状況によってはザワザワする可能性もありますので、その点は自己責任でお願いします。食事を注文するときは、一部持ち帰り前提、あるいは3人程度で1品シェア、くらいが適量かもしれませんね。
気になる方は「コメダ でかい」「コメダ メニュー詐欺」等で検索いただき、ぜひ店舗に足を運んで、驚きと困惑を体験してみてください。