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「やるからには社会影響力の大きいサービスをつくりたい」~大規模アジャイルにおけるRTEの苦悩とやりがい~

NTTデータ ITサービス・ペイメント事業本部 カード&ペイメント事業部デジタルペイメント開発室
(通称:デジペイ担当)の柳内です。

今回は2021年春に中途入社され、早速デジペイ担当でご活躍されている小川さんに、日頃の業務や仕事への思いついてまとめていただきました。

はじめまして!
NTTデータ ITサービス・ペイメント事業本部 カード&ペイメント事業部 デジタルペイメント開発室の小川です。

2021年春にNTTデータに中途入社し、デジペイ担当で「OmniPlatform」ARTのRTEとして精進しています。詳しくは後述していきますので、最後まで読んでいただけたら嬉しいです。


デジタルペイメント開発室ってこんなところ

私の所属するデジペイ担当では、Scaled Agile Framework (以降、SAFe)というアジャイル開発のフレームワークを基に、総勢200人近いメンバーでアジャイル開発を進めています。これほど大規模な組織でアジャイル開発を実践している組織は日本でもトップクラスではないかと自負しています!

またデジペイ担当が日本のトップクラスなのは、大規模アジャイルという開発手法だけではありません。
CAFISという日本最大級のキャッシュレス決済総合プラットフォームのデジタル化という巨大なミッションに向かって、圧倒的な技術力と各スクラムチームのチームワークによって邁進しています。


私が転職でデジペイ担当を選んだ理由

ご紹介に与ったように、私は中途採用で2021年春からデジペイ担当に所属しています。
前職もSIerで自社パッケージの開発を行っていましたが、より規模の大きいサービス開発を行っている企業を求めて転職活動を行い、NTTデータへの入社を決めました。

中途入社してまず圧倒されたのは、NTTデータが実現しようと描いている未来像の大きさです。ひょっとしたら、新卒でNTTデータに入社した人にとっては普通のことのように思えてしまうかもしれませんが、モノづくりの作り手にとって、より多くのユーザーに利用してもらえる喜びはそれはそれは大きいものです。「やるからには社会影響力の大きいサービスを作りたい」と考えている人にとって、NTTデータは最適のステージだと思います。

また、NTTデータというと「伝統的」な開発イメージを持たれる方も多いかもしれませんが、デジペイ担当は全く逆の組織です。ここには新しいものに挑戦し続けるたくさんの同士と、それを応援してくれる風土があります。

社会的にも影響力の大きな仕事と、新しい技術にスピード感をもって挑戦できる風土があるデジペイ担当は、まさに大企業とベンチャー企業の良いところ取りをしたような担当です。僕自身、この職場に出会えて本当に良かったと思っています。


アジャイル開発におけるRTEってこんな人

私が担当している「OmniPlatform(仮称)」案件は、オープンAPIによって「シームレスな購買体験」と「多様なチャネルと決済手段への対応」、「データの集約や活用促進」を加盟店様、及び加盟店様のお客様に提供する新たなCAFISのプラットフォームのことです。今年度中のサービス開始を計画しているため、チームは仕様検討や開発で奮闘している毎日を送っています。

その中でも私はRTE(Release Train Engineer)という役割を担っています。RTEとはアジャイル開発におけるSAFeというフレームワークの中の役割の1つで、簡単に言うと、複数のスクラムチームをまとめた大きな組織全体のスクラムマスターのようなものです。通常、スクラムマスターは自身のスクラムチーム(5〜10名程)に対して、そのポテンシャルを最大限引き出すことをミッションにしていますが、RTEはスクラムチームをまとめた組織(5〜6個のスクラムチーム・40〜100名程)のポテンシャルを最大限引き出すことをミッションに、組織が向かうべき正しい方向を日々模索しています。

具体的なRTEの業務は、以下の通りです。

  1. リリースに向けたロードマップの作成と運営
  2. 組織全体のリスクヘッジ
  3. SAFeイベント(各種会議体)のファシリテート
  4. 各スクラムチームのサポート


RTEならではの苦悩

このようにデジペイ担当では、複数のスクラムチームをまとまった1つの組織と考えることで、大規模案件にもアジャイル開発を適用し、アジリティの高さと継続的なサービスリリースを実現しています。
しかし、その一方でが大規模なアジャイル開発は先例も少ないため、なかなか答えが見出せず苦悩することもあります。

なかでもSAFeイベントのファシリテートにおいては、20~30名が集まることは普通で、50名を超える参加者が集まるケースも珍しくありません。それだけの皆さんの時間をいただくわけですから、その役割はとても重要になります。

特に私の担当するOmniPlatform案件は、今までウォーターフォール開発しか経験のないチームや新人メインのチームなど、実にさまざまなバックグラウンドを持った7つのスクラムチームのまとまりで成り立っています。バックグラウンドが違えば、考え方やエンゲージメントも変わりますから、当初は誰がどういった立場・役割で参加しているのかを把握するのも一苦労でした。またコロナ禍によるリモートワークの影響でチームを超えたコミュニケーションは想像以上に難しく、チーム間の依存関係や思わぬ障害によって、開発の手戻りが発生することもありました。

そこで私は、RTEとして組織全体の見渡す一方で、各チームのバックグラウンドやチーム構成などの情報を日々収集することで1つ1つのスクラムチームへの理解を深め、両方の視野を持ってチーム間を縦横無尽に駆け回ってコミュニケーション問題の解決に取り組みました。イベント内では、チーム間の依存関係の洗い出しやマイルストーンまでの障害の取り除きを行い、リリースに向けた交通整理の役目も徐々に果たせるようになりました。

今では間近に迫ったサービス開始に向けて、組織全体で爆走中です!

Coming Soon...

事業部全体に目を向けると、我々の目の前には伝統的なサービスが故・CAFISというミッションクリティカルなペイメントサービスを扱うが故の運用課題も多く残っています。OmniPlatformはこれらの既存課題を解決しつつ、他社と差別化された新しい価値を提供するサービスにしていこう!という案件であり、そこには強い意思を持つ仲間が集まっています。新しい技術に挑戦する同志と出会えたこと・自分の挑戦を応援してくれる風土がある職場に出会えたことは、転職して1番良かったことだと思います。

私自身も、サービス開始後はエンドユーザの声にスピード感をもって対応し、OmniPlatformが常に自信をもってお客様におススメできるサービスであり続けられるよう、引き続きRTEとして組織をサポートしていく所存です。

まだまだサービスとしては発展途上ですので、大規模開発の新規サービスの開発を積極的にやりたい方、BizDevOpesを体現したい方は是非応募してみてください。デジペイ担当でお待ちしています!

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