私が人事をしているDROBE(ドローブ)では、毎週LT会をしています。最初は「どうしたら盛り上がるのか...」と、かなり悩んでいたのですが、最近はだいぶ社内に浸透してきました。内容もバリエーションに富んでて楽しい!!
● なぜLT会を始めたのか(当初持っていた課題感とは)
● LT会を盛り上げるためにしたこと
● 私が印象に残っているLTの紹介
● で、課題は解決されたのか?
を、自分の振り返りも兼ねて綴ってみたいと思います。
そもそもLTとは?
LT(ライトニングトーク)。ライトニング=稲妻で、稲妻が落ちるような短い時間でする、気軽で自由なプレゼンという意味と解釈しています。
なぜLT会を始めたのか
6月半ばに人事として入社した私がまずやったことは、10数名のメンバーに1on1をお願いし、それぞれが仕事や会社について考えていることを聞くことでした。
そこで私が感じた課題感の一つが「社内の他職種の人とのコミュニケーションに壁を感じてしまう人が多い」というものでした。おそらく要因はざっくり分けて2つ。
ひとつ目:バックグラウンドの二分化
DROBEのメンバーは、「百貨店等での婦人服販売の経験を持つメンバー」と、「(メガ)ベンチャーでプロダクト開発をしていたメンバー」に大きく二分されます(もちろん、他にも多様なバックグラウンドの方がいます!)。
キャリアの入り口や働く環境が大きく違うメンバー同士、お互いをリスペクトするが故の遠慮があったり、使う用語やスラングがいちいちわからなかったり...。
「こんなこともわからない自分が悪いのかな」
「こんなこと聞いても迷惑かな」
という心理から、カジュアルに質問や対話をすることにハードルを感じてしまうという現象が起きていました。
ふたつ目:リモートワーク体制
かつ、DROBEは4月から原則フルリモートワーク体制に入っています。雑談から生まれる相互理解の機会は確実に減っていますし、その場で「ちょっといいですか」と声をかけることもできない。わからないことがわからない状態でいるうちにslackのやりとりがどんどん進んでいく...。
本来なら時間の経過とともに埋まっていくであろうバックグラウンドの違いによる溝が、フルリモート体制によって、なかなか埋まらないという状態でした。
そのような状態を改善するための一つの打ち手が、LT会でした。お互いの知見をカジュアルにシェアすることで、前提の違いを少しずつ埋めていきたいという理由です。
また、リモートワークだと、コミュニケーションをとる相手が、既に業務上関わりのあるメンバーにどうしても限られてしまいますが、本当はもっとコラボした方がいい相手や対話した方がいい相手がいるかもしれません。そんな機会損失を少しでもなくすため、まずは業務外でのコミュニケーションの場を持ちたいとも考えました。
社内で企画を共有した際の資料はこちら↓↓
LT会を盛り上げるためにしたこと
LT会やります宣言をしたのは、私が入社して2週間後ぐらいのこと。正直まだまだ皆さんの現業の忙しさやノリ的なものも掴み切れておらず、不安でいっぱいでした。
「そんなことやっている暇はない」「人事はいつも余計なことばかりする」とか思われたらどうしよう...。誰もLTしてくれなかったら?誰も参加してくれなかったら?
