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DIGGLE社員インタビュー#6

今回のインタビューはDIGGLEで開発を担当されている岡崎さんです。


若井:まずは、DIGGLEがどのようなサービスを提供する会社か教えていただけますか?

岡崎さん(以下敬称略):DIGGLEは、上場企業や上場準備中企業の経営企画部門や財務経理部門の方が利用する”予実管理クラウドサービス”を提供しています。「予実管理」とは、企業が立てた数値目標に対しての進捗を確認するために必要不可欠な「予算」と「実績」を管理することを指します。例えば、ダイエットをする際に、6ヶ月で10kg痩せようという数値目標を設定したとします。その過程で「ダイエットを始めた日からどのくらい体重の増減があったか」を可視化して、仮に予定より体重が減少していないようなら、運動する日数や時間を増やしたりと何かした改善策を実施すると成功に近くと思います。企業も同じで、「いくら売上をあげる」「いくら利益を出す」等の数値目標を立てて、進捗が思わしくない場合は改善策を打ちしますし、調子が良ければ、新たに投資をするといった意思決定ができるようになります。そのようなことをするためには、立てた目標と実績を管理し、目標期限での着地数値の予測が必要となりますが、DIGGLEは、そのような企業の予実管理業務の効率化と予測精度の向上を実現するクラウドサービスです。

若井:岡崎さんはDIGGLEの開発の中で、具体的にどのようなお仕事をされていらっしゃるんですか?

岡崎:システムエンジニアと呼ばれる業務の全般をやっています。DIGGLEのシステムエンジニアの仕事には、大きくフロントエンド、バックエンド、インフラといった業務があり、その全てを担当しています。フロントエンドとは、PCの画面に表示する部分のことで、SafariやChromeといったブラウザが表示するためのプログラミングをしています。このフロントエンドで登録・変更・削除した内容を、その端末だけでなく他の人にも見れるようにデータベースへ保存したり、保存された内容をフロントエンドへ渡したりといった裏側の仕組みをプログラミングすることをバックエンドと呼んでいます。そしてそのフロントエンドやバックエンドのソースコードだったり、データベースなどがある場所、サーバ、データセンター、クラウドなどと呼ばれるものを構築・管理するのがインフラになります。DIGGLEの場合はクラウド(AWS)を使っているので、AWS上にサーバを構築したり、サーバの監視をできる仕組みを作ったり、新しい機能が入ったソースコードを自動で公開できるようにしたりといったことをするのがインフラと呼ばれています。

若井:では、システムエンジニア業務全般の魅力と大変な点について教えてください。

岡崎:前職では、システム全体のうちの一部機能だったり、フロントエンドだけ、バックエンドだけと、限られたものだけを作ることが多く、どうしても全体が見えないことが多かったんです。DIGGLEでは全ての業務をやらせてもらっているので、何か疑問に思ったことがあれば自分でソースコードをひっくり返して調べることができるし、その上でここがいけないんじゃないかなって思ったら自分で直すこともできます。その代わり、フロントエンド、バックエンド、インフラそれぞれが全く別のものなので、覚えることが沢山あって、うまく使い分けできないといけないところが大変です。イメージとして、新しいプログラミング言語を覚えることを、新しくフランス語やイタリア語といった言語を覚えることと同じくらい難しいです。フロントエンド、バックエンド、インフラは、それぞれ違う言語と言っても、欧州圏の似たような言語の違いではなく、全く違う言語圏同士の違い、例えば英語とイスラム圏の言語とアジアの言語の違いと同じくらい違うと思います。

若井:そうなんですね。岡崎さんにとって仕事とは、どういうものだと思いますか?

