こんにちは!Spiral.AI株式会社の採用担当です。
今回は、COOの周にインタビューをしてまいりました。
周は、新卒でマッキンゼー・アンド・カンパニーに入社し、その後参画したニューラルポケット株式会社にてCOOとして、IPOを達成しました。
そんな周が
- 学生時代、どのような考えを持って活動していたか
- 大手コンサルティング会社のキャリアを持つ周さんがSpiral.AI創業に至るまで
- Spiral.AIでの周さんの役割や成し遂げたいこと
についてお話しして参りますので、「大きなポテンシャルを秘めた事業に携わりたい方」や「世界に日本を代表するサービスを創りたい方」はぜひ最後までご覧ください。
周 涵 / COO・プロフィール
大学卒業後、新卒でマッキンゼー・アンド・カンパニーに入社。その後、AIエンジニアリング事業に取り組むニューラルポケット株式会社に参画。COOとして、2020年8月に東京マザーズ市場(当時)へのIPOを達成。その後、CEOの佐々木と共にSpiral.AI株式会社を立ち上げ、現在COOとして、ビジネスの観点から会社全体を指揮している。
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ー学生時代は、どのような学生でしたか?
とにかく好奇心が強い学生でした。
中国で生まれ、小学校1年生の時に日本に来たこともあり、小さい頃から自分と他人との違いに敏感だったと思います。
他人と違う角度で物事を見ることにこだわりを持っていたり、「通常はこうだ」と言われることに対しては、意識的に『なぜ?』と疑問と興味を持つような学生でしたね。
ー新卒での就職活動について教えてください。
「強い好奇心」の裏返しだと思うのですが、様々なことに興味がありすぎて、逆に何をして良いかわからなかったんですよね。なので、業界を絞るというよりは、「幅広く様々な業界と関わることができる仕事」という観点で、いざ就職活動を始めコンサルティング業界に辿り着きました。
その中でもマッキンゼーに入社をした決め手は、「人」です。
OB訪問を通じて様々な会社の社員さんのお話を聞く中で、マッキンゼーの社員は目の前の業務をコツコツこなすだけでなく「自分は会社をこうしていきたい」という想いを持っている方が圧倒的に多い印象を受けました。
組織としてもフレッシュで、身の丈に合わないような考え方も含めて、
大きいスケールで物事を捉えているところに魅力を感じ入社を決意しました。
ーマッキンゼーで印象に残っている経験はありますか?
マッキンゼーのカルチャーの一つである「クオリティスタンダード」を身につけるのに苦労したことですね。
クオリティスタンダードは、どれくらいのクオリティであれば、プロとしてお客様にサービスを提供できるのかというマッキンゼーの仕事の基準です。先輩方を含めてその水準がとても高かったんです。
お客様との打ち合わせの前日に根本的な指摘があったり、お客様のところに向かうタクシーの中で報告資料を製本するといったことは当たり前で、それでも最後までクオリティを上げにいっていましたね。
最初の1年間はいただいたフィードバックに真摯に向き合い、がむしゃらに身に付けました。
ーその後、ニューラルポケット株式会社に参画された経緯を教えてください。
入社を検討していた当時、ニューラルポケット株式会社(当時はファッションポケット株式会社)の事業はアパレル向けAIソリューションを開発する企業でした。
入社する前にお話を聞いていく中で、ファッション事業もやるけれども、スマートシティ向けのソリューションもやっていくというお話をお聞きしました。
興味を持っていたAIの領域に近かったことに加え、特許申請中だった技術などを見せてもらい、「社会的インパクトが強そうだな」と感じたことが入社の決め手になりましたね。
ー参画後、わずか2年半でIPOを成し遂げたとお聞きしました。その時のご経験も聞かせてください!
