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プロダクトも、自分のキャリアも、柔軟性を持って創り出せる。CATのPjMのユニークさ

コンセントリクス・カタリスト(以下CAT)では、多くの職種のメンバーがいます。そのなかでも、プロジェクトマネジャー(PjM)とは一体どういったスキルや価値観を持つ人材なのでしょうか。

今回インタビューした原口(はらちょ)は、幾多のプロジェクトを支えるPjMの一人です。SIerからUXに価値を置く企業へPjMとして転職をした彼にインタビューをしてみました。

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◇プロフィール

Hirokazu Haraguchi
原口紘一
(はらちょ)
SeniorProjectManager

ITの力で社会をより良くしたいという思いから大手SIerへ入社し、大規模公共システムのアプリケーション開発に14年間従事。要件定義〜基本設計及びテスト工程を約9年間。グループリーダーとしてアプリケーション開発のマネジメントを約5年間経験。CSS3階層のレガシーシステムをWebシステムへ移行する開発においてアーキテクチャ検討を実施したり、難易度の高いプロジェクトの支援なども経験している。社会をより良くするためにHCDやUXデザインの領域が重要になると考え、2022年4月にConcentrix Catalystへ入社。

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——はらちょはどのような経緯でPjMという職種になったのでしょうか?

はらちょ:大手SIerで働いていた時、アプリケーションスペシャリストという職種を志向していました。この職種は、最適な業務アプリケーションをお客様に提供する方法を考え実行します。また、顧客の業務及び課題に精通し、どのような機能を提供すべきか、どのようにシステムを提供すべきかを理解している役割です。コーディングは行わず、どのようなアプリをどのように作るべきかを考えます。

公共分野でシステムの保守・開発を担当し、要件定義、設計、総合テスト等を行いました。年齢が上がり、経験が増すにつれて自然とリーダーになり、チームやグループをまとめていくようになります。自分が一人で成し遂げたことを再現し、チームやグループでも行えるようにした結果、自然とプロジェクト管理も行うようになっていったんです。

PjMの中には、マネジメントに専念したい人もいると思います。しかし、私は「ユーザーにとってより良いものをつくる」方がしたいと思い、アプリケーションスペシャリストとして仕事をしてきました。


——「いいものが作りたい」とはいつごろから思っていたんでしょうか?

はらちょ:私は大学進学までは、機械に関連するエンジニアを目指していました。子供の頃から、ロボコンのような番組が大好きで、問題解決のプロセス全体を魅力的に感じていたんです。

しかし、大学進学時に、第一志望の機械系の学科ではなく、第二志望の建築系の学科で入学することになりました。その結果、当初希望していた機械関連ではなく、都市計画や社会工学的な内容を研究することになりました。そして、エンジニアとしての目指す領域も、機械系からソフトウェアに変化していきました。課題に対するソリューションを試行錯誤し、実現していくというプロセスは、ITにおいても共通しています。それがIT企業への就職を考える一因となりました。


——そして前職に入社され、さらにCATへ転職されたきっかけは何だったんでしょうか。

はらちょ:関わっていたプロジェクトは非常に長期間に渡るものであり、最後に参画したものは3年間の開発期間を要します。公共サービスを支えるミッションクリティカルなシステムであったため、ウォーターフォール開発で確実にQCDを達成することが重要でした。このような長期にわたる開発では、始めに想定した最適な解決策が、完成してみたらは最適でなくなっていると思うこともありました。これは『ユーザーにとってより良いものを作りたい』という私の想いとギャップがある部分だったんです。

また、当時はUXや人間中心設計といった概念を知り、強く興味を持っていましたが、担当しているシステムに取り入れるのは現実的ではなく、ユーザーフレンドリーなプロダクトを作るプロジェクトに携わりたいという思いが強くなりました。

私が在籍していた大手SIerでは大規模システムの構築を得意としている一方で、新しいトレンドへの取り組みは確かに存在します。しかし、関与できるのは限られた人々。若手のうちはチャンスがあったかもしれませんが、私のような立場では難しかったです。

管理職になれば自分の裁量で新たな案件を作り出すことも不可能ではありませんが、これまでにない大きな変化を起こすことは相当難しいことです。であれば、環境を変えることも視野に入れようと思い、転職活動を始めました。

転職時には私は39歳。自分の年齢を考慮すると、求める仕事を提供する企業への転職は、ギリギリのタイミングだと思っていましたが、結果的に40歳を前にCATへ入社できました。


——CATにした決め手は何かありましたか?

