1.私って何者?
こんにちは!社会福祉法人あかねで人事をしています、淺井(アサイ)です。
もし、この記事を読む前に私のプロフィールをのぞいてくださった方がいらっしゃったら、きっと「この人は社員なのか?一体何者なんだ?」とお思いでしょう。
正確にお伝えいたしますと、私は社会福祉法人あかねの社員ではなく「業務委託」という形で社会福祉法人あかねの採用活動の一部分に携わらせていただいています。
ですのであかね以外の企業でも人事をしていたり、広報や産業カウンセラーなどもしていたりします。別の仕事と両立するために、コロナで通勤が難しくなる前から出勤+リモートワークを組み合わせて勤務していました。
本日は記念すべき1本目の記事ということで、どこまで踏み込んで書こうか?どういう風に書くと伝わりやすいだろうか?と色々ウンウン唸っておりました。
しかし着飾ってもしょうがない、ありのままの私のお話をしようと思い、思いのまま筆を走らせていきたいと思います。
これまでの経歴
1つ前の記事で西谷さんも書かれていましたが、私も新卒で就活を経験していません。
就活したことない人事ばかりじゃないか!というツッコミは一旦置いておいてくださいね。
私はもともと某ファッション系のデザイン専門学校を卒業したのち、アルバイト雇用という形でアパレルのショップ店員をしていました。
もともとはかなり内向的で、人と関わることもあまり好きではありませんでした。
当時の私と対話ができるのなら、小1時間説教をしてしまいたくなるほど、どうしようも無い人間でして・・・。当時は接客もあまりしなくていい、品出しだけしていればいいんじゃないか?という勝手なイメージで会社を選びました。正社員にもなりたくありませんでしたね、責任とかおいたくないし(どうしようも無い)。
しかし、入社した会社で待ち受けていたのはとんでもなく厳しい先輩と、めちゃくちゃ接客しないといけない環境。正直震え上がりました。生まれてこのかた努力らしい努力を経験してこなかった私は、人生初の「努力」をせざるを得なくなってしまいました。
人見知りの方にはこの苦悩をわかっていただけるのではないかと思いますが、「知らない人に自分から話しかける」なんて苦行、どう乗り越えればいいのか・・・。
困り果てた私はデータを取ることにしました。
まず1日中、お客様に同じ声かけを繰り返す。「よかったらお鏡合わせてみてください」とか、服屋さんでよく言われる定番のセリフをひたすら新規のお客様に声をかけまくる。何パターンか用意して、1番反応が良かった声かけを採用していく、というもの。
今考えたらなんと泥臭いのだろうと苦笑いですが、当時コミュニケーション能力が足りてなかった私には数字という正解にすがりたかったのです。
そうこうしているうちに、「お客様はこう言われたら嬉しい」、「お客様はこういうことが聞きたい」というお客様のニーズが発見できるようになってきました。
この辺りから、ようやくアパレルスタッフとしての楽しみを感じることができるように。
厳しかった先輩からも、褒められることが増えてきました。厳しくされたり誰かに本気で怒ってもらった経験がなかった私は、いつしか「この先輩のようになりたい」と思うようになり、入社2年目でようやく正社員になろうかなと思うに至りました。
(今振り返れば当時はリーマンショック真っ只中だったので、よく正社員になれたと思います)
そして、2店舗、3店舗と転勤を経て、なんと店長を任されるほどに成長することができました。
最初の動機から考えると、奇跡のような展開ですね。
しかしここで大きな転機を迎えることに。
当時私の大事な部下が、会社側のミスで社員試験を受けられないという事態が発生。もちろん店長として抗議をするも、人事部に大人の事情でもみ消されるという事態に。
私はどうしても許すことができず当時若かったことも手伝って、怒りに任せて退職してしまいました。
6年勤めたアパレルを退社した後、生まれて初めて就職活動をすることになりました。
次に目指した業界は、「人事部を変えることができる仕事」。この時初めて人材業界という言葉を知りました。
しかしちゃんとした就活をしたことがなかったため、「とりあえす人材って書いてあるし、人にまつわることをするんだろう」という安易な考えのもと、当時7期目だった人材のベンチャー企業に転職が決まりました。
初めてのスーツを着る仕事に緊張しながら、初日に聞かれた「採用に困っている企業のお手伝いをするのと、就職に困っている学生を支援するのどっちがしたい?」に、とてもワクワクしたことを覚えています。
ここからは新規開拓営業、学生面談、集客、イベント企画・運営、などなど様々な経験をすることに。
思っていたのと違う!なんて星の数ほど思いました。テレアポが嫌いすぎて電話を握るのも嫌になったり、ストレスで胃痛になったり、入社3ヶ月で30名の新卒研修を1人で担当することになった時は途方にくれました(なにせ新卒研修を受けたことすらないのですから!)