実際、当初はスプレッドシートに記載する立候補生で発表者を集めようとしたのですが、1~2週間経っても記載はゼロ。いよいよやばいと思いましたが、ここで諦めるのは流石に早いと思い、最初の発表者は自分が手を挙げました。まずはLTがどんな感じのものなのかイメージを掴んでもらったり、そもそも任意参加のLT会にどれほどの人数の人が参加するのかを確かめることが大事だと考えたからです。
最初のLT会当日。蓋を開けてみたら任意参加にもかかわらず、20名以上のメンバーがzoomに集ってくれました。それなりに質疑応答も盛り上がり、「自分もやってみたい」というようなコメントも。盛り上がる火種はあるはず。もうちょっと粘ってみようと思いました。
しかし、それ以降も立候補の記載はなかなか集まらず...。週一の全体定例で立候補を呼びかける私に、COOの長井さんが一言。
「推薦制にしてみるのは?自分から手を挙げるのはハードル高いし、そもそも何話したらいいのかわからないけど、●●さんのこんな話聞きたい!と言われたら嫌な気持ちはしないし、テーマも決まっているなら話しやすいし」
グッドアイデア過ぎる!!!!!と早速推薦シートを追加したところ、たくさんの「●●さんに▲▲を話してほしい」という声が集まりました。それを元に、私が日程をアレンジする形式に落ち着きました。
今では、mtg中にも「▲▲についてもいつかLTで話したいんだよね〜」「■■は今度●●さんにLTしてもらいたいな〜」などの声が自然と出てくるようになり、それを元に私が依頼や日程調整をする流れも出てきています。
ここでの学び
・なんでも話していいよ、と言われても何を話していいかわからない。
→みんながこんな話を聞きたがってるよ!とお伝えする
・自分から手を挙げるのは気が引ける...
→何月何日、●●についてお願いできますか?と具体的なオーダーにする
私が印象に残っているLTの紹介
すべては紹介しきれないので、印象に残った個性的なLTを、勝手に紹介していきます。
「Yoji Yamamotoについて」by マーケティングKさん
「Yoji Yamamotoしか着ない人」という認知を獲得しているKさんに、その魅力をたっぷり語っていただいた会でした。自身の青春時代の葛藤や、親友との出会いのエピソードなど、Kさんの原体験がガッツリ語られる、血が通ったLT。正直かなり感動しちゃいました。
「トレンドが作られる仕組みと2020FWのトレンド予想」by スタイリストMさん
「トレンドは実は2年前に決まっている!」というアパレル初心者の私にしては衝撃の事実から始まり、たくさんのコレクションを分析したMさんのトレンド予想ももちろん勉強になったのですが、一番衝撃的だったのはFWトレンドを踏まえた各メンバーのオススメスタイルをなんと10パターンも作ってくれたMさん!ホスピタリティが凄すぎる・・・!
私はまだ一度も対面でお会いしたことなかったのですが、アイコンの背景が青なので、青を取り入れたトレンドスタイルを提案してくれました!宝物!
「しくじり先生:3つの事業と失敗」by CEO山敷
3つの事業の立ち上げという華々しい経歴をもつDROBEのCEO山敷。ですがその裏側にはたくさんの反省や失敗もあった・・・!という生々しさダントツのLTでした。山敷は大学時代の同期ということもあり、その活躍はもちろん私の耳にも届いていましたが、こんな葛藤や学びがあったんだ、、と改めて聞くのはとても新鮮。そんな山敷だからこそ、DROBEをこうしたい、があるんだなぁという腹落ちもできました(人事として普通に超タメになった)。
「占いの今後について」by エンジニアDさん
なんと現役占い師としても活躍されているDさん!エンジニアらしく占いの今後をAIを絡めて語っていただきました。質疑応答タイムでは、質問が殺到。「よい占い師の見分け方とは」「結婚の時期を占っている根拠は」など、私自身も興味津々の内容でした。あまりに盛り上がったので、その日を境にslackに「uranaiチャンネル」が誕生し、今ではDさんが毎日タロット占いをしてくれています。
↓私も毎朝slack上でカードを引くのが習慣化しましたw
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他にもたくさんの個性的なLTが!!!!!!
先週はAIエンジニアのKさんが、機械学習を用いて住み心地が似た街を見つける、という取り組みを紹介してくれました(次回は精度をあげたV2モデルを紹介してくれるとのこと)。
↓今までのLTの表紙や印象的なスライドを集めてみました。
私もなぜか進研ゼミのダイレクトメール制作について熱く語ってしまいました(LT会がなかったら絶対に話してなかった)。
↓DMについては思入れが強すぎてこれもいつかnoteに書きたいネタ...
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