誰でも未経験で異業種に飛び込むのは、勇気がいるものです。でも、それが自身のキャリアアップにとって欠かせないのなら、その1歩は勇気を振り絞ってでも踏み出す価値があるのではないでしょうか。
当社の経営コンサルタント渡邊健二は、未経験でこの世界に飛び込んできた1人。最初はひたすら知識やノウハウを詰め込む日々でしたが、今ではいくつもの社内賞を受賞するまでになりました。そんな渡邊のがむしゃらな日々に迫ります!
会社という後ろ盾がなくても頼られる人になりたい
――渡邊さんが経営コンサルタントになりたいと思った理由は何ですか?
一番大きかったのは、もっとクライアントの力になりたいと思ったことです。
前職(リクルート)では採用専門だったので、求人広告を出すなど採用面でしかクライアントに貢献できていなかったんですね。毎日たくさんの経営者と会っていましたけど、これで本当に彼らの力になれているのだろうかという疑問を感じるようになったんです。
それに、私は当時チームリーダーとしてメンバーの採用・育成にも携わっていたのですが、採用って入社してからの方が大変だよなぁという思いがあって。でも実際は、求人広告を出すのが自分の仕事で、応募してきた人たちに会うことはない。採用された後に辞めてしまったとしても、そこに関わることはない。
当時の私のミッションは、より多くの求人広告を出すことでしたが、求人広告を出した先までは踏み込めないというもどかしさを感じていたんです。採用という“点”の仕事ではなく、経営全般に関わる“線”の仕事がしたいなと考えた時に思い浮かんだのが、経営コンサルタントでした。
――採用だけでなく、経営全般に関わりたいと思ったんですね。
あともう1つ。当時30歳くらいだったんですけど、このまま同じ仕事をしていくのだろうかという漠然とした焦燥感がありました。
例えば、今はリクルートは好調だけど、もしリクルートという後ろ盾がなくなった時、「渡邊さん、お願いします」とどれだけの人に言ってもらえるのだろうかと考えた時、ほとんどないんじゃないかなって思ったんですね。
もっと仕事がしたいのに、そこに自分の力が伴っていない。力をつけたい、成長できる環境に身を置きたいと強く思ったんです。じゃあ何をしようかと考えた時に、経営全般に関わる経営コンサルタントになれば、全部実現できるんじゃないかと考えたわけです。
ひたすら知識とノウハウを詰め込み、流れるようにコンサルデビュー
――当社に入社した後は、まず4ヵ月間のカリキュラムを受けたんですよね。
そうです。当初は経営に関することはほとんど分からなかったので、とにかく社内のカリキュラムに沿って、必死に勉強する日々でした。徹底的に朝から晩まで知識を詰め込み、経営コンサルタントとしての考え方やノウハウを自分の中に定着させていったんです。
社長や萩原(https://www.wantedly.com/companies/consuldent/post_articles/155940)は、カリキュラムにないことでも「そうだ、これも覚えておいた方がいいよ」と教えてくれたり、「この本も読んでおいたら?」と随時、最新情報を提供してくれたり。1回の参加費が20~30万円くらいの自己啓発系のセミナーにも社長が参加させてくれたこともありましたね。
こうやってどんどん頭の中に知識やノウハウを詰め込んでいっていたので、気分的にはずっと高揚状態。今思うと、4ヵ月間ひたすら経営に関する知識や、高額なセミナーの情報をインプットすることに集中できる時間というのは、2度と取れない本当に貴重な時間でした。
その流れのまま、経営コンサルタントとしてデビューしました。
――デビューして最初に思ったことは何でしたか?
当社に依頼していただくクライアントさんの中には、院長先生がご自身の医院なのに「仕事に行きたくない」と言うような方もいて。そういう大変な状態からコンサルティングをスタートしていくケースもあるんです。
なので、デビューに対する不安どころではなく、「もうやるしかない!」って思いました。それに、4ヵ月間かけて知識やノウハウは自分の中にたくさんインプットされていたので、とりあえず何を聞かれても答え続けられるくらいにはなっていましたから。
とにかく、目の前にいる困っているクライアントを助けよう!という気持ちで突っ走っていきました。
自分の発言で誤解させてしまい、経営コンサルタントの影響力の大きさを知った
――担当クライアントはどのように決まるんですか?
