カウンターワークスは2024年4月に新オフィスへ移転しました。その背景や、新オフィスとして六本木一丁目エリアを選定した理由は? 新オフィスのコンセプトは?……など今後の展望も合わせて、カウンターワークス代表の三瓶に聞きました。
■創業10年。更なる高みを目指して
―今のタイミングでの移転となった背景について教えてください。
事業の拡大に伴った人員増強が主な背景です。オフィスのキャパシティ的にもすでにオーバーな状況でしたし、社員数はこれからもっと増えていく予定です。そこに加えて当社が今、10期目なので、ここからさらに大きく飛躍して、会社のステージを変えていきたいという気持ちもありますね。
―具体的に抱えていた課題とは?
たとえばオンラインミーティングをする機会ってコロナ以降でものすごく増えています。ところがそもそもこのオフィスに移転してきたのは、コロナ前でしたのでオンラインミーティングを前提とした作りになっていないんです。そのため一人でオンラインミーティング用に会議室を使ったり、自席で対応してもらったりと、齟齬は生じてました。なので、ミーティングや打ち合わせをもう少し自由に活用できるスペースを、新しいオフィスでぜひ実現したいとは考えていましたね。そのほか、たとえば前オフィスでは、色々な役割を持ったメンバー間でのコラボレーションが生まれづらい設計でした。どの部署とも緩やかに繋がってるような空間にしたかったんです。
■時代や消費の変化に敏感なエリア、六本木1丁目
―なぜ六本木1丁目というエリアを選んだのでしょう。
まず大前提として、商業エリアのど真ん中で、新しい時代の変化や消費の変化を感じるような場所が候補対象でした。
カウンターワークスは商業不動産全般を対象とする事業を展開しているので、世の中の流れに敏感であることが非常に大事なんですね。俗世から隔離されたところで黙々と研究するタイプのオフィスもあると思いますが、我々はそうではない。
―六本木1丁目は、どんな印象でしたか?
最近大規模な商業施設ができたり、新しいビジネスを育てていくベンチャーキャピタルの方々が集積するようなエリアもできていますよね。そういう意味で我々が求めるエリア像にぴったりはまってくるんじゃないかなと思いました。僕も今の役員メンバーも、六本木1丁目で働いたことがないので、どうなんだろうと4人でオフィス近くの飲み屋も行ったりしたんですよ(笑)。
―飲み屋の視察ですか(笑)。
いやいや(笑)。いい飲食店があると、そこで働いてるイメージを持てますよね。うちのメンバーってみんな飲食が好きなんですよ。中目黒は個性的・魅力的なお店が多く、去りがたく思っているメンバーも多いので、そこはきっちり視察して、これは大丈夫だぞと(笑)。ほかの候補地にも実際行ってみて、働くイメージが湧くかどうか見極めたうえで最終的にここに決めました。
―それは大いに楽しみですね。今回の移転で、特に苦労した点はどのあたりですか?
ある程度自分たちの予算とフェーズに合った要件を満たすような物件を探すというのが一番時間がかかったかもしれません。もちろん、物件が決まった後、どんな内装会社さんと一緒に作り上げていくか。それをどう進行していくか。限られたコストの中で、なるべく理想に近い働き方を実現できるような設計にできるかみたいなところも、それはそれで大変でしたけどね。とはいえ、今から思えば楽しい時間で、新しいモノを生み出すワクワク感はありました。
■コミュニケーションを豊かに、変化を楽しみ、事業ドメインを反映していく
―場所が決まって、いよいよ中身の作りこみとなるわけですが、新オフィスのコンセプトはどのように考え、オフィスに反映させていったのでしょう?
まずは商業不動産という事業ドメインをオフィスにも反映したいという想いが一番ですね。 他にも、カウンターワークスがチャレンジし続けることのできる場所にしたいという気持ちがありました。
―といいますと?
チャレンジし続けるためには、メンバーの皆さんがそれぞれ自立して、自分たちのミッションや会社のミッションをどう実現していくかをお互いに議論して、行動し、切磋琢磨していってほしい。それが可能な場所であること。新しく入社する方も含めて、好奇心旺盛な人たちに魅力的に映るようなオフィスの空間にしたいと思いました。
昨年末にメンバーに移転を発表したときには、それらを集約して「Counter,yourself !」という言葉で表現しました。
―具体的には、その思いはどのようにオフィスに反映されているんでしょうか?
今回、4社にプレゼンをお願いしたのですが、決め手となったのは、導線の使い方が斬新だったことです。今回のオフィスは柱や間仕切りのない長方形の開放感溢れるスペースだったのですが、オフィスの北側に会議室、南側に執務スペースを配置し、そこを横断するように一本の大通りが置かれています。そしてその大通りに面して、お店のように会議室があって、オープンなMTGスペースもある。まるで商業施設内を歩くようにメンバーが行き来するといったつくりなんです。
会議室外のサイン計画や、アクセントとしてのれんが下がっていたり。商業施設とか飲食店っぽい雰囲気に仕上げていくというところが、商業不動産という我々の事業領域をディティールで表現していて、面白いかな、と。また、壁で極力仕切らず、流動的で開放的なスペースがあることで、コミュニケーションも円滑になり、自由な発想も生まれることも期待しています。
お客様は、エントランスから入って扉を開けた瞬間に、東京タワーが視界に広がる。そのオープンさも大事にしたかったんです。
―オープンさへのこだわりに、何か根拠はあるんでしょうか?
そこは、「誠実で利他的な行動によってすべてのステークホルダーの長期的な支持と信頼に応え、共栄を目指す。」という意味の弊社バリュー(行動指針)である「Keep Straight」にもつながっているかもしれません。
―開放感がありつつ、ディテールへのこだわりも強いオフィスですね。社員からは、何か要望などは上がってきましたか?
内装会社さんが、メンバー向けにオフィスについてのアンケートを取ってくれたので、参考になりました。以前のオフィスに不満があるというわけではなかったのですが、快適性、生産性をもっと上げていきたいとか、自己研鑽していきたいとか、コミュニケーションがもっとあった方がいいよね、などと思っていることはわかったので、そういうところを解決できるような設計にはなったかなと思います。
■新オフィスは、進化し続けるカウンターワークスの象徴
―部署を越えた自由なコミュニケーションが活発になりそうです。今回のレイアウトは、熟慮の末の最終形なのでしょうか?
いえいえ。オフィス南東のスペースは広めにとってあって、メンバーが増えたときのスペースでもあり、ちょっと集まったり、イベント対応ができたりという予定です。が、それだけではなくて将来的には全く違うレイアウトへの変更も可能なようにしてあります。
まだまだ自分の中では実現したいオフィスのイメージはあります。事業拡大に沿って、将来的にはさらにしかるべきサイズに拡大していくことになります。今カウンターワークスは10期目、変化をし続けたい。常に現状を否定して、進化していくことができるオフィスにしていきたいですね。
―一方で変わらずにいるこだわりは、何かありますか?
商業エリアということとオープンな空気感が伝わるような設計にしたいというのは、今後も変わらずこだわっていくところだと思っています。
―新オフィスと共に進化していくカウンターワークスがとても楽しみですね。
■採用情報
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