しかし、ここでの0ベースでやらなきゃいけない、誰も教えてくれないという経験のおかげで逆に自力でなんとかするというスキルが身についたように感じます。
あまりにも自分の過去に武器がないことがコンプレックスで、国家資格であるキャリアコンサルタントを取得したのもこの頃でした。
結局ここの会社は3年半勤めたところで倒産してしまいましたが、私自身のキャリアの中で大きな大きな3年間半となりました。
会社が倒産、そしてフリーランスの道へ
会社が倒産した後、ぽっかり時間が空いたので自分自身の「やりたいこと」を考える時間ができました。ありがたいことに、その時いくつかの企業から「うちに来ないか」というお声がけを頂いたりもしていました。
しかし、私のやりたいことってなんだろう?と考えたときに、企業の内側で人事をやるという選択肢にあまりピンとこなかったのです。それより、外側から企業の採用を応援するような仕事ができないか・・・、そう考え始めていました。
そんな中、人材で働いていた時の6つ下の後輩と飲みに行く機会がありこの話を相談すると、いとも簡単に「やってみたらいいじゃないですか」と言われてしまいました。
あまりにも簡単にいうもんだから、私も「そうだな」と飲み込むことができ、フリーランスという道を選ぶことを決意。昨年、2019年夏頃のお話です。
社会福祉法人あかねとの出会い
ちょうどそんなタイミングで、あかねとは別の福祉の企業で働く元先輩から1本の連絡が。
「採用同盟内の別の福祉の法人が人事を募集している。興味ない?」という連絡でした。
まず、採用同盟って何!?という聞いたことのない単語に興味が湧き話を聞いてみることに。
ここで初めてあかねと出会うわけですが、初めてあかねを訪れた時の衝撃は忘れません!
私の想像していた「介護施設」とはまるで違う。広く高級感のあるエントランス、洗練された高級ホテルのような佇まい。「ここが介護施設?」と思ったことを覚えています。
あかねと一緒に働きたいと感じたのは、まさに理念である「変革」の話を聞いた時です。
自分たちだけが良くなっても意味がない、業界に新しい風を吹き込むことが大事なのだという言葉を聞いた時、こんな経営者見たことがない、この企業だったら必ずそれができるはずだ、と感じました。
なんて斬新な考えなんだ、と衝撃を受けた私でしたが、フリーランスとして働くことを決めたばかりだったので、外部から業務委託でという関わりを選び、提案させていただきました。
もちろん、あかねでも業務委託という勤務形態は初めてでしたが、理事長はこれからの時代副業、フリーランスが当たり前になる時代だ、と私の働き方を採用することでまた1つ新しい変化を起こすことができると認めていただいたのでした。
10年を振り返って
ちょうど、今年で社会に出てから10年目となります。
私は今の就活生のように、自己分析も、企業研究もせずに社会に飛び込み、人生の軸のようなものは後付けで形成されていきました。
人が嫌いだったのに、今は人が大好き。人に関わる仕事がしたいと思う日が来るなんて、20歳の私が聞いたら鼻で笑って真に受けないでしょうね(そういうやつだったんです)。
私の10年間で一貫してラッキーだったことは、どこでも豊かな教育体制がなかったことです。
どこに行っても自力でなんとかするしかなかった。窮地に陥ることが多く、しかも、解決方法は誰も教えてくれない。この経験が今の私を作ってくれたんだな、と感じます。
今後の展望
フリーランスになり、あかねに入りちょうど半年が経ちました。
まだまだ、やりたいことのスタートラインにようやく立てたかな、というところです。
よく、「淺井さんは将来どうするつもりなの?」と聞かれます。このまま起業?目標は?
・・・まぁ、そりゃあって当然ですよね。フリーランスなんて特殊な働き方してるわけですから。
ここまで読んでいただいた方はもうお分かりかもしれませんが、私はそういうものは今までも考えてこなかったし、今も考えていません。その時その時の状況に合わせて夢や目標は変わると思っています。
ただ、今までもそしてこれからもずっと大事にしていきたいことは2つだけあります。
・愛を持って人・仕事に取り組むこと
・面白いと思うことは全力で取り組むこと
この2つだけは、これから先も変わることはないでしょう。
私が1番最初にあかねで成し遂げたいと感じた「業界の変革」。
これは必ずあかねならできると思っています。できないかもしれないことにベットできるほど、ギャンブラーではありませんので。
そのためにはまだまだ同じ志で走っていただける仲間集めをしていきたいと思っています。
働き方?そんなものはどうにでもなるんですよ。私が現にそうじゃないですか。
ルールを壊していきたい、新しいことを創造したい、そんなことを思っているあなた。
ぜひ、一緒に業界に風穴開けてみませんか?
ご拝読いただきありがとうございました。
淺井