経営コンサルティングは人と人の付き合いになります。なので、最初に無料経営相談という形でクライアントさんが抱えている課題をお聞きし、アドバイスをする場を作ることで、当社のコンサルタントとの相性を見ていただきます。
また、当社のコンサルの質を保持するために、新人は10医院までしか担当できません。なので、その間は社内で作業する時間が多い。その時間を使って、逐一社長や先輩に相談し、徐々に自分のコンサルの質を高めていきました。
ちなみに、コンサルデビュー時は社長が同行してくれて、その日のコンサルが終わった後に気になった部分を確認してくれます。ダメ出しをされるというのではなく、「僕だったらこう言うかな」とアドバイスをもらいました。
――そんな新人時代にしてしまった失敗はありますか?
私は、自分が面談をするスタッフさんの頑張りは応援したいという気持ちが強い方だと思います。なので、医院の方向性と照らし合わせて、できそうだったら励まします。けど、その時の僕の発言が誤解を生んでしまって、「渡邊さんが自分の言っていることを応援してくれた。自分が言っていることが正しくて、院長が間違っている」と捉えられてしまったんです。で、院長から連絡がきて「渡邊さん、なんか僕が間違っているみたいな感じになっているんですけど」って。もちろんその後、急いでフォローに行きました。
この件で、改めて発言の1つひとつに気をつけないといけないなと実感しました。それだけ経営コンサルタントの影響力って大きいんだなって。
当社では、コンサル後に「取り組みリスト」をクライアントに送るんですけど、それ以降はかなり緻密に書くようになりました。多い時は5000字くらい。「こういう理由でこういう発言をしました。スタッフにはこう伝えているので、もしかしたらこういう話になるかもしれない。そのときはこういう風に対応してください」など、発言の理由から予想される今後の展開までを落とし込んでいます。
これを全クライアントにおこなうのでなかなか大変ですけど、手を抜かずにやることが、スムーズに組織や事業を推進できることに繋がると思うんです。
自分を育ててくれた人がいる、だから今度は自分が後輩を助けたい
――経営コンサルタントにとって大事なことは何だと思いますか?
経営を知るということだと思います。
入社した時に社長に言われたのが「前職の経験や考え方を捨てて欲しい」ということでした。当時はその理由が分からず、ただ「はい、分かりました」と素直に聞いただけだったんですけど。でもだんだんとコンサルをやっていくうちに分かってきたんです。
僕の場合は、経営をした経験がありませんでした。でも経営のアドバイスをすることが僕らの仕事。そこは一サラリーマンの感覚だけで話をしたらズレが生じるんです。なので、経営者の方以上に勉強をする、自己投資をする、考えるということを今でも大切にしています。最近は、「妻の会社を一緒に作る」ということで経営を実践中です。
一方で、経営をしていく上では経営者と一緒に働いてくれるスタッフの力が必要です。幸いなことに、私は前職で従業員の経験、リーダーとして様々な規模や組織の変革期や成長期に関わるという組織経験がありました。経営コンサルタントをやっていくためには、あらゆる立場の人の考えや気持ちを理解する力が必要だと私は思いますが、前職でそれを養えたのは恵まれました。
けれど、もし前職の考え方を引きずっていたら、今みたいに経営コンサルタントとしての自分を確立できなかったと思います。
――ちなみに、経営コンサルタントとして自立したなって思えたのはいつですか?
正直、入社4年目の今でも社長や会社の仲間、クライアントの皆さんのおかげでできている部分が大きいので、自立したとは言い切れないかもしれません。
けど、当社は毎年年末に社内で表彰式をしているんですね。2年目の年末に一番コンサルティングの訪問件数が多かった人が表彰される「モーストコンサルティングタイム」という賞を受賞できたんです。これは、クライアントからの評価の証。尊敬する先輩である萩原からも「健二、さすがにそれはすごいわ。俺もとったことがない」と言ってもらえたのは大きな自信になりました。
あと、昨年末に新しくできた、一番理念に則った行動をしている人が表彰される「理念大賞」も受賞できたので、その時は、ああこれで少しは独り立ちできたのかなと思いました。
でも、今の自分になれたのは、かつて自分を育ててくれた社長や萩原を始めとする先輩たちのおかげなんですよね。だからこそ今後は、後輩たちの教育にも関わっていきたいと思っています。
今も実際に同行したりアドバイスしたりと関わっていますが、後輩たちが壁にぶつかった時に相談しやすい先輩でありたいですね。またセミナーの講師として立つことで、より多くの歯科関係者に自分の知識や経験を発信し、貢献していきたいと考えています。
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