キャリアのターニングポイント
本社の後に和歌山へ異動となり、広川・日高川ウィンドファーム風車10機の建設段階から入らせてもらった時期がターニングポイントかなと思っています。
異動になってから3年位経ち、当時の所長が本社業務の兼務になり、直接的に細かく現場のことを見られなくなった時期に雷によって風車のブレードが損傷することがありました。それまでブレードの補修経験が全く無く、経験のない事態に何も考えられない状態に陥りました。何をすべきか周りに相談しても色々な意見があって、目の前で起きていることに対して、自分自身が答えを出さないといけない局面でした。
切迫した状況で判断すること、意思決定するということが求められた瞬間でした。
この時、現場で点検をしている一作業員ではなくて、会社の中で意思決定を行う場に立ったという感覚が芽生えて、自分の考え方が変わったと思います。安全サイドに立って風車を止める判断もありますし、会社の収益を考えるとできる限り稼働を止めたくないという葛藤がありました。
悩み過ぎてものすごく苦しかったですね・・・。
今思えばそんなに一人で悩む必要はなかったと思いますが(笑)
このときにうまく突き放していただいた上司にも感謝しています。
この経験があってから、判断することに対して気持ちが変わったように思います。判断をするためには、物事を予測しなければいけないし、もっとまわりに相談できるようにもしておかないといけないと思うようになりました。現場判断として、最後は自分の判断に委ねられる時があるので、日々仕事する過程の中の小さな判断も積極的にするようになったと思います。
それ以来、仕事のやり方が主体的にできるようになったように思います。そうすると、仕事が一層と楽しくなっていったんです。一度大きな判断で苦しむと、小さい判断が楽になる感覚がありました。どこまで本社に相談した方が良いのか、ここまでは自分で判断するべきとか、仕事の効率も良くなったと思います。
一度仕事が楽しくなりだすと、すべてがうまく回りだしてもっと仕事が楽しくなりました。
楽しくて楽しくて、会社に行きたくて朝早く起きてしまうことも結構ありましたね(笑)
▶主任、所長になってから
主任時代にコスモエコパワーの元役員の方が所長になり、経営目線での考え方を多く学ばせてもらいました。学ぶことが多く大変さもありましたが自分の成長を感じた時期です。人との繋がりがあっての仕事であり、人の感情で物事が動いていくし、そういうところを良く所長には教えて頂いたなと思います。
仕事に慣れ、少し有頂天気味になっていた時期にABC活動の「当たり前のことを、馬鹿にせず、ちゃんとする」を言われ、ハッとし初心に立ち返ることができたのを覚えています。
2021年から中紀ウィンドファームの23機が運転を開始し、2サイトの風車33機の事業所になりました。サイト規模の責任感を強く感じていますし、所長になった今、マネージャーの難しさを感じる日々です。
所員も多い事業所なので、みんなと一緒に仕事を進める楽しさもありますが、反面、難しさも感じています。個々のモチベーションを出しきれないところとか・・・マネージャーの難しさを感じますね。
今後、外販にどうやって力を入れていくのかも課題です。自社の風車にとどまらず、もっと外に出ていかないと勝ち残っていけないし、外販のような形で色々なお客さんや異なる環境の中でも、もまれながら成長していきたいという気持ちがあります。
▶新しく入社される皆さんへのメッセージ
若い世代のみんなが色々とアイデアを出して形にしてくれるところがとても頼もしいと感じます。コスモエコパワーにはチャレンジする文化が昔からあると思います。キャリア入社の方も含めてモチベーションが非常に高いので、新しいことに取り組んで、一緒に楽しさを見つけていきたいと思っています。
▶仕事のモットー
昔、沖縄のゲストハウスにしばらく滞在していた時、血気盛んな若者たちがお金はないけど遊びたいという人たちが日々集まっていました。みんな後先なんて考えていないので、「ご飯を食べるお金が無い・・・」「でも、宴会したい!」そんな調子です・・・。
お金がないなら作れば良いという発想で、初対面の滞在者同士で「俺は歌える、ギター弾ける人いる?」「何もできないけどプラカードを作ってみる」など、即興のバンドを組んで銭を稼ぎにストリートライブに飛び出して行くんですね。その時のみんなの逞しさと行動力がずっと心に強く残っています。
今の仕事に対しても、発想の転換や挑戦することでもっともっとできることがあるんじゃないかと思いながら日々やっています。困難な仕事も「どうにかする!」という気持ちを持って取り組んでいます。