オープンキッズベース(OKB)で働く多様なメンバーたちを代表が直接インタビュー・記事執筆して紹介する企画。第1回はプロジェクトマネージャーとして数多くのプロジェクトを推進する、中国・湖北省出身の陳春妮(チン シュンニ)さんにインタビュー。OKBに入社を決めた理由や、彼女の夢に迫ります!
【陳春妮さんプロフィール】
中国・湖北省出身。中国の大学にて日本語学科を専攻し、卒業後は中国・深圳のゲノム企業BGIに入社。その後、退職し日本へ単身留学。早稲田大学大学院政治学研究科のジャーナリズムコース在学中にOKBにインターン生として参画。大学院修了後にOKB初の正社員として入社。現在はプロデューサーとしてクライアントの日本・中国を中心とした海外マーケティング支援・SNSプロデュースに従事している。また入社2年目ながら、プロジェクトマネージャーとして社内の業務進捗管理、統括も行なう。最近はソロキャンプにはまっているらしい。
日本が好き!日本で働くチャンスを求めて深圳、そして日本へ
ーーそもそもシュンニさん、なんで日本に来ようと思ったんですか?
もともと中学生の頃からジャンプ系の漫画が好きで。NARUTOとかテニスの王子様とか…、その頃から日本の文化が大好きでした。それで大学でも日本語学科を専攻して、いつかは日本に行きたいなと思ってたんです。
大学4年生の時には大学がある湖北省を離れて、日本企業が多く集まる深圳に移住して、マテハン大手のダイフクさんで翻訳インターン生として4ヶ月くらい勤めました。どの社員さんもいい人たちばかりで、ますます日本企業で働きたいと思うようになりましたね。
ーー1人で深圳に行っちゃう行動力がすごいですね。でも日本企業には就職しなかったんですよね?
そうですね、ダイフクさんでは正社員の募集が当時無かったので、ゲノムなどを扱うBGIという現地の会社に入社しました。その会社を選んだ理由も「神戸に支社がある」ということでいつか日本に行けたらいいなぁ…って(笑)。
でも実際に入社してみると、神戸での事業があまり軌道に乗っていなくて、日本に行けるチャンスが無いことがわかりました。
なので1年半くらいで会社を辞めて、日本に行くことを決めたんです。
ーーやっぱりすごい行動力だなぁ(笑)。日本ではどんなことを?
最初は日本語学校に入って、その後、早稲田大学大学院に入学しました。ジャーナリズムコースでメディアの歴史、メディアが人類社会に与える影響などについて研究していました。
就職活動ではゼミ先輩たちに倣って、IT企業や大手メーカーなど、中国にも進出しているような会社をいくつか受けていました。ただ、日本の昔ながらの大手企業はなんだか雰囲気やスピード感が自分に合わないのかもな、と感じていて。
そんな時に求人サイトで偶然見つけたのがOKBでした。「お、なんだか面白そうな会社がある!」って。当時HPにのってたモンチッチの動画を見てかわいいなぁって思ったんです(笑)。
(株式会社セキグチさんのモンチッチはいまも玄関に飾られています)
8畳ワンルームの小さなオフィスにびっくり!?
ーー面接に来た時、あまりの怪しさにびっくりしたでしょ?(笑)
そうですね、地図をめがけて来たら普通のマンションの一室で。面接の10分前に着いたんですが、「え、ここで合ってる?」って周りをウロウロしてました(笑)。
で、部屋に入ると社長がいたんですけど、第一印象は「若い!」でしたね。面接で受けていた日本の企業の社長はみんな年配の方ばかりでしたので。
ーーシュンニさんの面接での第一印象は、「穏やか、だけど芯がありそう」でしたね。実際にインターン生として入社してみてどうでしたか?
いまもまだ小さい組織ですが、当時は私含めて4人くらいしかメンバーがいませんでした。
そんな小さな組織だとしても、インターン生だとしてもフラットに接してもらえる、チームのOpenさ、風通しの良さはすごく良かったです。
あとシフトなど、いつ働きたいかを自由に決められる。やりたい仕事にはなんでもチャレンジできる。インターン生にもすごく裁量がある会社だなと思いました。
ーーそして第1号の正社員として入社を決めてくれました。本当に勇気というか、行動力があるなぁと思います。OKBを選んだ決め手はなんだったんですか?
たしかにまだまだ小さい会社だけど、ここなら自由に、自分のやりたいことに向かってチャレンジできると思ったからです。やっぱり日本の漫画が好きなことから始まったので、そういったIPに関わる商品の魅力を広める仕事ができるはとても楽しいです。
たしかに1号社員でしたけど、あんまり悩んだり怖かったりはしなかったですね。
ーーシュンニさん、自分ではあんまり気づいてないかもしれないけど、やっぱり勇気というか度胸がすごい!
