「コパイロツトってどんな会社ですか?」——みなさんからよく聞かれる質問ですが、当社の事業内容やスタンス、大事にしている価値観などをひとことで説明するのはなかなか難しく、いつも四苦八苦しています。
そこで改めて社内のメンバー複数人に声をかけ、コパイロツトについてさまざまな角度から話してもらう場をつくることにしました。
今回は2021年に入社したばかりの2人のメンバーと、共同創業者の定金が、コパイロツトの今とこれからについて語り合いました。
参加メンバー
▲左から、亀岡 真由(2021年入社/プロジェクトマネージャー/前職:広告エージェンシー)、斎藤 大( 2021年入社/プロデューサー/前職:Webコンサル会社)、定金 基(共同創業者)
いざ転職。コパイロツトに入社を決めた理由は?
定金:まずはメンバーの2人に、前職の仕事とコパイロツトに入社した経緯を話してもらいましょうか。
亀岡:私は今年3月に入社してちょうど半年になります。前職は、広告エージェンシーで働いていました。
コパイロツトに応募したのは、「こんな会社で働きたい!」と自分の理想とする環境を周囲の人に話しているときに、「それなら良い会社があるよ」と紹介されたのがきっかけです。
定金:亀岡さんが求めていた環境って、どんなものでした?
亀岡:一つは、組織内の上下関係があまりなくフラットであること。もう一つは、会社として掲げられているミッションが実態と乖離していないこと、ですね。よくあるじゃないですか、ただ鏡餅みたいに飾られているだけで、実態が伴わない"ミッション”って。
その点コパイロツトは、トップである定金さんが明確な意志をもってミッションを掲げていて、それが事業内容とも合致していると感じたんです。
定金:なるほど。まあ、ミッションと事業内容が重なる手応えを得られるまで、10年以上の時間がかかってはいるんだけどね。
▲コパイロツトのミッションをはじめ、大切にしている価値観はビジョンブックとしてまとめている
定金:じゃあ次は斎藤さん、お願いします。
斎藤:私は4月入社で、以前はWeb制作のコンサルティングを手がける会社でプロデューサーをしていました。いずれは会社の仕事をしながら別の社会活動に取り組む時間をつくりたいと考えていましたが、かなりのハードワークが続いていたので、転職を考えるようになりました。
定金:斎藤さんとは、前職時代に一度だけ、仕事で接点があったんですよね。
斎藤:はい。転職を検討しはじめたとき、コパイロツトが選択肢として頭に浮かびました。これまで私は自己流のやり方でプロジェクトに携わってきたので、コパイロツトが探究しているプロジェクト推進についての独自メソッドに触れながら、自分自身のスキルを整理してみたい気持ちがあったんです。
幅広い領域の仕事も、役割分担できるので大きな負担はない
定金:2人とも入社して約半年たつけれど、どうですか? うちの仕事の内容は、ひとことで説明するのが難しいかもしれないけど。
亀岡:そうなんですよね……斎藤さん、お任せします(笑)
斎藤:本当にいろいろですよね。案件によってプロジェクトマネージャーになったり、プロデューサーやディレクターになったりと、そもそもの役割が変わりますし。同じ役職・役割だからといって、仕事内容が同じとは限らないですしね。
定金:特に斎藤さんは、今めちゃくちゃ幅が広いよね。小規模なWebをつくるディレクターの仕事もあれば、大企業のDXプロジェクトに関わっていたりもするという。自分の役割の振れ幅について、2人はどう思ってます?
