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技術とものづくりに向き合う代表が語る、実現したい組織像

今回はRegnio代表の中野がどんな考え方を持って何を目指し、どんな組織をつくりたいと考えているのかについて、改めてインタビューしてみました。転職を考えて自分に合う会社や経営者を探している方や、Regnioに興味を持ってくれている方に、少しでも創業者のひととなりが伝わるといいなと思っています。

中野 雅俊 / Masatoshi Nakano
1987年生まれ、福岡県北九州市出身。大学では超高感度磁気センサの研究を行った他、学内の自由公募型研究開発プロジェクトにて小型オシロスコープの開発を行い、総長賞を受賞。卒業後は通信機器メーカーの日本無線にて、イスラエル企業との通信システムを共同開発に従事し、トンガ王国にて通信事業立ち上げを行う。その後、ABeamコンサルティングに転職し、アメリカの企業と衛星画像を用いたデータ分析システムの開発に従事する。

最新の技術をいかにビジネスの場で活かすか

ー中野さんの夢や目指していることを教えてください。

もともと大学のころから技術の世界が好きなんですよね。でも技術的なことを突き詰めれば突き詰めるほど、最新の高度な技術がそのままビジネスで役立つかというとそうではないということに気がついていきました。それを理解した上で、最新の技術をいかにビジネスの場で活かすことができるのか、ということを追究したいと思っています。

Regnioという会社を通じても、技術的には難しいことやビジネスとしての前例がないことにも果敢に挑戦し、お客様の現場で価値を生んでいくということをやっていきたいんです。その手段として「外側からのDX」や「内側からのDX」を提供し、そこから見つけた課題を基にプロダクト開発を行ったりしています。

―その最新の技術を活かす場が中小の製造業である理由を教えてください。

これまでものづくりのど真ん中の研究就業経験をしてきたということも大いに関わっていると思いますが、一番は画面の中だけで終わらない世界がおもしろいと思うからですね。ゲームやアプリ開発というのはWeb上で完結しますが、製造業という「現場」が必ずあるものにおいては、アナログな情報が入り乱れています。

今我々は職人の勘や経験など現場に無限にある情報を、構造的な情報として再構築するということをやってるんですね。例えば、現在開発を進めている在庫ロス削減のためのAI生産計画サービス「Regnio Factory」では、現場の人ですら構造的にとらえられていない情報を紐解いて紡ぎ直し、システム化していくという難易度の高い領域を対象にしているんです。めちゃくちゃ難しいですが、同時におもしろさを感じています。難しいことにもコツコツと試行錯誤を積み重ねながら挑戦していきたい、そのチャンスが限りなく広がっているのが、まさに中小の製造業だということです。

そして、日本のGDPの大部分が製造や流通、小売などのリアルな産業を中心に構成されていて、その内の8割が中小企業なんです。これらの産業をデジタル技術で変革していくことこそが、日本経済の発展に必要だと考えています。


技術に向き合い、壁を乗り越える「幸せ」

―中野さんは以前から「幸せ」という言葉をよく使いますよね。お客様や、働く社員が「幸せ」になる場をつくりたい、と。中野さんにとっての「幸せ」って何なんですか?

私が考える幸せというのは、「働きやすさ」だけではありません。技術や仕事そのものがおもしろいと思えることです。仕事や技術に真正面から向き合って、壁を乗り越え、課題が解決できたときに幸せを感じるんですよね。このことを100%楽しめる組織になって、メンバーのみんなにも幸せを感じてもらいたい、お客様の仕事も幸せなものにしたいという思いがあります。

私が幸せだと思った経験をお伝えしますね。

大学生になった頃、私は授業にも出ず、課題も出さずに留年スレスレで過ごしていました。3年生になって研究室に配属されるときも、希望を提出しなかったので、事務局から勝手に決められた人気のない研究室に入りました。そうすると偶然にも、その教授との相性が抜群によかったんですね。何かを強制してくることは全くないのですが、「このまま30歳になっても中身が空っぽのままだぞ」と言われ、教授の言葉を真に受けた私は研究を始めました。やってみると、研究がそれはもうおもしろくて。朝から夜中まで研究室に入り浸り、土日も研究に明け暮れるようになりました。その結果、国際学会への参加や、特許出願までさせてもらえるという経験もできました。

例えば、「磁気」というのはドアの開け閉めでも発生し、心臓や脳からも微量の磁気が発生しているのですが、その磁気をセンサーでキャッチし、増幅させるという研究をしていたことがあります。こういう研究の中で見えないものを捉えることができる、すなわち技術を通じて世界の真理に近づくことができるという体験がおもしろく、わたしにとっては幸せなことでした。

社会人になってからは、無線通信機器の老舗企業にて、新規事業開発プロジェクトに参加する機会を得ました。それは「LTE (4G)の技術を使って新しい事業を立ち上げる」というゴールを3年という短い期間で達成するプロジェクトでした。通常、無線通信機器メーカーは通信事業者に対して基地局等の機器を収めてそれで終わりですが、そこを「自分達で通信システム構築し、それを自ら運用し通信事業を行う。しかも海外で」という高いハードルに挑戦することになりました。その高いハードルを超える為、イスラエルのスタートアップ企業とオープンイノベーションによりシステムを共同開発することになり、私自身も同国に頻繁に足を運んで現地のエンジニアと缶詰になって開発に取り組みました。そして、彼らと共同開発したシステムをトンガ王国に導入し、現地の企業と合同で通信事業の立ち上げに至りました。チームで協力しながら、現地の人のことを深く理解し、自分たちの手を必死に動かして目標を達成するという経験は、大きな成功体験として幸せを感じることができました。

―なるほど。壁を乗り越えたり、技術で真理をとらえるというような「幸せ」をメンバーにも体験してもらいたいと思って組織づくりをしているのですね。

それゆえに、私は「こういうアーキテクチャにすれば、最新の技術を試せて、課題も解決できるし何よりモダンでかっこいいよね!(ちょっと難しいけど)」と新しい技術を使うことをエンジニアに求めてしまいがちで。私からすれば、こんなおもしろいことできて幸せじゃん!と思ってしまうのですが、エンジニアにとってもそれが幸せかというと、そうではないこともあるのです。新しい技術を使うことだけが解決策ではない場合もあるからです。伝え方や任せ方を間違えると、「幸せ」とは真逆の方向に行ってしまうこともあるので、私の「幸せ」が必ずしも皆の幸せとは限らないということ、それをコミュニケーションを密にすることで客観的に見つめていきたいなと思っています。

―最後に転職や副業を考えている方々にメッセージを!

ワクワクする技術と現場にしっかり向き合いながら、一緒に会社とプロダクトを成長させていくメンバーを募集しています!興味を持った方はぜひカジュアル面談しましょう!

次回は中野さんの趣味やルーティンなど素顔に迫ったインタビュー第2弾です!乞うご期待!


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