(Part 1 of 3)
昨年2020年の1月は、いろいろな意味で遠い昔のことのように思えます。 コロナといえばビールのブランドを思い浮かべた頃、マスクの着用義務がなかった頃、「ソーシャルディスタンス」という言葉が知られていなかった頃、ワクチンはインフルエンザの予防や海外の見知らぬ土地に旅行する際に摂取するものだった頃……。そんな無邪気で気楽な時でした。
当時の一般的な会社のオフィスは、まだごく「普通」のものでした。社員は毎日出社して、運良く「フレックスタイム」があれば、それを利用することができました。 同僚とは机を並べて座り、会議室では顔を合わせてミーティングをする。 一緒にランチを食べ、一緒にクライアントや見込み客を訪問し、就業後にみんなで吞みながら、たわいのない話やゴシップ、チャレンジや成果を共有したことでしょう。
この1年半で私たちが学んだことがあるとすれば、それは私たちがコントロールできないことが、いかに早く、深く、私たちの国や家族、コミュニティ、職場、そして私たちの生活に直接影響を与えるかということです。また、好むと好まざるとにかかわらず、COVID-19は私たちの仕事のやり方を永遠に変えてしまいました。仕事環境の未来はどのようになるのでしょうか? COVID-19は、具体的な計画や戦略を立ててウイルスを出し抜こうとしても無駄だということも教えてくれました。 しかし政治家であれ企業人であれ、責任あるリーダーは「COVIDと共に生きる」未来の世界がどのようなものになるのか、さまざまなシナリオを想定して複数の計画を立てる必要があるのです。
未来の働き方がどのようなものになるか、人事部は新しい働き方を先導していく立場にあります。確かに「一律」のアプローチはなく、地域や業界、企業文化などに応じて対応する必要がありますが、重要な分野にも大まかな傾向があることも事実であり、人事部は未来を勝ち取るために、これらに焦点を当てる必要があります。
本記事は、未来の人事がどのようなものになるのかを明らかにする3部作の第1部です。 このシリーズでは、ビジネスリーダーや人事部門が考慮すべき重要なマイルストーンを含むロードマップを描き、リーダーたちが新しい働き方を理解できるようにしています。
“The World at Work in 2025 Roadmap”
2025年への働き方ロードマップ
※EXMとは、Employee Experience Management入社から退職までの従業員の会社における体験を改善・管理する
このシリーズのパート2では、上記のカテゴリー(1)と(2)について深く掘り下げていきます。 近い将来の物理的なワークスペースはどのようなものになるのか、また、これからの新しい世界を進むために「2025年の仕事の世界はどのようになっているのか?」と題して、どのようなワークツールやテクノロジーが大きな役割を果たすのかを探ります。