SES経験3年以上のエンジニアが受託開発で年収UPする方法
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株式会社Codence代表の西野です。SESエンジニアとして3年以上の経験を積んだあなたは、こんなことを考えたことはありませんか?「このままSESで現場を転々としていて、本当にキャリアは大丈夫なのか」「もっと上流の仕事がしたいけど、SESだと機会がない」「年収500万円の壁を超えられない」僕自身、Rubyエンジニアとして現場に出ていた時代にまったく同じ悩みを抱えていました。そして今、SES事業と受託開発事業の両方を手掛ける会社を経営する立場から、「SES経験を活かして年収を上げる方法」は確実に存在すると断言できます。この記事では、SES経験3年以上のエンジニアが受託開発に軸足を移すことで年収を上げるための具体的な戦略を、現場のリアルなデータと経験をもとに解説します。
SESと受託開発、年収の「構造的な違い」を理解する
まず前提として、SESと受託開発では年収の決まり方がまったく異なります。この構造を理解しないまま転職活動をしても、年収アップは実現できません。
SESの場合、エンジニアの年収は「月額単価×還元率」で決まります。たとえば月額単価70万円、還元率70%なら、年収は約588万円。ここから社会保険料や経費を引くと、手取りはさらに下がります。
重要なのは、SESでは「単価の上限」が存在するということ。クライアントが支払う単価には市場相場があり、Javaエンジニアなら70〜90万円がボリュームゾーン。つまり、どれだけスキルを上げても、年収の天井は「単価の上限×還元率」で制約されます。
一方、受託開発では構造が異なります。受託開発の収益は「プロジェクト全体の利益」から配分されます。一人のエンジニアが設計から実装、テスト、運用まで幅広く担当し、チームを率いることで、プロジェクト全体の利益率に直接貢献できる。その分、報酬も高くなります。
具体的な数字で言うと、SES経験3年のJavaエンジニアが受託開発に移行した場合、年収は平均で50〜100万円アップするケースが多いです。さらにPM(プロジェクトマネージャー)やテックリードのポジションに就けば、150〜200万円のアップも十分に射程圏内です。
SES経験者が受託開発で「即戦力」になれる理由
「SESの経験なんて受託では通用しない」──こう思っている人は多いですが、これは大きな誤解です。SES経験3年以上のエンジニアには、受託開発で即戦力になれる強みが3つあります。
強み1:多様な技術環境への適応力
SESエンジニアは、複数のクライアント先でさまざまな技術スタック、開発手法、チーム文化を経験しています。あるプロジェクトではウォーターフォール、別のプロジェクトではアジャイル。Javaの案件もあれば、途中からPythonに触れることもある。
この「適応力」は、受託開発において非常に価値があります。受託開発ではクライアントごとに技術要件が異なり、短期間で新しい環境にキャッチアップする力が求められるからです。SESで鍛えられた「どんな現場でも立ち上がれる力」は、そのまま受託開発での武器になります。
強み2:クライアントワークの経験
SESエンジニアは、日常的にクライアントの社員と一緒に働いています。クライアントの要望をヒアリングし、技術的な制約を説明し、落としどころを見つける──こうした「クライアントとの協業スキル」は、受託開発では必須です。
受託開発では、要件定義の段階からクライアントとの折衝が発生します。SESで培った「クライアント側の論理を理解できる力」は、PM候補として大きなアドバンテージです。
強み3:大規模プロジェクトの作法
SESで金融・通信系の現場を経験したエンジニアは、大規模プロジェクト特有の「作法」を身につけています。設計書の書き方、レビュープロセス、品質管理の基準、リリース手順──これらは教科書では学べない、現場でしか得られない知識です。
受託開発で大手企業のプロジェクトを受注する場合、この「大規模プロジェクトの作法」を知っているエンジニアは、チームの中で即座に信頼を獲得できます。
年収UPを実現する5つの具体的ステップ
SESから受託開発への移行を成功させ、年収を上げるための具体的なステップを紹介します。
