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「プロダクトを成功させるために僕たちがいる」~定義のアップデートで見えてきたもの~

品質の高いプロダクトを担保するために生まれたQAチーム。発足から2年弱、日々業務に取り組んでいくことで見えてきた課題があったようです。そこで課題解決の一環として、今年6月、QAチームとして何を保証していくのか、などを取り決めた定義をアップデート。今回はQAチームに所属するメンバー村上さんとマネージャーの池上さんに、アップデートに至るまでの経緯と、なぜアップデートが必要だったのか、そして今後の展望について聞きました!

DiverseのQAが「何を保証するのか」そのために「何をするのか」を明確にした

――昨年末の取材では、QAチームに必要な専門家を募集されていましたよね。専門家の方からQAチームの質の向上に取り組もうとされていたと思います。

池上ːはい、当初はその予定で進めていました。前の時にもお話ししましたが、QAチームのメンバーはそれまでQA専門でキャリアを積んできたわけではありません。そのため、外部から専門家に来ていただいて、ノウハウを学べたらと思っていました。
しかし、お互いにマッチする方とは出会えないことが続き、「このままではうまくいかないな」と感じ、採用の前に決めなくてはいけないことがある、と気づいたんです。

――と、言うと?

池上ː専門家の方を採用するのではなく、まずは自分たちに足りない知識や、QAとしての技術を身に付けていくことにしたんです。
というのも、自分たちが「QAとは何か」というのを、よく理解していないまま採用につなげていたところがありました。その状態では、いくら高いスキルを持った人がジョインしてきたとしても、自分たちに必要な知識や技術なのか、というのがわからないまま進んでいってしまいます。それでは、本当の意味でQAチームを成長させていくことにはならないでしょう。

村上ːそれに気づいたことで初めて、「自分たちがどんなQAチームをつくっていきたいのか」という輪郭が必要なことに気づきました。そこで、QAとしての根本的な知識を得るために、さまざまな会社のQAチームが開催しているQAのための勉強会参加や、実際にQAチームで働いている人たちがどういう意識を持っているのか、といった勉強やリサーチを始めました。

池上ː僕は「QAチームで働きたい」と思える視点でチームの魅力づくりに着手しました。これがQAチームとしての定義を考えるひとつのファクターにもなっています。

――採用活動を通して、自分たちに足りないスキルや技術に気づいたのですね。QAチームにとって「定義」がなぜ必要だと思ったのですか?

村上ː僕たちのチームは、2つのチームがあって、それぞれのプロダクトを担当しています。当然ですが、プロダクトは目標も方向性も違いますし、プロダクトで扱う内容が具体的になればなるほど、QAで行う作業も異なります。しかしながら、QAが目指す品質保証のゴールって、共通しているんですよね。
このゴールが僕たちの言う「定義」です。定義があれば、正しい方向に向かって成長していくことができますし、何より品質の「軸」をぶらさずに業務を進めていくためにも、定義は必要なんです。



僕たちが目指すのは、「高品質を出す」ことではなく、「プロダクトの成功」

――QAチームが求める品質、またQAチームとは何か、という定義を拝見しました。かなりプロダクトに寄った考え方だと感じました。

池上ːそれは敢えてそういう意図を持って、定義づけしたからです。僕たちが目指すのは、高品質の製品を生み出すことではありません。それぞれの「プロダクトを成功させること」が仕事です。もっと言えば、僕たちの存在意義は、Diverseプロダクトの品質を100%に高めることではなくて、プロダクトが成功し、ユーザーに価値を届けるためにあります。
ユーザーに価値を与えることが目的ですから、プロダクトに偏ったQAチームになりましたし、またそれでいいと思っています。

――QAチームとは、高品質を目指すことが目的だとばかり思っていました。そうではないのですね。

池上ːもちろん、高品質の実現可能性が高ければそれを目指すのもひとつの策かもしれません。しかし、それは現実的なことではありません。プロダクトにおいて、不具合を100%無くす、ということは不可能に近い。これを可能にするために時間を費やしてしまっては、プロダクトの成功が遠のいてしまいます。これでは本末転倒ですよね。
有限のリソースの中で、何を軸足にしていくかを考えた結果、僕たちは「プロダクトの成功」が目的だという結論に至りました。
もちろん、不具合が絶対に起こってはいけないプロダクトも世の中にはありますね。

村上ːプロダクトの成功を考えていく、という定義がはっきりしたことで、「開発チームと一緒に良いプロダクトを作り上げていこう」というモチベーションをより持ちやすくなりました。
インハウスのQAということで開発チームへの提案や発言はしやすいですし、その分情報共有やコミュニケーションのスピードや質も高いと思いますね。「自社のプロダクトを理解しているからこそ、お互いざっくばらんに言いやすい」というのは大きなメリットだと考えています。
今、開発チームとの振り返りミーティングを2ヶ月に1回程度していて、QAとして課題共有をしています。今後は回数を増やすなどして、より連携していきたいと考えています。

QAチームとしても、個人としてもキャリアを積み重ねていける環境をつくっていく

――改めて、QAチームとしての将来の展望、またどんな人材を必要としているか教えてください。

池上ːこれから、QAチームにジョインしてくる方のためにも、キャリア制度を構築しようと思っています。これまではありませんでしたが、Diverseの中でQAとしてキャリアアップしていく道筋を考えていきたいですね。もちろん、さまざまな経験を積み重ねて「プロダクトを成功に導く最強のQAチーム」をつくりあげることも大きな目標です。

村上ː自分でQAチームをつくりあげていきたいと思っている方に来ていただきたいですね。経験豊かなQAの専門家はいない代わりに、QAの知識を吸収したり学んだりしている状態なので、「こういう方法でやってみたい」ということもどんどん学べる&試すことができる、貴重な場があると思っています。

池上ːそうですね(笑)インプットアウトプットのスピード感は大きな特長ですね。その分、成長のスピードも速い、素晴らしいチームだと思っています。これからもプロダクトの一端を担っていると思って僕たちは進んでいきます!ぜひ少しでも共感してもらえたら気軽に応募してください。

――池上さん、村上さん、ありがとうございました!

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