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バリューの発展。より良いものへとアップデートし続けるCO-NECTの価値観。



(撮影場所:WeWork KANDA SQUARE)

CO-NECT株式会社のバリューは2022年6月にアップデートしました。その理由や背景について、代表の田口にインタビューしました。

新しいバリューを教えてください。また、CO-NECTにとってバリューとはどんな位置付けでしょうか?

新しく定めたバリューは、「巧速:Speed & Quality」「進化:Update」「公正:Fairness」「自律:Professional」の4つです。それぞれに込めた想いは後の方で説明しますが、とても良いバリューになっていると思います。

CO-NECTにおけるバリューの位置付けですが、組織として何を大事にするか、どうありたいかを示す価値観がバリューだと考えています

弊社は「受発注システムCO-NECT」を通じて、ミッションを達成するために集結した会社です。ミッションを達成するためにも、急速に事業成長を成し遂げる必要がありますが、そのためにも組織として大事な価値観を言語化し迷った時の判断基準だと思っています。

多様性も必要だと考えていますが、多様な個性が揃いつつも共通価値観の根っことして組織に根付いているのがバリュー、というイメージです。

バリューの数は企業によって異なりますが、4つにしようと思ったのはなぜでしょう?

結果的に4つに収斂されただけで、4つにしたこと自体にこだわりはありませんでした。バリューの数は企業によってそれぞれですし、良い悪いはないと思っています。ただ、覚えやすさやシャープにすることが出来たなど、悪くない収まりになっているかなとも思います。

(撮影場所:WeWork KANDA SQUARE)

バリューを2022年6月に改訂しましたが、バリューをアップデートしようと思ったのはなぜでしょうか。

元々のバリューは2019年10月に社員合宿を経て定めたものでした。働く上で何を大事にしたいか、何を大事にすべきなのかを当時の社員全員で話し合い、出てきたエッセンスを元に私と共同創業者の川崎でワーディング含めて作成しました。以前のバリューは「試そう。より早く。」「進んで仕組み化。」「オープン&フェアネス。」「全てに親切に。」でした。新しくしたバリューは表現を変えたものの、実は根本的な部分はあまり変えていません。

新旧のバリューで、大きく変わったのはバリュー4つ目の「全てに親切に。」の箇所です。バリューの効果なのかは分からないですが、CO-NECTには親切な人が揃っていると思っています。それ自体は良いことなのですが、事業を運営していく中で、「親切すぎる」場面も出てきていました。

例えばお客様に対して、いただいていた対価以上にコスト完全度外視でサービスを提供していることがありました。バリューの「全てに親切に。」は体現しているものの、事業としてはバランスを欠いてしまうケースです。「全てに親切に。」は、あくまで対価をいただいているプロフェッショナルとして親切にしていく前提で考えていましたが、「親切」が前に出過ぎてしまったな、と。

一方で社員のみなさんには「全てに親切に。」をバリューとして伝えているわけで、親切にすること自体はバリューから鑑みても間違っていない。そのため、事業とバリューの整合性に矛盾を生じさせてしまっているという反省がありました。

そこで事業の健全な成長のためにも、4つ目のバリューは見直す必要があると考えたのです。親切なのは間違っていない、ただそれをどうプロフェッショナルとして実践していくか。まずプロフェッショナルであることを前提にしたバリューにしようと。

以前のバリューは全員参加の社員合宿をベースにしてましたが、コロナ禍で全員参加の合宿は難しかったこともあり、今回の改訂では元バリューをベースに、創業者の田口と川崎の想いを反映する方針で進めさせてもらいました。

新バリューはどのように検討していったのでしょうか。

特に改訂をすべきと考えていたのは、前述のように4つ目のバリューでしたが、表現方法も含めてトータルでアップデートをしようと考えました。

あまりコロコロと変えるものでもないので、しっかりと考えて良いものを作りたいと思っていたら、8ヶ月も田口と川崎の創業者2人で議論を続けていました。

バリューの変更を全社的に伝えたのは2022年6月ですが、実は2021年の11月から議論していたんです。

議論するにあたり、上場企業やスタートアップなど海外企業も含めて100社近い会社のバリューを徹底調査し、成功している企業はどんなバリューをどんな表現で設計しているのかを確認したりもしました。

CO-NECTで大事にしたいもの、フィットするものは何なのか考えつつ、CO-NECTが成功するためのバリューは何かという観点も合わさった価値観が新しいバリューです。

結果として、ワーディングも、シャープで覚えやすい納得感のあるものが出来たと思います。

(海外も含めた成功企業のバリューをスプレッドシートにまとめ、徹底調査・分析をした)

新バリューに込めた想いを教えてください。

「巧速:Speed & Quality」

まず「巧速:Speed & Quality」は、前バリューの「試そう。より早く。」を引き継いだものです。事業成長をしていくためにスピードは重要であり、前のバリューにも”より早く”にその要素が入っています。しかし我々のサービスもリリースして3年が経ち、多くのお客様にご利用いただいているので、質を犠牲にしていいフェーズではないと考えています。一方で質にこだわりすぎてスピードを大きく損なうことも事業の急成長を志す私たちにとって選択肢となり得ませんし、お客様にとってもプロダクトの改善をお待たせしてしまいます。結局、質とスピードの両方とも大事だよね、バランスだよね、と。それが「巧速:Speed & Quality」に繋がっています。