岡崎:そうですね。私には子供がいるので家族を養うことが一番大切だと思っています。子供達に美味しいご飯を食べさせて、休みには遊びに連れていって、というのが大体仕事の原動力になっています。その上で自分がやりたいことをやることを心がけています。自分に向かないことって結構あると思うので向かないことをやらないようにしています。例えば、かけっこが苦手な人に陸上部に入れて10秒台を目指してくれといっても難しいと思うんです。その子がもし勉強の方が得意だというなら勉強をやらせた方がいいと思います。自分が向かないなと思ったことは極力やらず、代わりに得意なところで自分の持ち味を活かすようにしています。結構エンジニアには似てる人が多いのかもしれないですけど、選り好みするというか、やりたくないことはやらないし、やりたいことは一生懸命やるっていう。

若井:やりたいことをやる、ですか。私は現在就活をしていて、まだやりたいことが明確に決まっていません。岡崎さんは好きなことを仕事にするか、得意なことを仕事にするか、どちらが良いと思いますか?

岡崎:私個人の話にはなりますが、なんでもやってれば好きになるタイプなんですよね。よっぽど嫌いなものじゃない限り、継続してやっていれば大体いいところが見つかってくると思うんです。なので好きなところは見つければいいかなって。ただ、向かないこと、パフォーマンスが出ないことって、十何年やってるとだんだん分かってくるんですけど、そういうことは極力やらないようにしてます。以前、プロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャーをしていたんですが、私には向かないかなって思いました。それよりも、自分もプログラミングした上でみんなも一緒にやってこうぜ。という今のDIGGLEでやらせてもらっているスタイルが向いてるなという風に思っています。

結局は、初めて仕事を選ぶとしたら、好きなことってそんなにないというか、わからないと思うんですよね。私も就活をしていた時期は自分が何が好きかっていうのはわからなかったので。私がSEを選んだのは単純にこれから波が来るだろうっていうぐらいの思いでしかなかったです。あとはやってみれば、それぞれの楽しさというかやりがいがあるのでそれを見つけることですね。エンジニアになると、大体最初にひたすら試験項目に沿ってテストをするテスターといった仕事をやることになるんですが、それもそれで楽しいというか、辛さもあるし、やりがいもあるし、楽しさもあるし。プロジェクトリーダーをやってた時も、自分には向かないと思いながらやっていましたが、人を動かすっていう仕事もそれはそれで楽しいというかやりがいはもちろんありました。今は、ゼロベースで何を作ったらお客様に喜ばれるかなって考えてることが多いんですが、それもそれで楽しいし。なので、やはり得意なことを仕事にするのがいいと思います

若井:なるほど。なんでも好きになれるタイプ、羨ましい限りです。岡崎さんはゲームがお好きとお聞きしたのですが、ゲーム関係のお仕事に就くことは考えなかったんですか?

岡崎:そうですね。ゲーム開発はやりたいなとは思っていたんですけど、ずっと周りに大変だよって言われていました。子供が一番で、休みの日に遊びに連れて行ったり、平日に子供と一緒にお風呂に入ってご飯を食べてといったことができなくなりそうなので、ゲームは趣味としてやればいいかなって思いました。

若井:岡崎さんは2回ほど転職されているとお聞きしました。やはり転職、というとかなり勇気のいる選択だと感じるのですが、決断の決め手というのは何かありましたか?

岡崎:個人的に思うのは、転職自体そんなにリスクはないと思います。自分自身に同じ年代の中でこれは負けないっていう商品価値というか、売り込めるセールスポイントがあれば何歳でも転職できると思います。終身雇用という考えもなくなってきたので、セールスポイントがない人は、今後どんどん仕事がなくなっていく時代がくると思っています。そんな時でも仕事が貰えるように、新しいことを吸収するということを常に心がけているので、私自身は転職にハードルは感じていません。

若井:セールスポイントですか。お恥ずかしながら私は未だ自分のセールスポイントが見つけられていないのですが、セールスポイントというのは就職してから見つかるものですか?

