こんにちは。
PoliPoli 共同創業者、CXOの山田仁太(@j1ntay)です。
PoliPoliは2月2日に資金調達実施に関するリリースを発表しました!
今回の資金調達をきっかけにさらにサービスを充実させ、「新しい政治・行政の仕組みをつくりつづけることで、世界中の人々の幸せな暮らしに貢献する。」というミッション実現のために突き進んでいきたいと考えています。
今回はこれまでのPoliPoliのストーリーと現在取り組んでいる「企業・団体向けのルールメイキングのためのサポートサービス」を中心に紹介したいと思います。
以前書いた記事よりも深くルールメイキングについて掘り下げて、そのビジョンを語っていきますので、ぜひ最後までご覧いただけますと幸いです。
PoliPoliを創業するまで
起業を考え始めたのは今から6年ほど前、18歳の頃になります。
大学入学と同時に渋谷のスタートアップの会社でインターンを始めていました。近かったこともあり、渋谷近辺で開催されているスタートアップ系のイベントには参加することが多かったです。
今回のラウンドで出資していただいたSkyland Venturesさんが旧オフィス・Hiveで開催されていたイベントやTech in Asiaなどのカンファレンスに参加しました。
共同創業者の二人(伊藤、倉田)とはそれらのイベントで出会い、顔馴染みになりました。伊藤と倉田はいつも一緒にて、なぜか倉田が伊藤のことをずっと褒めていたのが印象に残っています。
何度か話すうちに同じ学部であることも知り、KBC(慶應主催のビジコン)に一緒に出ることになりました。コンテスト準備のために伊藤の家でみんなで作業する日々が続きました。
千葉県市川市の選挙で若者の意見を届けるためのプロジェクトを実施することになり、当時の候補者の方が思いのほか僕らのプロジェクトに対応していただき、感動したことを覚えています。
その経験も踏まえつつ、学生ということもあり政治領域へもリスクなしで飛び込めるかなと考え、3人で一緒に起業しました。たまたま運よく応援してくれる投資家さんにつながったことも大きかったです。
伊藤と倉田となら一緒にできると思った
シード期にはサービスコンセプトを固めるのに苦労した時期もありました。
iOSアプリをリニューアルリリースしたものの思ったより数値が出なかったり、3人の方向性がズレているのに気付き、これではいけないと朝から晩まで方向性を議論して、また1からサービスの仮説検証を行いました。
政治家と国民をつなぐためのプロダクトアイデアを20個ほど作り、毎週一つ一つ価値検証を行いました。
結局、ゲーム性を感じながら政策を作れるようなサービスがあるとよいのではないかと思い、政策に対してコメントする機能を中心とした政策プラットフォームをリリースすることになりました。
<参考:その際に代表・伊藤が発表したnote>
サービスのローンチ後、何度かネットで注目される機会に恵まれました。自分たちの取り組んでいる方向が、歩みは遅いものの社会が進もうとしている方向とそれほど違っていないことを知り、自信が増しました。
伊藤が次々と政治家さん向けに営業したり、イベントを開催したりする中で、政治家さんの認知やも少しづつ広がり、サービスも利用されるようになっていきました。それに伴い、この事業で「いけるぞ!」と思える瞬間が増えていきました。
現在注力する「新しい政策づくり」の形
政治家に声を届けるウェブサイト『PoliPoli』をリリースしたのは、今から4年ほど前。いわゆる「生理の貧困」政策や「特商法の解釈明確化」など、PoliPoli起点で政策を動かす事例をいくつか作れたことは会社として大きな自信になりました。
これまで培ったネットワークや政策提言のノウハウを、より多くの人に提供し、誰もが「ルールメイキングに参加できる社会」を作ろうとしています。
昨年6月に開始した『PoliPoli Enterprise(当時β版)』に加えて、足元では「誰もがルールメイキングに参加できるような社会を作るプロダクト」の開発にも注力しています。
<参考:プロダクトテスター募集リリース>
誰もが政策提言できる社会を作る新プロダクト!『PoliPoli Enterprise Product (β版) 』のβテスター募集を開始!株式会社PoliPoliのプレスリリース(2022年12月20日 09時00分)誰もが政策提言できる社会を作る新プロダクトprtimes.jp
PoliPoliが考えるルールメイキング
現代はテクノロジーの加速度的な発展と多様化の進む社会です。その中で、現実社会に対応しきれないルールはどうしても発生してしまいます。
本来であれば、そのようなルールは適切な方法を用いてアップデートしたり撤廃したりする必要があります。
しかし現在、そのための方法論やノウハウは一部の人に限定されたものとして閉じられた状態です。言い換えれば、ルールを作るためのプロセスや実際のルールメイカー(政治家や官僚など)へアクセスする方法がオープンになっていないと感じます。