事業立ち上げからIPOまでは難しくも面白い経験で、アイデアをゼロから形にし、エンジニアと協力してプロトタイプを作り、顧客の反応を得ることが非常に楽しくて。
まさに総合格闘技のようでした。
また、スタートアップって総合格闘技のようでありながら、文化祭の1ヶ月前のような雰囲気もあるんです。
常に忙しく、未整理の状態で走りながら改善を繰り返し、現状の力が1であるプロダクトを10の力があるように見せて、案件をもらって成長させていました。
また、コンサルタント時代と比べて関わるステークホルダーが何倍も多く、彼らを巻き込みながら事業を進めることが新鮮で、性に合っていましたね。
ーIPOをご経験後、Spiral.AI株式会社を立ち上げるまでの経緯を教えてください。
私が参画してすぐに、ニューラルポケットは上場準備を始めました。上場準備中には取り組めなかったことや選択肢が限られていたため、それらを探求してみたいという想いがあったんです。
ちょうど同じ時期にCEOの佐々木が生成AIの事業をやろうとしていたことをきっかけに、Spiral.AI株式会社の立ち上げに至りました。
実際に、現在取り組んでいる「Character AI事業」は、まさにニューラルポケットでやらなかったことのひとつで、ニューラルポケットで行わなかったBtoCやBtoBtoC事業に焦点を当てています。
ーCEOの佐々木さんはどのような方ですか?
佐々木とは、マッキンゼー時代に出会いました。初めはアカデミア出身者で、ブラックホールなどの研究をしていたという経歴から、お堅い人なのではないかと思っていました。
しかし、実際に話してみると、とてもフランクで親しみやすく、ビジネスと開発、研究のバランス感覚のある人という印象を持ちました。これは今も変わりません。
アカデミアのエンジニアというバックグラウンドを持ち、研究レベルの事まで理解していて、マッキンゼーでのコンサルタントとしても活躍していたようにビジネスの話も得意で、顧客向けの営業やコミュニケーションもこなす。
彼ほど柔軟性のある人は、珍しいと思いますね。
ーSpiral.AIで周さんが担う役割を教えてください。
大きく2つの役割を担っています。
1つ目が、「ビジネス観点」の部分で、事業開発や営業、マーケティングなど、研究開発と財務以外の全部が私のカバーするべき領域だと思っています。
会社として現在シード期にあり、今後ステージを上げていく過程で、事業拡大や売上増加など様々な課題があると思います。これらの課題に対応し、いかに速くビジネスを構築していけるのかが、私の果たすべき最も重要な役割なのではないかと思いますね。
2つ目は、1つ目の役割を全うするための「組織作り」です。
COOなので、基本的には執行の役割を担っています。これは、ビジネス運営だけでなく、会社全体の効率的な仕組み作りや、採用戦略などが含まれます。
会社を円滑に運営するために、これらの領域をカバーし、ドライブしていくことが私の役割です。社長である佐々木が示す会社の方針を受け、それを実現するために具体的にはどうすれば良いのか、手段を考案し実行に移すことが求められていると思いますね。
ーSpiral.AIを通じて社会、世界にどのような影響を与えたいですか?
ソニーのように、日本から世界に名を轟かせるサービスを提供したいと思っています。
それができるだけのポテンシャルが生成AIにはありますし、「AI×エンタメ」はまさに日本ならではの事ができるカテゴリだと思っています。
というもの、これまでのAIと比べても生成AIは格段にレベルが高く、ここまで人間に近づいたAIはこれまでありません。人類の歴史を見ても人間の代替だけはできていなかったんですよね。
でも、人だけに依存していて、人手不足になると途端に回らなくなる業界って沢山あります。その限界を初めて突破できるかもしれない世の中になったのがこの1、2年です。
生成AIは、これからも進歩していくことを考えると、ものすごいポテンシャルがありますし、多くの新たな可能性が開かれています。ただし、社会が新しい技術を受容するのは容易ではなく、そのギャップをどう埋めるかが重要です。
これには技術面だけでなく、ビジネス面での役割も非常に大きいと思っていて。
その最前線で貢献できるようなビジネスマンでありたいですね。