人材領域でのキャリアは20年以上。経験のすべてを生かし、人と企業を繋いでいく/リクルーティングアドバイザー リーダーインタビュー
外国籍ITエンジニアの転職エージェント「G Talent」を運営するビズメイツでは、さまざまなクライアントのニーズを丁寧にすくい上げながら、採用活動を支援しています。
今回は、企業との折衝を担うリクルーティングアドバイザー(以下、RA)の掘田さんにインタビュー。人材領域で20年以上のキャリアを持つ堀田さんに、ビズメイツに入社する前の経験や現在担当している業務、今後の目標について聞きました。
■プロフィール
タレントソリューション事業部 エージェントグループ リーダー:堀田 耕司
新卒でITエンジニアの派遣会社に入社。その後、転職した企業では一般派遣営業、コールセンター管理、人材紹介など多様な業務を経験した。2014年、外国籍人材の採用支援を行う企業に転職。以来、約10年間にわたって複数社で経験を積み、2024年8月にビズメイツにRAとして入社。現在は新規取引先の開拓や、機械・電気系エンジニアの紹介を専門とする「機電チーム」の立ち上げにも携わっている。
これまでのキャリアを生かせる職場を探して
――ビズメイツに入社する前は、どんなお仕事をされていたのでしょうか?
短期間、産業機器営業に携わったことはありますが、これまでのキャリアのほぼすべてを人材業界で築いてきました。
20数年に渡る人材領域での仕事のうち、約10年間は外国籍人材の採用支援に携わってきました。この領域に挑戦した理由の1つは、国際結婚した妻が仕事を探すのに苦労している様子を間近で見たことでした。海外出身の方が日本で活躍できる場を広げたいという思いが生まれたんです。
直近は、外資系の人材紹介会社で派遣部門の立ち上げなどを担当していました。
――さまざまな企業を経験してきた堀田さんが、ビズメイツに入社を決めた理由は何だったのでしょうか?
これまで経験を積んできた外国籍人材の採用支援領域により深く携わりたいと考えて、転職活動を行ってきました。最終的に入社を検討した企業は、ビズメイツともう1社。決め手になったのは、ビズメイツの「チーム」に魅力を感じたことですね。
もう1つの会社での業務内容は、ほぼ1人で部門の立て直しを行うというもの。改めてこれまでの仕事を踏まえて考えた時、1人で行う仕事よりも「チームだからできる仕事」に、より強く惹かれたんです。人材が豊富なビズメイツのタレントソリューション事業部なら、仲間たちといろんなことにチャレンジができそうだと感じました。
また、クライアントとの折衝を担当するRAと求職者対応を担当するキャリアアドバイザー(以下、CA)で、それぞれの業務の切り分けが明確だったことも入社理由の1つです。
過去にはどちらのポジションも経験しましたし、両方を兼ねていた時期もあるのですが、私はRA業務により大きなやりがいを感じていました。RAとして「対企業」の部分に専念できることも魅力的でしたね。
営業には、“ゆる~く、ふわっとした人脈づくり”が大事
――現在は、どんな業務を担当しているのですか?
RAとして、クライアントとコミュニケーションを取り、CAと連携しながら、最適な人材のコーディネイトを担っています。
加えて今、力を入れているのが、新規取引先の開拓です。IT・機電系のイベントやセミナーに参加し、さまざまな人と名刺交換しながら、人脈の構築を進めています。
――営業活動にも従事されているのですね。
はい。ただし、私のスタイルとして、名刺交換後すぐに連絡を取り「提案させてください」とお願いするような営業はしないようにしているんです。
よく知らない相手から、いきなりガツガツ営業されたら、気持ち良くはないですよね。それよりも何かあった時に「そういえばあの人に相談できそうだ」と連絡してもらえるような、“ゆる~く、ふわっとした人脈づくり”が私のモットー。幅広い対象に存在を示しておくことが、思いがけないところで仕事につながるんです。
こうした人脈づくりは、私の方からアプローチする際にも有効です。例えば、先日、私が使っている名刺管理ソフトから通知が届いたんですね。見てみると、過去に名刺交換した方が、別の企業に転職したとのこと。
その転職先について調べてみると、まさにビズメイツがご支援できそうな、エンジニア採用を行っている企業だったのです。メッセージを送ってみたところ、人事担当者を紹介していただけることになりました。
実はこの方にコンタクトを取ったのは、数年前に名刺交換をして以来、初めてでした。思わぬところから商談のきっかけが生まれたりするんですよね。
――なるほど! 関係性の作り方、勉強になります。ほかには、どのような業務がありますか?
