「本当にやるんですか?」創業直後の海外進出

2025年9月に株式会社いきがいを設立してから、まだ2ヶ月。

通信事業で6人の社員と約20名の学生と共に走り出したばかりの私たちが海外進出へ。

「創業2ヶ月で海外?」と驚かれるかもしれない。でも、私たちのミッションは「一人ひとりに心から燃える『いきがい』を」提供すること。そして、そのフィールドは日本だけに留まらない。

前回のミャンマー視察は、現地の日本語学校JAPAN CAREER CREATE (JCC)との連携を深め、将来的な国際ビジネス体験プログラムの可能性を探るための視察だった。

西ヤンゴン工科大学で見た、学生たちの眼差し

ヤンゴン市内から車で1時間以上。郊外にある西ヤンゴン工科大学を訪問した。

学長、副学長をはじめとする教授陣4名(全員女性)と、学生約30名が集まってくれた。私たちは日本での就業機会について説明し、学生たちと直接対話する時間を持った。

「日本で働きたい人は?」と問いかけると、30名中10名ほどが手を挙げた。思ったより少ない。理由を聞くと、こんな声が返ってきた。

「日本に行った後、給料はいくらもらえるんですか?」 「税金を引かれたら、手取りはどのくらい残りますか?」 「契約を破ると罰金があるって本当ですか?」

彼らが知りたいのは、夢物語ではなく現実だった。ミャンマーでは海外で働く場合、給与の25%を国に納めなければならない。雇用契約を破ると給与3ヶ月分の罰金など日本では理解しずらいルールがあり、厳しい現実の中で、彼らは慎重に将来を選ぼうとしていた。

軍事政権下の現実、それでも学び続ける若者たち

現地で出会ったのは、JCCの日本語学校に通う学生たち。N5からN2レベルまで、約100名が日本語を学んでいる。

24歳のルミエさんは、16歳から日本語を学び始め、現在N2受験中。「日本のホテル業で働きたい。沖縄がいいな」と笑顔で話してくれた。

ヌヌさんは、IT企業の新卒社員。N2に合格し、現在N1に挑戦中。「日本に行く予定があります。でも、仕事に悩んでいて...」と複雑な表情を見せた。

彼らとの会話で痛感したのは、軍事政権下の厳しい現実だった。

2月頃からスマートパス(海外就労に必要なパスポート)の発行が停止され、国外での労働ができなくなっている。男性は徴兵のリスクがあり、街を歩くだけでも緊張を強いられる。

それでも、彼らは学び続けている。日本語を、スキルを、必死に磨いている。

「今の生活を守るために、必死に生きている」

日本大使館の職員の言葉が、胸に刺さった。

なぜ、いきがいはミャンマーなのか

今回の渡航で確信したことがある。

若者が「いきがい」を見つけるためには、安全な教室の中だけでは足りない。実際に世界を見て、異なる価値観に触れ、自分の立ち位置を知る経験が必要だ。

ミャンマーの学生たちは、日本の学生とは比較にならないほど、生きることに真剣だった。彼らと協働することで、日本の若者たちにも「働くこと」「生きること」の意味を体感してもらいたい。

JCCとの連携により、私たちには以下のような可能性が見えてきた:

1. 双方向の学び

• 日本の学生がミャンマーで国際ビジネスを体験
• ミャンマーの学生が日本で就業機会を得る

2. 実践的な国際教育プログラム

• 現地企業でのインターンシップ
• 異文化コミュニケーション研修
• グローバルな視点での課題解決

3. 就業支援のエコシステム

• 日本語教育から就業支援まで一貫したサポート
• 現地パートナーとの協働による質の高い人材紹介

JCCの新拠点立ち上げセレモニーにて

滞在最終日、JCCの新拠点立ち上げセレモニーに来賓として招かれた。

現地の有力者、教育関係者、日本語を学ぶ学生たち。立食パーティーの会場には、ミャンマーの未来を信じて行動する人々が集まっていた。

まさに、これこそが私たちが目指す姿だ。働くことが人生そのものであり、仕事を通じて「いきがい」を見つけていく。国境を越えて、その価値を伝えていく。

これから、いきがいが挑戦すること

創業2ヶ月での海外進出。無謀だと思われるかもしれない。

でも、私たちは本気だ。

2026年には山梨での農業事業も始まる。ウズベキスタンやミャンマーでの海外ビジネス体験プログラムも計画している。AIリテラシー教育、起業家育成プログラム。やりたいことは山ほどある。

でも、一番大切なのは、一緒に挑戦してくれる仲間だ。

こんな人と一緒に働きたい:

• 自分の「いきがい」を探している人
• 失敗を恐れず、挑戦できる人
• グローバルな視点で物事を考えられる人
• 若者の成長を心から応援したい人

私たちはまだ小さな会社だ。創業2ヶ月。社員もこれから増やしていく段階。

でも、だからこそ面白い。あなたの挑戦が、会社の歴史になる。あなたのアイデアが、誰かの「いきがい」を生み出す。

ミャンマーで出会った学生たちの真剣な眼差しを、私は忘れない。

彼らのように、真剣に、そして楽しみながら、私たちと一緒に「いきがい」を追求しませんか?

株式会社いきがい 代表 山根

「一人ひとりに心から燃える『いきがい』を」

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• 教育事業マネージャー
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