ステップ1:現在のスキルを「棚卸し」する
まず、自分がSESの現場で何を経験してきたかを言語化しましょう。使った言語やフレームワークだけでなく、「どんな規模のプロジェクトだったか」「どんな役割を担っていたか」「クライアントとどんなやり取りをしていたか」まで掘り下げることが重要です。受託開発の面接では、「何ができるか」よりも「どんな状況でどう判断したか」が問われます。
ステップ2:「上流スキル」を意識的に磨く
受託開発で年収を上げるには、コーディングスキルだけでは不十分です。要件定義、基本設計、アーキテクチャ設計──こうした「上流工程」のスキルが年収の分かれ目になります。SESの現場でも、積極的に設計レビューに参加したり、要件定義の会議に同席させてもらう機会を作ることで、上流スキルは磨けます。
ステップ3:「得意領域」を持つ
受託開発で高い単価を取るには、「この分野なら任せてください」と言える得意領域が必要です。金融系のシステム開発、通信キャリアのバックエンド、ECサイトのマイクロサービス化──SESで経験した業務ドメインの中から、最も深い経験を持つ領域を「看板」にしましょう。
ステップ4:AIツールを使いこなす
2026年の受託開発市場では、AIツールを活用して生産性を上げられるエンジニアの評価が急上昇しています。GitHub CopilotやClaude Codeを日常的に使いこなし、コードレビューの効率化やテスト自動化に活かせるスキルは、年収交渉の大きな武器になります。Codenceでも、AIエージェントを活用した開発プロセスの実践を積極的に進めています。
ステップ5:「SESと受託を両方やれる会社」を選ぶ
これが最も重要なポイントです。いきなりSESを辞めて受託開発専業の会社に転職するのは、リスクが高い。理想は、SES事業と受託開発事業の両方を持つ会社で、SESで安定した収入を確保しながら、徐々に受託開発のプロジェクトに参加していくアプローチです。
Codenceが提供する「SES→受託」のキャリアパス
Codenceは、まさにこの「SESと受託の両方を持つ会社」です。そして、エンジニアのキャリアを真剣に考える会社でもあります。
Codenceのキャリアパスは、大きく3つのフェーズに分かれています。
フェーズ1:SESで実力を蓄える
金融・通信業界の第一線の案件で、大規模プロジェクトの経験を積みます。ここで重要なのは、単に「手を動かす」だけでなく、設計レビューへの参加や要件定義への関与など、上流工程の経験を意識的に積むこと。Codenceでは、代表の僕自身が定期的に1on1を行い、「次にどんなスキルを伸ばすべきか」を一緒に考えています。
フェーズ2:受託開発プロジェクトに参画
SESで培った技術力をベースに、Codenceの受託開発プロジェクトに参画します。最初はサブリーダーとして、徐々にプロジェクト全体を見渡す役割にステップアップ。SESでは経験しにくい「要件定義から納品まで」の一貫した開発経験が得られます。
フェーズ3:PM・テックリードとして成長
複数の受託開発プロジェクトを経験したエンジニアは、PM(プロジェクトマネージャー)やテックリードへの道が開けます。ここまで到達すると、年収700万円〜800万円以上の水準が現実的になります。
このキャリアパスの最大のメリットは、「リスクを最小化しながらキャリアアップできる」こと。SESの安定した収入を確保しつつ、受託開発のスキルを段階的に身につけていけるのは、両方の事業を持つCodeceならではの強みです。
「現場力」を武器に変えよう
SESで3年以上の経験を積んだあなたには、すでに十分な「現場力」が備わっています。その力を、もっと高く評価される場所で発揮しませんか?
「SESの経験しかないから不安」──その気持ちはよく分かります。でも、僕が経営の現場で見てきた限り、SES経験3年以上のエンジニアは、正しい方向にスキルを伸ばせば、受託開発の世界で確実に活躍できます。
もし今のキャリアに行き詰まりを感じているなら、一度話を聞きに来てください。あなたのSES経験を棚卸しして、受託開発で年収を上げるための具体的なプランを一緒に考えましょう。
Codenceは、エンジニアの「次のステップ」を本気で応援する会社です。