G Talentは、多国籍な環境で働きたいITエンジニア・機電エンジニアと企業を結ぶ転職エージェントです。
これまでのエージェントグループでは、ITエンジニア採用と機電エンジニア採用で担当クライアントを特に分けていませんでしたが、最近、機電エンジニアの採用にフォーカスしたチームを立ち上げました。この「機電チーム」を成長させていくことも私のミッションです。
組織力を生かして大きな仕事に挑戦したい
――入社から3カ月が経ちました。実際にビズメイツで働いてみた感想を聞かせてください。
一言でいえば「毎日の仕事が楽しい」ですね。「明日は何をしよう」「今週は何をしよう」とアイデアがどんどん湧いてきます。
やるべきことがたくさんあるので、優先順位をつけながらも、常に「次のこと」を考え、リーダーとしてメンバー育成にも取り組んでいるところです。こんなに楽しい気分で働くのは久しぶりです。
――そうなんですね! 堀田さんは人材領域で幅広くお仕事されてきた経験をお持ちですが、改めて「外国籍人材の採用を支援するRAの仕事」の魅力について聞かせてもらえますか?
転職エージェント事業は、本当に奥が深いんです。需要と供給のバランスが取れることはまずありません。近年はデジタルマッチングも進んでいますので、一見簡単そうに見えるかもしれませんが、AIやアルゴリズムでは測りきれない要素も多くあります。特に外国籍人材の採用は一筋縄ではいきません。
だからこそ私は、クライアントとの折衝にやりがいを感じているんです。
外国籍人材の採用に10年携わってきて実感していることがあります。それは、単に「企業から必要な人材についてヒアリングし、適した人材を紹介する」だけでは、RAの役割として十分ではないということ。私たちは、外国籍人材採用のコンサルタントでもあるのです。
例えば、外国籍人材を採用する際、よく課題として挙がる候補者の「日本語力」。日本の企業は、外国籍の方にも完璧な日本語を求める傾向があります。しかし、日本語は世界的にみると圧倒的に少数派ですし、ネイティブレベルで話せる人は限られていますよね。
実際には、企業側が外国籍の方の日本語レベルに合わせて、やさしい日本語を使えば十分に対応できる場面も多いはず。ところが、そうした対策ができている企業は少ない。そもそも「企業側での調整」の重要性を認識できていないことも多いのです。
こうした時に、私たちRAは、採用支援を通じて「文化や言葉の違いについて、認識をすり合わせていかなければならない」とクライアントが意識できるように働きかける役割も担っていると考えています。
また、1つひとつの案件に対して、採用・不採用の理由をしっかり掘り下げることも、RAの大事な役割ですね。クライアントとねばり強く対話を重ね、その内容をCAに連携することが、次に繋がりますから。
こうしたクライアントとの折衝の場で、長年外国籍人材の採用支援を続けてきた経験を生かせていることが、毎日の仕事が楽しい理由だと思います。
――「経験が生きている」実感が、仕事の楽しさにつながっているのですね。最後に、今後の目標をお聞かせください。
案件の規模を拡大していきたいです。今は1つの求人に対して1人ずつ候補者を紹介するようなスタイルが多いのですが、将来的に「1つの部署を立ち上げるのに必要な人材を、10人・20人といった単位でまとめてご紹介し、組織づくりまでサポートする」ような仕組みをつくれたらと考えています。
また、中途採用のみならず「外国籍人材の新卒採用」にも可能性を感じています。海外の大学や日本語学校と連携して、さらに多くの人が日本で活躍できるように扉を開く。いつかそんな仕事ができたら素敵だなと思っています。
もちろんこれらの夢は、私1人で実現可能なものではありません。チームで動かなければできない仕事です。ビズメイツの組織力を生かして、これからどんどん「大きな仕事」をつくっていきたいですね。