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COOが語る。P&Gにいた過去とnaturaltechでのこれからについて

国内外での就職活動ののち、P&Gマーケティング本部に入社

就活時代は幅広くさまざまな業界を受け、外資系企業を中心に17社から内定を頂き、P&Gのマーケティング本部の内定を受諾しました。その理由は、私の学生時代からの夢である「学校経営」を実現するうえで、①生徒保護者を惹きつけるためのマーケティングスキル ➁教師陣を纏めるマネジメントスキル ③資本を得るための投資家とのコネクションが重要だと、既に学校経営されている方から伺い、P&Gマーケティングが最も理にかなった選択だと考えたからです。

世界最大ブランドから新規事業開拓へ

入社後は、ベビーケア事業部に配属され、赤ちゃん用紙おむつの『パンパース』というP&G世界最大ブランドを担当しました。購買者が初めておむつ購入を意識するPOME(Point Of Market Entry)である病産院で如何に『パンパース』を導入していただくかや、おしりふきのリブランディング等様々なプロジェクトを担当しましたが、どれも規模感が大きく、かつ確立したビジネスモデルを学べたのはとても有意義でした。特に、実際に使用する消費者(赤ちゃん)と購買者(ママやパパ)が異なるという点は、学校教育にも通じるところがあり、マーケティングをするうえでとても重要な視点だと感じました。

入社2年目で、P&Gイノベーション合同会社(研究開発本部)やP&G International Operations(シンガポール・アジア本社)の新規事業開拓チームに異動になり、シニア・ブランド・マネージャーとしてアメリカやドイツ、スペイン、中国など世界各国のP&G社員と仕事をしました。2019年には、P&Gジャパン史上およそ15年ぶりとなる新規カテゴリでの新ブランドの投入をリードするというとてもユニークな経験をさせていただき、女性用尿ケアカテゴリという未知の領域で、消費者調査の設計から商品開発、パッケージや店頭のデザイン、TVCM等クリエイティブの作成、トライアルプランの策定、デジタル・データ領域のマーケティング戦略の立案を経験するなど、意思決定するべきことが多く、毎日が新鮮でした。

natural techへの転職、今後の事業拡大へ

『パンパース』時代に一緒に働いていた代表の竹内から、「新事業領域で新規ブランドの立ち上げをしてほしい」と誘われ、2019年10月から副業役員としてnatural techにジョインしました。P&Gでフルタイムとして働きながら、かつシンガポールからの参画だったため両立は大変でしたが、大企業と異なり資金や人材等のリソースがない中で、売れるブランドを作り上げてみたいという挑戦心が背景にありました。

『Rimenba』という知力健康サプリメントは、更年期以降の方々をターゲットにしたブランドで、2019年の発売以来継続的にビジネス伸長しています。消費者の内なる声を拾い上げ、悩みを理解し、解決するという一連のマーケティング手法は、リソースの多少にかかわらず重要であると再認識しました。

そして2021年9月よりnatural techに完全移籍し、ビューティー事業部及びライフスタイル事業部の責任者として、マーケティング戦略の立案、売上/収益管理、部下の育成を行っているほか、採用・組織づくり、PRの責任者を兼任しています。

今後は既存ブランドを更に成長させつつ、海外展開や新規ブランドの立ち上げにも注力していきたいです。


取締役COO

片岡 大和 Yamato Kataoka

早稲田大学教育学部国語国文学科卒業、Portland State University LOHAS課程修了。米国在住中に在米領事館で学生広報大使を歴任したのち、新卒でP&Gマーケティング本部へ入社。P&G内世界最大ブランドであるパンパースへ配属。P&Gイノベーション合同会社(研究開発本部)やProcter & Gamble International Operations(シンガポール)へ出向し、新規事業開拓を担当。およそ15年ぶりとなる新カテゴリでの新ブランド投入を指揮。ベビーケアやフェミニンケアを歴任し、独立。2019年10月より副業役員として参画していたnatural techに、2021年9月完全移籍。2016年P&G CEO Challenge優勝。2020年朝日広告賞 朝日新聞 特別賞受賞。


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