ビジネスの変化のスピードがこれまでになく加速し、今までの常識が常識とは言えなくなった時代。
今後組織として舵をどのように切っていくべきなのか。
チェンジー①~「F型企業」から「M型企業」へ
魅力的な会社と魅力のない会社、それを分ける基準は簡単。社員が金曜日になるのを待ち焦がれる会社。そして魅力のない会社。名づけて「F型企業」(金曜待望型企業)。
「F型企業」では、月曜からはじまる1日1日を社員がまるで苦行のように、与えられた仕事を機械的にこなしていくだけ。早く金曜の5時半にならないかなって、毎日毎日、そう念じながら。
一方、月曜の朝がいちばん楽しい会社。それは間違いなく魅力的な会社。名づけて「M型企業」(月曜待望型企業)。
「M型企業」では、あっという間に1日が終わってしまう。1週間がとても短い。やりたい仕事がいっぱいあるから。みんな、自分がつくりだした仕事だから。
あれもやりたい、これもやりたい。あの人の知恵も借りたい、この人とも議論してみたい。会社に行くのが待ちどおしくって、月曜日の朝、社員みんながわくわくしながら出社する。
「F型企業」から「M型企業」ヘ。月曜の朝がいちばん楽しい会社ヘ。チェンジの方向は決まっている。
チェンジー2 ~群れから抜け出せ
年功序列とか終身雇用など······。日本経済全体に活力がみなぎり、横並びの成長がずっと続くと思われていたころの組織形態や人事システム。
それが立ちゆかなくなったのは、今や経営者にとっては明らか。サビが浮きはじめた古い組織やシステムを、放置したままでは「M型企業」になれない。小手先の改良ばかリ重ねたって、決して「M」には近づけない。
“隣の会社。と同じであることは、もはや安心材料ではなく危険信号。”群れ。からいち早く抜け出した会社が、今、「M」ヘの道を着実に歩んでいる。
“群れ。から抜け出すには、まず、思考の枠組みをリセツトしよう。経営者自身がまっ先に意識を変え、社員にも意識変革を求めよう。
それが「マインド·チェンジ」。
対症療法の様に一つ一つ、問題が起こるごとにつぶすのではなく、問題が起こらないシステムに入れ替えよう。それが「システム·チェンジ」。
マインド·チェンジとシステム·チェンジ。この2つの「チェンジ」を起動させて、会社を「M」に近づけていくことが過渡期を乗り越えるコツである。