今回お話を伺ったのは、2024年2月にCORDERへ入社した藤澤さん。これまで株式会社ワークスアプリケーションズなどの大企業でエンジニアを担当し、ベンチャー企業では、エンジニアだけではなく、マネージャー、CTOを経験。2021年7月にはwywy合同会社を起業され、現在も経営者として活動されています。
そんな彼がなぜCORDERへジョインすることにしたのか、入社をしてみてどのように感じているのか。率直な思いを話してもらいました。
藤澤勇樹 / エンジニア
大学卒業後、Slerに入社し、生産管理システムの開発に携わる。1年後に退職し、早稲田大学大学院にてMBAを取得。その後は株式会社ワークスアプリケーションズを経て、株式会社DeNA、株式会社マネーフォワードなどの大手企業やGLADD(現 la belle vie)株式会社、Dr. JOY株式会社などのベンチャー企業でWebエンジニア、マネージャー、CTOを経験。2021年7月にはwywy合同会社を起業し、CEO兼Webエンジニアを務める。2024年2月株式会社CORDERへ参画。見積もりSaaSの開発を手がけている。
大企業からベンチャー企業まで。さまざまな経験を積み、目標だった起業を果たす
ーー藤澤さんは現在、wywy合同会社のCEOを務めていらっしゃいますよね。もともと起業したいという思いがあったのでしょうか?
いつか起業したいという思いは昔からありました。自営業で中古車輸出事業を営んでいる両親の姿に憧れを抱いていたんです。もともと営業職だった母が車を集め、パキスタン人で語学が堪能な父が流通や現場での交渉などを担当し、2人で事業を営んでいました。
インターネットが普及してきたことで両親のビジネスは下火になって廃業してしまうのですが、それなら自分はインターネットで商売ができるようになればいいんじゃないかと思っていました。
ーーMBAを取得されたのも、起業するために。
そうですね。1社目でエンジニアとして働いていて、生産管理システムの開発を担当していたのですが、技術的なスキルだけを磨いていても起業はできないなと思ったんです。
業務システムの開発を担当していたんですが、業務全体のイメージが掴めませんでした。自分が開発したシステムがどのような業務課題を解決するのか、深く理解することができませんでした。
それでビジネスのことを理解できるようになりたいと考え、MBAを取得することにしたんです。
ーーそこからはエンジニアとして、さまざまな企業で働いておりますが、どのような学びがありましたか?
様々な学びはありましたが、一番良かったなと思っているのは、株式会社ワークスアプリケーションズで働いていたときに「とにかくお客様の業務を想定しろ」という姿勢を徹底的に叩き込まれたことです。ワークスアプリケーションズでは、企画から開発、アフターフォローまで全てをエンジニアが担当します。
お客様はどういう業務を行っていて、システムによって何を実現しようとしているのか。そのためにどのような機能が必要なのか。開発だけを行うのではなく、自分が当事者であると思えるぐらいまでお客様の業務を想定し、開発を進めていけたことは非常に良かったなと思います。
顧客起点で、エンジニアでもビジネスサイドに関わっていける環境に惹かれ、CORDERへ
ーー2021年の7月には、wywy合同会社を起業されましたよね。ご自身の夢を叶えられたところから、CORDERへ参画しようと思われた経緯を教えてください。
自分の事業だけで生活してできるまで売上を上げることができたのですが、エンジニアとしての成長が頭打ちになってきているなと思っていたんです。妻と私の2人で会社を運営していたこともあり、経理、営業などを、自分で担当しておりました。
そうすると開発する時間が少なくなくなってきて、「お客様の業務を想定したシステムを作り上げること」に注力し切れない部分もあるなと思っていたんです。それで自分の事業とは別に、関われる企業を探し始めました。
ーーなぜCORDERを選ばれたのでしょうか?
CORDERの経営陣のお二人が、「建設業界の中でもニッチだけど、深い課題がある積算業務の問題を解決したい」と大きな課題を中心に考えているという話が特に印象的でした。CORDERを立ち上げるときにも、100人ほどの建設業界のプレイヤーにヒアリングを行い、課題の深い領域で事業を起こしたと伺って、地に足がついているなと思いました。
また充実したシステムをいきなり開発するのではなく、まずは顧客の業務課題にとって、優先度の高い機能に絞って開発し、お客様の声を反映しながら改善を繰り返していくというアジャイル開発的な考え方にも、共感できたんです。
ーー顧客起点でかつ、スモールステップでシステム開発を行っている点に惹かれたわけですね。
あと他社は、エンジニアにはエンジニア、マネージャーにはマネージャーの役割をしっかりと担って欲しいという企業が多かった。一方で、CORDERは、役割が限定されない環境だなと。
エンジニアでもビジネスサイドの企画に携わることができたり、開発体制を一緒に考えたりと、これまで自分が経験したことをフルに活かせそうだなと思い、入社を決めました。
ひとつひとつのお客様の声を大切に。着実に信頼関係を築き、サービスを広げていく
ーーCORDERでの業務内容を教えてください。
見積もりSaaSのシステム開発を行っています。要件定義や設計、実装、テストなどシステム開発の一連の業務はもちろん、開発プロセスや開発ルールの策定、業務の優先順位づけなどの開発体制の整備も私の担当です。週に一度、定例のミーティングがあり、COOである柿澤さんやエンジニアの山本辰騎さんと議論を交わしています。
CORDERはフルリモートで働くことができる会社ですが、柿澤さんや山本さんと予定を合わせて、週に3日は出社。顔を合わせて、密にコミュニケーションをとりながら働けており、チームで働く楽しさも感じています。
ーー入社前とのギャップは何かありますか?
期待以上に自分にマッチしている会社だなと、いい意味でのギャップはありました。エンジニアですが、ビジネスサイドにも関われていますし、これまでの経験を活かすこともできていると感じています。またこちらの意見も尊重してくれるので、とても働きやすいです。
一方で、建設業界は思っていた以上に新規システム導入の難易度が高いと感じています。例えば、同じ資材であっても呼び名が会社ごとに違ったり、古くから付き合いのある元請け企業や協力会社との兼ね合いで一企業だけが新しいシステムを取り入れるのは難しかったりなどです。
ーーそのような状況下で、CORDERではどのようにサービスを展開していこうとされているんですか?
ひとつひとつのお客様の声を聞きながら、信頼関係を築いていくことを大事にしています。一見遠回りのように思えるかもしれませんが、着実にやっていくことが一番の近道だと考えています。
そういう意味で、CORDERは競合優位性のある企業です。経営陣お二人がコンサル出身でお客様の声を聞く能力が長けていると思いますし、創業前からずっとそれを行ってきて信頼関係のあるお客様も増えているので、たとえCORDERよりも優れたITサービスを引っ提げた企業が参入してきても負けることはないんじゃないかなと。
ーーCORDERの将来性に可能性を感じていらっしゃると。
そうですね、伸びていく可能性は大いにあると思っています。現在提供している積算BPOは、業界に新しい働き方を持ち込んだ革新的なサービスです。
徐々に伸びてきていますし、現在利用していただいてるお客様に満足してもらえれば、見積もりSaaSも使ってみたいと考えてくださる可能性も出てきます。逆もしかりなので、2つのサービスに相乗効果が出てくれば、より広まっていくのではないかなと思っています。
ーー最後に今後の展望を教えてください。
引き続きエンジニアとしての技術力を高めつつ、ビジネス視点もきちんと持って開発を進めていきたいと思っています。またチーム作りや経営など自分が貢献できそうなこともポジションにこだわらずに関わっていきたいです。