はらちょ:まず、私がこの職場を選んだ理由の一つは、UXの仕事に関わる機会がほとんどであることです。さらに、「使いたいを、カタチに」という言葉に強く共感したからです。ユーザー起点で考えた提案やデータ分析で終わるのではなく、プロダクトとして具現化し、世に出すまでの過程に関わることができる点が魅力的でした。この点は、コンサルタントの仕事とは一線を画す部分だと思っています。

UXデザイナーやUIデザイナーというプロのデザイナーと、共に仕事を進めていける環境も魅力的でしたね。前職にはこういった職種の人はほとんどいませんでした。


——CATに入社してから、驚いたことはありますか。

はらちょ:前の職場は、大企業であることやピラミッド型の組織構造のため上下関係や役職を背景とした関係性の上で仕事をしていました。しかし、CATではそのような上下関係が存在しません。

当初、私は会社のそんなスタンスが好きでしたし、入社前から、頭では理解しているつもりでした。しかし私自身が他人に指示するつもりがなくとも、前の環境からの影響で、自分の発言が指示のようになってしまうことがあったんです。

さらに、CATのプロジェクトは不定形で多様性があり、一般的なUXの教科書の進行とは全く違うアプローチが要求されるものです。提案直後からデザイナーのアイデアは進化し続けています。そのため、私が初期のスケジュールに従って進めようとすると、ギャップが生じてしまうのです。CATでは、ウォーターフォールのようにゴールから逆算できるプロジェクトが少ない。これは、私の前職とは全く違う経験ですし、想像以上でした。

プロジェクトでは、全員が同じ情報を共有しながらも、職種によってそれぞれ違う思考を持つユニークな状況が常にあります。社内のPjMチームのなかでは様々な図を描きながら「PjMはどうあるべきか」と、自分たちの役割について考察を深める取り組みを進めています。


——CATで働くコツは何かありますか?

はらちょ:一般的な企業では、いわゆる「ほうれんそう」に代表されるように報告や連絡が中心です。一方CATでは、対話が中心となっています。

前職でのプロジェクトマネジメントは定量的、定性的に状況を把握し、いかに計画どおりに進められるかが大事だったのですが、CATでは違います。ここでは、各メンバーが何を考え、どう行動しようとしているのかを理解し、それに基づいた行動を取りながらチームと一緒にゴールに向かって進んで行くことが求められます。

全員がプロフェッショナルであることを考慮し、それぞれが何に着目し、何を考えているのかをきちんと把握することが、特にPjMである私たちの役割だと思っています。


——お客様とのコミュニケーションの仕方は変わりましたか?

はらちょ:前職では、お客様が打ち合わせに時間を割いてくれることは非常に少なかったんです。普段は、必要な承認を得るためのコミュニケーションと進捗状況を伝えるコミュニケーションが主でした。

しかし、CATではお客様と共にプロジェクトを進めるという観点から、一緒に考える時間が多くあります。ここは、お客様との接し方が大きく違う点ですね


——CATで働く中で、何か発見はありましたか?

はらちょ:私は、CATのメンバー一人ひとりが独自の技術を持ち、優秀だと感じています。特にPjMを担う他の3人のメンバーはそれぞれタイプが違いますが、経験と強みを発揮した活躍ぶりから、多大な影響を受けています。

そのなかで、私自身はどちらかと言えば前職の志向にも近いPdMの領域に足を踏み入れるタイプだと思っています。プロダクトの仕様に非常に興味があります。プロダクトがどのように作り上げられていくのか、また、そのサイクルを効率よく回すための要素に興味を持っています。

経営面やビジネス面よりも、プロダクトをどう作り上げていくか、どこまでの設計をあらかじめ考えるべきかといった側面に強い興味を持っているタイプだと言えるでしょうか。

PdMとの領域が重複してしまうこともあるかもしれませんが、CATではそれは必ずしも問題ではありません。PjMとしても、自分の興味ややりたいことを追求できる雰囲気が、CATにはあります。


——CATのPjM(PjM)にはどのような方が合っているでしょうか?

はらちょ:CATのプロジェクトは、計画どおりに進むことよりも、ゴールに向かっているかに重きを置いています。そのため進行管理に特化しているタイプの人には、CATでのPjMという役割は向いていないかもしれません。また、自分で具体的な成果物を作ることが少ない点にストレスを感じる人には合わないですね。

例えば、ウォーターフォールのような既存のフレームワークに特化しすぎてしまうと、CATのような多様なシチュエーションに対応する能力が欠けてしまうかもしれません。そのため、柔軟性を持っていろんなクライアントや状況に対応できる方が合っているのではないでしょうか。

状況に応じて柔軟に思考を切り替えることができる人がふさわしいと思います。様々なクライアントとプロジェクトを手掛けてきた人に合っているのではないでしょうか。計画どおりに進まない状況でも楽しむことのできる方にはCATのPjMが向いていると思います。


——今後なりたい姿など、目指すものはありますか?

はらちょ:私が目指しているのは、ユーザー起点でプロダクトやサービスを改善し、その一連の流れを具体的な形にできる人材になることです。PjMとして必要なプロセスや役割、人事計画、適した体制などを具体的に表せるよう、さらに力をつけていきたいですね。

今一番関心があることは、例えば上位の経営方針が出された時に、それをどのように現場で実現していくのか、という部分です。課題の探索や発見、そしてその課題が具現化されるまでのプロセスには大きな興味を持っています。

そのためにも、今後は「何でも挑戦してみたい」という気持ちです。

個性豊かなCATのメンバーと活発にコミュニケーションを取り、補い合いながら、色々なテーマやプロジェクトに取り組んでいきたいですね。

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コンセントリクス・カタリスト(CAT)は、カスタマー・エクスペリエンス(CX)ソリューションとテクノロジーのリーディング・グローバル・プロバイダであるConcentrixのエクスペリエンス・デザイン&エンジニアリング・チームです。

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