斎藤:仕事の幅は確かに広がりましたが、チームに複数のメンバーがいて、役割分担ができているのでそこまで大きな負担には感じていません。自分が不得手なところは、いつも他のメンバーに助けてもらいながら進めています。
亀岡:それに、どんなに仕事の幅が広いとはいっても、メンバーのスキルやリソースの限界を大きく超えてしまう案件がしょっちゅう降ってくることはないので、その点は安心感がありますね。
もちろん会社なので、達成しなければならない目標や数字はもっているけれど、コパイロツトは、自分たちが手がける仕事を自分たちで決める軸をもっているように感じます。おかげで日々、楽しく仕事と向き合うことができています。
シンプルに「今の社会」にマッチした組織運営を実践しているだけ
定金:今の2人には、コパイロツトの課題がどんな風に見えているんだろう? 入社して間もないからこそ、聞いてみたいです。
斎藤:今、コパイロツトはまさに20人から30人規模へとメンバーを増やしていくフェーズで、これまではほとんど必要なかった組織づくりの課題が表面化しつつあるように思います。
フラットで階層構造がなく、働き方の自由度が高い会社だからこそ、個々のメンバーには自律性や自主性、責任感などが求められますよね。自分で自分をマネジメントする難しさもありますから、中には「ある程度の制度や階層などがあった方がいい」と感じる人もいるのかなと。
定金:組織づくりを担っているチームから、確かにそれはよく言われてる。「組織全体を巻き込んだ実験をしているみたい」って。
亀岡:組織づくりのことに限らず、コパイロットって、資本主義社会の一般的な企業がたどる成長の方程式に、当てはまらない活動をしているような気はしてますよ。
定金:世界の名だたる企業がすでに実践しているような経営の仕方は、すでに効果が証明されているんだからもういいじゃん、みたいな気持ちはあるかな。それよりも、もっと新しいやり方をいろいろ試したいというか。
斎藤:それは、自分たちに合った運営の仕方を試していきたいということですか?
定金:いや、それよりいつも、社会とのインタラクション性について考えてる。テクノロジーが進化して社会環境が変われば、仕事の内容にも変化が生じる。そうすれば自ずと私たちの働き方も規定されるので、シンプルに、それに抗っていないだけなんですよね。
「ヒエラルキー構造がマッチしなくなっている」とか、「リモートワークも取り入れた方が働き方の自由度が高くなる」とか、もはやごく普通のことだと思いません?
亀岡:確かに、「実験」というとものすごく先進的な組織をイメージされる方もいるかもしれませんが、私たちが実践しているのって、どれもすごくシンプルなことですよね。
決して、革新的な手法を駆使してドラスティックな組織運営をしているわけではなく、日々の活動も地道なことの積み重ね。すでに存在する手段やツールを組み合わせて、週に1回、定例ミーティングで話し合いながら一つひとつものごとを前に進めていく、みたいな。
定金:その通り。世の中、そうそう革新的なものなんて現れないから。これまでも現状もごくシンプルな組織運営をしていて、気付いたら16年もたっていた……という感じかな。
メンバー全員が「共同創業者」。一緒に事業をつくっていきたい
定金:では最後に、せっかくの機会なので、コパイロツトについて2人から私に対して何か質問したいことがあればぜひ。
斎藤:そういえば、一つ気になっていたことがあります。定金さんは肩書きを「共同創業者」とされていますが、他のメンバーって誰なんですか?
定金:会社のみんなですよ。
斎藤:えっ、そうなんですか? どなたか他に創業メンバーがいるわけではないんですね。
定金:コパイロツト自体はもともと私が一人で設立した、一人株主の会社です。ただ僕は、入社してくれたメンバー全員、何ならパートナーとして関わってくれている人たちも含めた関係者全員を「共同創業者」だと思ってるんですよ。
亀岡:そんな意図があったとは知らなかったです……!
定金:入社して3年たったメンバー全員の肩書きを、「共同創業者」に変えようと思っていたこともあったなぁ。それは実現できなかったけど、僕自身は自分一人がすべてを掌握して、トップダウンでコントロールする会社にはしたくないんですよ。みんな、共同創業者になって一緒に事業をつくろうぜ、というスタンス。
亀岡:確かに、会社に所属するというより「ギルド」に加入する感覚の方が近いかも。自律的に働きたいけど、フリーランスや起業家になりたいわけじゃない人にはマッチする環境かもしれませんね。
これまで積み重ねてきた自分自身のスキルと、コパイロツトのメソッドとを掛け合わせて、何か新しいものを生み出そうと考えられる人には向いていると思います。
斎藤:自分の意志がはっきりしていて、自ら動ける人にとってはすごくよい環境ですよね。その裏返しで、階層型組織で上司にマネジメントしてほしい人、会社への依存度が高い人は、コパイロツトにいても何も起こらないので、居心地が悪いだけじゃないかな。
定金:今日3人で話した組織としてのスタンスや、コパイロツトの掲げるミッション、事業内容を「面白い」と思ってくれる人とは、一度じっくり話してみたいですね。
ただもちろん、社会の変化と共に私たちの仕事内容も変わっていくことが大前提なので、いま私たちが実現できている価値を大事にしつつ、変化を楽しみながら事業を一緒につくってくれる人を「共同創業者」として迎え入れたいと思っています。