ファンの“愛”を支えるのが醍醐味
ーーいま、OKBではどのような仕事をされていますか?
OKBのクリエイティブサービス事業で、おもちゃ・ホビーメーカーなどのクライアント様を中心として、アジア・SNSに特化したプロモーションの企画・実行を担当しています。特にこの業界はいま中国市場が急成長しているので、中国を中心としたプロモーションの案件が多いですね。
その中でも私はプロデューサーとしてデザイナーやカメラマン、時には模型のモデラーさんや中国の構成作家さんなどともコミュニケーションをしながら、コンテンツの企画立案、クライアント様への提案、制作進捗管理、完成品の最終チェックなど、一気通貫で携わらせていただいています。
またKOL(インフルエンサー)を起用したプロモーションを企画する際には、目的に適した現地インフルエンサーの探索から交渉にいたるまでも実施しています。
“つくるを、面白く。”というOKBのミッションにある通り、作り手であるメーカーさんが情熱を注いで作り上げた商品を、ファンの皆様に魅力的に届け、クライアントとファンを繋ぐのが私の仕事です。
ーーOKBでの働く“やりがい”はどんなところにあると思いますか?
エンターテインメント業なので、ただ単に商品をお客様に届けて終わりではなく、ユーザー・ファンのみなさんからのメーカーさんに対する“愛”を支えるお手伝いができる、というのが醍醐味です。
たとえばとあるクライアントさんで中国における「アンバサダープロジェクト」を企画提案し実施したのですが、そのアンバサダー応募者たちの“愛”が尋常じゃないんです(笑)。応募フォームにすごく長文で、いかに自分がその商品が好きかを伝えてくれました。
この“愛”を支える仕事は、ときにはすごく重圧でもありますが、“愛”が見える形になったときがやっぱりめちゃくちゃ嬉しい・楽しい瞬間ですね。
ーーたしかに、それはおもちゃ・ホビーをはじめとする“趣味品”にかなり特化しているOKBならではかもしれませんね。
(最近の趣味は週末キャンプにハマっています)
将来は大人気IPを作りたい!
ーーOKBでの働き方はどうですか?
まず働き方としてはすごく自由です。リモート/出社も自分で自由に決められますし、働く時間もかなり自由度があります。
あとまだまだ小さい、若い組織なので、常に新しいチャレンジ、成長のチャンスがあります。逆に、役割分担がはっきり決まっていないような部分もあり、あまり新しいことに挑戦したくないような人にはOKBは向いていないかもしれません。自分の業務範囲に壁を作らず、なんでもチャレンジする姿勢がOKBでは求められます。
例えば今年、OKBは上海に支社を設立し、ますます中国での事業拡大を加速させています。様々なクリエイターさんやクライアント様との連携も、毎週のように質・量ともに進化し続けているので、日々新しい業務にチャレンジし続けています。
あと良いと思うのがコミュニケーションのしやすさ。OKBのバリューに“Open”というものがあるのですが、メンバーはみんなOpen Mindで、困ったことがあればみんなで助け合う雰囲気があります。仕事でもプライベートでも、メンバーが仲良いのがOKBの好きなポイントです。
創業時から多国籍なメンバーが揃っているので、グローバルな環境で新しいことにどんどんチャレンジしたい人、IPやおもちゃホビーなどのエンタメに携わりたい人はぜひOKBに遊びに来て欲しいです。きっとOKBの雰囲気の良さが伝わると思います。
ーーではOKB、そしてキャリアでのチャレンジをお聞かせください。
まず今年中国に設立したOKB SHANGHAI。これで日本と中国、二拠点で仕事できる可能性が広がりました。
日本の素晴らしい商品やIPを中国のファンのみなさんに伝えるのはもちろのこと、今後は中国のクリエイターさんとの連携もさらに強化していきたいと考えています。
キャリアでの大きな目標は「大人気IPをつくる」こと。
鬼滅の刃が世界中で大ヒットして、あらゆる商品が売れる現象を見て、あらためてIPの持つ力のすごさを感じました。
自分もいつか、あんな人気IPをつくることに携わってみたい。OKBならそれにチャレンジするチャンスがあります。日本・中国など国を問わず、世界中のクリエイターさんと一緒に、人気IPを作るのが私の今後の目標です。
【編集後記】
リモートで画面録画してのインタビューだったのですが、録画データを開いてみるとまさかの音声が入ってない!という事件発生。。そんなときでも、すぐにインタビューで話した内容のメモを送ってくれたシュンニさんの優しさに感動しました。これからも持ち前の優しさと勇気で、OKBを引っ張っていってくれることを楽しみにしています!