1
/
5

私が10年働いたトヨタ自動車からスタートアップにキャリアチェンジをする理由

こんにちは。2月からトリプル・ダブリュー・ジャパン株式会社に入社しました佐田雅弥です。主に経営企画、人事、総務といった会社の基礎を作っていく仕事をしています。

今回は、僕が大企業を辞めてスタートアップで働くことを選んだ理由や入社間もないながら普段感じていることを皆さんにお伝えすることで、ご自身のキャリア形成について悩んだりしている方の参考になればと思い、少し自分語りをしたいと思います。

Triple Wに入社する前は、約10年間トヨタ自動車という会社で人事業務に携わっていました。

簡単に経歴を書くと、配属後最初の4年半は福利厚生子会社に出向し、寮・社宅制度の企画~運用、通勤施策(約2万台(!) の通勤車両による渋滞を緩和するための施策など)を企画~運用、福利厚生設備投資の管理などを経験しました。その後、2年間インドネシア事業体に研修出向し、総務・人事全般を担当し新興国の社会と経済が加速度的に成長していくダイナミズムを全身でもって感じてきました。そして、日本に帰ってきてTriple Wにやってくるまでの3年間は、異動・配置の担当として、若手~ベテランの方々に求められる場所で最大限活躍していただくための配置の調整役を担っていました。

■なぜ、トヨタを辞めたのか?

「トヨタを辞める(た)」と伝えたとき、それを聞いた家族や友人たちが口にしたのが、「なぜ?」「どうした?」「何があった?」であり、ここ数か月ほぼ100%に近いくらいこの話から話を始めています。

それっぽく、かつ簡単に言うと「もっと早くプロフェッショナリズムを確立する必要があると考え、その環境を外部に求めた」ということです。

僕自身、トヨタという会社が変わらず大好きですし、トヨタファンであることは何も変わっていません。また、ピヨピヨの若手時代から暖かく育ててくれた先輩・後輩・同僚に本当に感謝しています。一方で、「自分がどういうキャリアを積んで60歳や70歳を迎えたいだろうか」ということは、フラットに考えていました。

トヨタでは「マスター養成プログラム」といって、世間でいう課長級に昇進するころには一人前になろうという育成プログラムが全社および各部門別に組まれています。僕もそれに沿って、「(トヨタの)人事パーソン」として一人前になるべく、育成していただいており、先述の通りたくさんの何物にも代えがたい経験をさせていただきました。

ただ、僕にとっては、誰もこの口にはしないけどなんとなくわかる「(トヨタの)」という部分が頭のどこかに引っかかっていました。ちょうど社内では「他流試合で勝てる人材、会社の看板を背負わずに戦える人材になろう、プロフェッショナルになろう」といったことがキーワードとして発信されていた時期。

僕は、人事・評価制度や福利厚生制度を1から作り上げたこともないし、採用も新卒採用の一部しか経験していませんでした。あるときから「どうしたら、他流試合で勝てる人材になれるのだろうか」「その未来は今の自分の延長線上に描けるだろうか」ということを考えていました。そして、次第に「トヨタの外に飛び出すことも考えた方がいいのかな」と考え始めていきました。

■どういう会社で働こうか?そして、Triple Wと出会う。

転職検討のきっかけが上記のような感じだったので、大企業に転職しようとは考えていませんでした。「チャレンジするなら経験を活かして経営陣の近くで仕事ができる環境がいいな。」と思っていましたし、「大きな達成感を得られる手触り感のある場所」「インドネシアで経験したハングリー精神の中での達成感が忘れられない」ということで、ベンチャー企業/スタートアップ企業で考えていました。

僕は当時から、情報収集という位置づけで某ダイレクトリクルーティングサイト/アプリを使っていました。ある土曜日、レコメンドにでてきた会社で人事の募集が出ていて、見ると「排泄予測デバイスを企画・開発」とのこと。面白そうだなと思い、「話を聞きたい」ボタンを押すと一瞬で「会いに来ませんか?」との返信。たまたま月曜日に東京にいく用事があったこともあり、会社を知った2日後には話を聞いていました。

カジュアル面談を通じて、DFreeの社会貢献性はもちろんのこと、主戦場としているヘルスケア分野は世界で最も早く超高齢社会を迎えている日本の特徴を生かし世界で戦える分野だと感じ、「ここでチャレンジしたいな」と思いました。

インドネシアで働いていたとき、現地政府や経済団体の方から「日本の社会保障制度の成功と課題について教えてほしい。今、日本は何に困っているんだ?」「今の同じことが20~30年後、自分たちの国で起こるんだ」とよく言われていたことを思い出し、「高齢社会という日本の課題って、実は強みにできるんじゃないか?」と考えていたところでもありました。


■これから実現したいこと

その後、最終面接に着ていったジャケットが代表と同じだったり、その他いろんなことがあり、今を迎えております。入社して3ヶ月と転職したてホヤホヤなので、まだわからないこと&やらなきゃいけないことだらけではありますが、まずは会社の拡大期をつくる中で、経営企画・人事の立場として「自分の人生の主導権を自分に持つ」ということをテーマとして持ち続けていきたいとは思っています。

実は、いつのまにか「他人に生かされている」人が多くいると思うのですが、もっと自分の人生を生きられる人が多くなればいいなと思いますし、自分もそうでありたいなと思います。つい先日、代表の中西とも議論を重ねながら「バイタルテクノロジーでLive your lifeを実現する」を会社のビジョンとして再整理しました。「Live your life」とは「自分でどう生きるかを選択し、最適な生き方を自分で選べる状態」です。

僕の役割としては、ここで働く社員の会社内にとってのそれを創っていくことであり、そうすることで少しでも多くの方々にとっての「世界を一歩前に進める」ことに貢献していけるのではないかと思っています。

■おわりに

ご自身のキャリア形成について悩んでいる方、気持ちはすごくわかります。キャリアチェンジを図るというのは、勇気のいる作業です。ただ、今をベースに「自分がどうなりたいか/何が向いているか」「そのためにどう行動すべきか」を少し立ち止まってみて、ゆっくり考える時間を作るのは悪くないかなと思います。そのうえで「留まる!」というの決断なので。決めると意外と気が楽になります。

割と悠々と自分語りをしてしまいましたが、何らかの岐路に立ってキャリア形成を迷っている方にとって、「こんなやつもいるんだな」と少しでも一歩を踏み出したり留まったりする参考になれば嬉しいです。

DFree株式会社's job postings
21 Likes
21 Likes

Weekly ranking

Show other rankings
Invitation from DFree株式会社
If this story triggered your interest, have a chat with the team?