これからの時代、特に新たな領域やテクノロジーを用いたビジネスに挑戦する場合、ルールは変え得るものとの認識に立ちながら、本質的なルールメイキングを企業活動の一環として行なっていく必要があると考えています。
ルールを変えることで、市場(TAM)を広げることができる可能性もあるため、ルールメイキングへの取り組みは事業開発(BizDev)的な意味合いも持つ活動であると認識しています。
そこで以下の点に留意しながら、ルールメイキングのサポートサービスと政策モニタリングプロダクトの二軸により、ルールメイキングをこれまで以上に民主的でオープンなものへと変質させていきたいと考えています。
- アップデートするべきルールにアプローチしようとしている
- ルールメイキングをすることが一つの企業や団体だけの利益にならない
誰もがルールメイキングできる社会をつくるために
ルールメイキングのサポートサービスとしてスタート
適切なロジックに基づいて、適切なアプローチを実行する必要があるルールメイキングは一朝一夕にその目標が実現できる活動ではありません。
ルールメイキングは打ち手として行うべきことが非常に多く、中長期にわたり多くの工数がかかります。政府の動きを漏れなくモニタリングし、十分に理解した上で、業界団体を作ったり、ステークホルダーとやりとりをして、政治家へ提言書を渡したりする必要があります。
複数の省庁が担当する、横断的な政策領域であれば、膨大なモニタリングコストがかかり、ルールメイキングのスタート地点に立つことでさえ、大きなコストがかかります。
そこでまず手厚くサポートを行うプロフェッショナルなサービスを立ち上げようと考えました。
つい先日『PoliPoli Enterprise』のサービスページを作成したので、そちらもご覧いただけると嬉しいです。
『PoliPoli Enterprise』 - ルールメイキングのサポートサービス『PoliPoli Enterprise』は、企業やNPOなどの団体向けにルールメイキングをサポートするサービスです。企業polipoli-enterprise.studio.site
ますます複雑化する社会では、政治家の方々や行政機関が社会のすべてを把握して政策をつくることは不可能に近くなっています。どの政策にどの優先順位で取り組むのかを意思決定することがかつてなく難しい時代です。
裏を返せば、何かしら課題を抱えている人が、適切にアプローチすることで政策として取り組んでもらいやすくなる仕組みを作る余地は、まだまだあると思っています。
ルールメイキングへのハードルを下げるプロダクト
現在開発中のプロダクトは、よりカジュアルにルールメイキングの世界に飛び込むことを可能にすることをゴールにしています。
そこで安価な料金設定にしつつ、特定の政策領域の動向をモニタリングできるサービスから提供を始めています。
プロフェッショナルなサービスとしてルールメイキングをサポートする必要性や重要性は今後も残り続けるとは思います。しかし、持続的で発展可能性のある事業を作るためには、プロダクト開発は必須であると考えています。
現時点ではβ版運用ということもあり、機能は限定的ですが、上記で述べたルールメイキングを実現するための工数をできるだけ下げられるようにする機能を段階的に実装していく予定です。
資金面の問題もあり、ルールメイキングや政策提言に本格的に取り組むことのできなかったNPOなどの団体も利用しやすいプロダクトを開発し、ルールメイキングへのハードルを下げる社会を目指していきます。
お問い合わせはこちらのフォームから
新しい政治・行政の仕組みを作り続けるために
PoliPoliのミッションは「新しい政治・行政の仕組みを作り続けること」です。
社会の仕組みを作り続ける政治・行政だからこそ、政治・行政それ自体を時代にあった仕組みに合わせてアップデートし続けていく必要があると思っています。
そのことは簡単なことではありません。政治・行政の領域に限らず、貪欲に物事のスキームを学び続けることが何より大切です。PoliPoliでは「日進月歩」のバリューの下で組織全体として学習することを応援する文化を作っています。
日々の学習はすぐには効果をもたらすとは限りません。しかし弛まぬ成長への意識がなければ、非連続的な成長を実現することはできず、ミッションの実現可能性も高まりません。
チャンスが来た時にしっかりと掴めるように日々の学習とさまざまなご縁を大切にしながら事業や会社を運営していきたいと考えています。
採用情報のお知らせ
PoliPoliではルールメイキングをサポートする公共政策コンサルタントやCOO候補事業責任者などさまざまなポジションで採用を強化しています。
政治・行政という「見えない領域」をともに開拓し、政治・行政の新たな仕組みづくりの実現に向けて、強力に事業を推進できるコアメンバーを探しています。詳細は下記をご覧ください。
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