「進化:Update」

次に「進化:Update」は「進んで仕組み化」を変更したものです。CO-NECTはまだ大企業よりもリソースが少ないので、少人数でより良いアウトプットを追求していく必要があります。そのためにも、一人一人の生産性を上げるキーワードは仕組み化だと考えています。1×1×1はずっと1ですが、1.1×1.1×1.1は8回繰り返すと2を超えます。一人一人の成長だけでなく、仕組み化によって1のアウトプットではなく1.1のアウトプットを継続できるか、が事業成長には必須だと考えています。ただ、仕組み化はそれ自体が目的ではなく、あくまで組織として進化していくことが目的です。そういった背景から「進んで仕組み化」を「進化:Update」に変えていきました。

「公正:Fairness」

3つ目の「公正:Fairness」は、前バリュー「オープン&フェアネス」をフェアネスに集約しました。元々、フェアであるためにオープンにしていくと考えていたので、オープンという言葉をフェアネスに内包しました。CO-NECTでは事業成長に向けて、立場に関わらずフラットに議論していきたいと考えています。そのためにも立場によって大きな情報格差があってはならないので、情報を出来るだけオープンにすることを心がけています。誰が言ったかよりも、何のデータに基づいて何を言ったか、を重視したフェアな組織を目指していることをあらわしたバリューが「公正:Fairness」です。そういった想いから他部署の事業数字やPL、経営会議の議事録もオープンにしています。

「自律:Professional」

最後の「自律:Professional」は唯一、前バリューと完全に変えたバリューですね。前バリューの4つ目であった「全てに親切に。」を変えた背景は既にお話しましたが、加えて新バリュー「自律:Professional」に込めた想いとして、社員それぞれがプロとして自律自走し、成果にこだわっていこう、ということです。組織が大きくなってくると、自分が頑張らなくても誰かが頑張ってくれて事業が伸びていくこともあると思います。でも、それでいいんだっけ?と立ち返りました。自身の領域のプロフェッショナルとしてプライドを持って、全員が一丸となってパフォーマンスを発揮してこそ、事業の急成長を成し遂げられるのではないか、と考えています。そのほうが一緒に働く人にとっても刺激的だと思いますし、面白いと考えていまして、そういった人たちと一緒に働きたいよね、という想いを込めたバリューです。

(CO-NECTのコーポレートページに掲載されているバリュー)

創業者の2名で議論が割れる箇所などはなかったですか?

特に大きな対立はありませんでした。2人とも楽天という同じ会社に新卒入社して、そこで一緒に仕事をしてきたこともあるからか、仕事に対する根底の価値観は共通する部分があるんだと思います。ただ、言葉の表現については2人共が納得するものになるまで時間と議論を要しましたね。新バリューでは「漢字2文字:意訳英語」の組み合わせですが、最初に作った表現は違っていました。紆余曲折を経て、「漢字2文字:意訳英語」の表現にしてからも「進化:Update」が出てくるまでかなりアイディアを出し合いました。特に意訳英語の”Update”の部分ですね。しっくりくる表現を模索して、やっとたどり着いた、という感じです。いざ出来上がってみると、ミッションとも合ってますし「これ以外にないし、何ですぐに出てこなかったんだ」と思えるぐらいフィットした表現になっていて、とても気に入っています。

このバリューは社内に浸透していると思いますか?理由も教えてください。

濃淡はありますが、組織文化になってきているものもあれば、まだまだこれからのものもあると思っています。2020年春先まで以前のバリューを使った「バリュー大賞」をしていましたが、コロナ禍の影響もあって表彰を一旦ストップしていました。実は表彰制度の再開希望も社員から上がっていたのですが、なかなか再開には踏み切れませんでした。というのも、前述したように4つのバリューのうち1つに、違和感を感じるようになっていたからです。そこで、バリューの改訂をプロジェクトとして動かすことにしたのですが、資金調達の活動と重なりなかなか着手できず、着手後も資金調達活動と並行しながら、且つしっかりじっくり考えていたら、思いのほか時間がかかってしまいました。

また、バリューを変更するにあたって、元のバリューを積極的に打ち出すことを一旦ストップしたら、社内でもバリューを覚えている人が少なくなってきて。やはり経営陣が発信していないバリューは形骸化していくんだな、と実感しました。

新バリューを公表してから、バリューの表彰は復活させました。また今後は人事評価にもバリューを繋げようと思っています。採用時にもバリューをどんどん前に出しています。バリューに関するイベントは今後考えて増やしていく予定です。バリューを体現する人が働きやすく、評価されやすい体制にしていきます

(撮影場所:WeWork KANDA SQUARE)

このバリューでミッションは果たせると思いますか?その理由は何でしょうか

はい、ミッションを果たす重要な要素になっていると思っています。ただ、もしかしたら長期的にはバリューはまた改訂していくかもしれません。ミッションを達成するためには事業成長が必要で、事業成長を達成するためにはチームが一丸となれる価値観が必要です。一方で大事な価値観は組織のフェーズに合わせて、柔軟に変わっていく必要性もあります。もちろん変わらない可能性の方が高いぐらい良いバリューにはなっていますが、継続的にバリュー自体の「進化:Update」も考えていけると良いな、と思っています。

CO-NECTへの入社に興味を持っている方に一言お願いします

組織を構成しているのは人であって、環境が良くなるも悪くなるも構成している人次第だな、と考えています。バリューは共通価値観ではありますが、バリューだけで良い組織が作れるとは思っていません。

そういった意味でも、CO-NECTという組織はまだまだこれからです。バリューに共感して頂きつつも、これから一緒に会社の組織文化や価値観を作っていくことにワクワクしてくれる方、ぜひご応募いただければと思います。

一緒に働けることを楽しみにしております!

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