岡崎:学生のうちから分かること、就職してから分かること、どちらもあると思います。例えば、私の場合は新しいことも抵抗なく覚えられるのがセールスポイントだと思っています。学生時代からものを覚えることに自信はありましたが、就職して実際に新しい言語を短期で習得した実績を作ったことで、目に見えるセールスポイントになったと思います。他に就職する前からわかるセールスポイントとしては、コミュニケーション力でしょうか。相手の目を見て話せるとか、身振り手振りとか。そういう所に関してはセールスポイントとして言わなくても面接の時に自ずと伝わるものだと思います。

もちろん入社しないとわからないことだったり、比較対象がいないとわからないことだったりなどはあります。実際、周りに聞いたら実は私の気づかない所がセールスポイントになったり、逆に自分でセールスポイントになると思っていたところが実はそうでもなかったりということもありました。周りに聞いてみるというのは大事かもしれないですね。

ただ、大学生の時のセールスポイントがずっと通用するわけではないので、就職してからも積み重ねが大事だと思います。大学での四年間と会社での一年間って同じくらいの密度だと思うので、磨いていかなければすぐに使えなくなってしまいます。その時々で使えるものが変わってきたりもするので、やはりセールスポイントを磨き続けるのは重要ですね。

若井:そうなんですね。では、お次にDIGGLEに入って良かったと思うことを教えて下さい。

岡崎:まずは気軽に誰とでも喋れるところですね。仕事の中でいうと、何か決めたいことがあったらすぐに決められます。CTOかCEOに相談すれば、もちろん全てがではないですけど、ほとんどのことが即決できるのが小さな会社ならではだと思います。フットワークが軽くていいなと思いますね。あと、仲がいいなって思います。ランチはCEOやCTOも含めてほとんどの人が一緒に行きますし、たまにですけどみんなで休日釣りにに行ったりもします。他に前職との違いではっきり感じているのは、自分でサービスを作っているので、自分で仕様を決めていけるところが大変ではありますけど、楽しいところだと思います。

若井:なるほど。自分の意見や提案がすぐに決まる、というのは大事ですね。では、最後の質問になりますが、学生のうちに経験したほうが良いこと、経験していて良かったことなどはありますか?

岡崎:やっててよかったなと思うのはサークルの部長ですね。プロジェクトリーダーの場合、これをやってくださいという風に作業を指示できるんですけど、サークルだと作業をお願いしてもやってくれない人もいて、そういう人をどう動かせばいいかということを考えようとする力が身につきました。プロジェクトリーダーをやっていらっしゃる方の中には、動かない人にどうやって動いてもらおうか、ではなく、どうやって穏便にプロジェクトから異動してもらおうかと考えてしまう人もいて、それだと自分のプロジェクトは良くても、他のプロジェクトに迷惑が掛かってしまうので、できればやめた方が良いと思うんです。なので、サークルの部長として人を纏める経験ができたのが個人的に良かったと思います。

業種を色々調べるのもいいと思います。私は最初からエンジニアを目指していたのでそこまで調べなかったんですが、世の中にはいろんな業種があると思うので、どういったものがあるのか調べておくのは大事だと思います。私も今でも初めて聞く仕事とかがたくさんあるので、若井さんも探してみると好きなことが見つかるかもしれません。

あとは趣味ですね。社会人になって仕事だけやってても詰まっちゃうので土日に息抜きでできることを探しておくといいかもしれません。ただ、社会人になると時間がなかったりして、新しい趣味があまり増えないので、学生のうちに色々探して見るといいと思います。

若井:確かに、言われてみれば社会人になってから新しく趣味を始めるのって難しいのかもしれません。岡崎さん、貴重なお時間をありがとうございました。

私自身、システムエンジニアの方にお仕事のことを聞くのは初めてだったので、業務の内容など、新鮮なことばかりでした。特に印象に残ったのは転職のお話です。就活を進める中で、新入社員の三年以内の離職率が三割という話を聞き、実際に転職された経験のある方の意見を聞くことができたのはとても貴重な機会だと思いました。辞めることを前提に入社するのは中途半端だと感じますが、そのような選択肢もある、ということを頭の隅に置いて、就活や自分のセールスポイント探しにこれからも励みたいと思います。


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