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【エンジニア】ゲームAIの研究開発を通してまったく新しいゲーム体験を提供

※本記事は、2020年3月2日公開時の情報です。

プロフィール

ニコニコ事業本部
2018年入社

ゲームプレイの学習システムの研究開発を担当

入社以来、「ニコニコ」のサービスの基礎技術に関する研究開発に携わっています。現在取り組んでいるのは、自作ゲーム投稿コミュニティサービス「RPGアツマール」のゲームのプレイ方法を、自動的に学習するシステム「マールタス」の開発です。「マールタス」は、「RPGアツマール」内で提供しているゲームを一度の学習で何十万回もプレイさせることでデータを集め、学習し徐々に上達していくというシステムです。この繰り返しによって、ハイスコアを出せるようになれば、「ゲームAIによるお助けプレイ機能」や「ゲーム開発のための自動デバック機能」を生み出せる可能性も考えられます。このように、新しいゲーム体験を提供できる技術を開発することが、私のミッションです。実験はやってみないとわからないことが多く、先の見通しが立てづらいのが難しいところ。毎日がトライ&エラーの繰り返しです。ただ、人間では思いつかないプレイ方法を見つけるなど、「マールタス」が思わぬアクションを起こすことがあるのでたまりません。日々接している「マールタス」には、まるでペットのような愛着を抱いています。

敷かれたレールではなく、自ら切り拓いた道を進む

この仕事の醍醐味は、論文などで発表される最新の研究を、実践的に試すことができる点。最先端の研究開発に携われていることが、高いモチベーションにつながっています。また、研究開発の結果次第では、世の中に大きなインパクトを与えることが可能です。敷かれたレールの上を走るのではなく、自らレールを敷いていく仕事なので、とても刺激的です。一番印象に残っているのは、「マールタス」の学習の様子を24時間ニコニコ生放送で配信したときのこと。自ら手を挙げて実現した企画で、そのための学習システムの構築に携わりました。直前までうまくいくか不安でしたが、ふたを開けてみればシステムは問題なく動き、放送は大好評。視聴者から「ついつい見入ってしまう」「成長の様子がわかって楽しい」といったコメントが届いたときは、大きな達成感を味わえました。また、ある論文の再現実験の結果をWebサイトで公開。それを読んだ社外の研究者から、「あの記事がすごく役立ったよ」と言われたときもうれしかったです。

ゼロからサービスを創出するのに理想的な環境

研究開発を進めるうえで、音楽やゲーム、アニメなどに関する豊富なデータが揃っていることは当社の大きな強み。たとえば私の研究の場合、「マールタス」にさまざまなゲームをプレイさせることで、幅広い実験結果を得ることができるのです。また、実験の数値計算に必要となる計算機が複数台用意されているなど、開発環境が充実しているのも特徴です。学会への参加など、外部との交流を積極的に後押ししてくれるのも当社の魅力。私は昨年、大阪で開催された画像認識生成技術の学会に参加させてもらいました。さらに近々、ニューヨークで開催される学会を聴講する予定です。直近の目標は、現在注力しているゲームプレイの学習システムをさらに改良し、まったく新しいゲーム体験を提供できる技術を開発することです。ゆくゆくは、人がゲームをクリアするメカニズムを解析し、人間の創造性に迫りたい。誰もやらないことに挑戦し続けてきた当社でなら、いつか必ず実現できると信じています。

とある1日のスケジュール

12:00 会社周辺でランチ
13:00 出社&進行中の実験結果と論文のチェック
13:30 メールなど雑務の片付け
14:00 実装と実験
17:00 ミーティング
17:30 実装と実験
21:00 退社

就活生へメッセージ

一緒に未来の「ニコニコ」体験を支える技術を創造しましょう。

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