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身体の悩みや食生活から最適な野菜やフルーツを届ける〝パーソナルスムージー〟GREEN SPOON。私たちは「楽しい食のセルフケア文化をつくる」というミッションの元、「食」にまつわる様々なチャレンジを行っています。
今回はGREEN SPOONの製品開発から製造サプライチェーンの構築、さらにユーザーへ製品を届けるまでと、製造に関わる全工程を取り仕切っている創業メンバーの小池さんに、Greenspoonで働くきっかけややりがいについて話を聞いてみました。
小池優利(こいけ・ゆうり)
株式会社Greenspoon 執行役員
2012年にサイバーエージェントへ新卒入社
2019年に代表の田邊らと共にGreenspoonを立ち上げ、主にプロダクト開発・製造管理を行っている。
IT企業から食のスタートアップに転身
◆「深夜残業、毎日コンビニ食」ひたすら働いた20代
新卒入社した企業では自社メディアの広告営業としてキャリアをスタートした小池さん。一見、食とは無縁そうに見えるキャリアですが、GREEN SPOONのヒントがこの頃の食生活にあったと振り返ります。
「当時はインターネットの広告市場が急成長しているタイミングだったということもあり、忙しい毎日でした。日中は営業提案や打ち合わせで埋まり、夜暗くなってから資料作成に費やしていたので、ほぼ毎日深夜まで働いていたと思います。とにかく成果を残したかったですし、少しでもチームに貢献したいと必死でしたね。また、子どもの頃から一度立てた目標はどうしても達成しないと気が済まない性格で…。納得がいくまで仕事をしていると、そのまま朝になっていた、なんてこともしばしばでした(笑)」
「忙しい時期はどうしてもご飯を食べる時間が惜しいじゃないですか。Uber Eatsもまだなかった頃で、朝昼晩のすべてをコンビニで済ませていました。一方で少しでも健康的な物を摂りたいとも思っていたので、結果的に野菜スティックばかりを食べていましたね。カロリーや糖質、添加物を避けていくと野菜スティックが最強なんです(笑)。そして、その頃から安心で安全な野菜を手軽に、そして美味しく摂ることの難しさについて考えるようになっていたと思います。」
◆「健康的な生活を送ることってどうしてこんなに難しいんだろう?」
そんなハードワークを続けていた小池さん。順調にキャリアを築いていきますが、30代を前に体調を崩してしまう時期がありました。この頃をきっかけに「仕事に打ち込みながらも健康的でゆとりある生活を送りたい」とこれまでの働き方を見直すようになったのだと言います。
「仕事は紛れもなく自分の人生の一部でしたが、きっとこのままじゃダメだなぁって身体を壊してから強く思うようになりました。そして悩んだ結果、思い切って会社を辞めて子供の頃から憧れていた宮古島への移住をしようという結論に至ったんです。20代は思いっきり仕事をしたので、このタイミングで生活をガラッと変えようかなと。現地の求人情報なども取り寄せて真剣に考えていましたね。」
移住のための準備を進めていた矢先、Greenspoonの代表で前職の同期でもある田邊さんから創業メンバーとしての誘いを受けます。
「海外留学の経験もある田邊は日本の予防医学や生活習慣の在り方に疑問を持っていました。悪くなった身体を治療する、ということも大切なのですが、悪くなる前に自分の身体を気遣うという予防の意識も同じくらい重要なはずだという考え方です。」
「医療費の高いアメリカでは当たり前のように意識されている〝セルフケア〟の習慣を日本でも取り入れたい」そんな田邊さんの思いに共感する点が多かった小池さんは、宮古島への移住を辞めて、創業メンバーとしてGreenspoonの立ち上げを行うことを決意しました。
「最初は少し考える時間が必要でしたが、挑戦をするなら今のうちだと思いました。決めてからは今まで一度も迷いはないですね。」
〝異業種出身だからこそたどり着いた〟食のプロフェッショナルを目指して
◆「自分たちが本当に欲しいものだけを作る」
創業を決めてから現在のプロダクトにたどり着くまでは数々の試行錯誤があったそうなのですが、どうやって現在のプロダクトが生まれたのでしょうか?
「最初に意識したことは、自分たちが本当にほしいと思うモノやサービスを作ることです。そして何よりも、プロダクトを通じて自己受容や自己肯定に繋がることを想像しながら、ブランドの在り方を思い描きました」
「良い物を食べることで得られる〝自分自身を大切にしている〟という実感は心の健康にも大きく作用すると思います。身体はもちろんのこと、そうした心のセルフケアにも繋がるモノやサービスを作っていこうと決めました。」
メンバーは全員、食の業界の初心者。管理栄養士や食品製造の専門家、ターゲットとなる顧客層などとにかく思いつく限りたくさんの人に会って話を聞き、地道に自分たちの思う食品製造へのフィードバックを集めたそうです。
「最初は自分たちだけでパーソナルスムージーを作ろうと意気込んでいました。しかし、何度も何度も試作し、食品製造に詳しくなっていく過程で、やろうとしていることが想像の10倍難しいことだと気づきました。餅は餅屋という考え方もあるように、自分たちが思い描いている〝健康〟をプロダクトとして形づくる上で、工場などの食品製造のプロフェッショナルたちを巻き込んだ方が、特に最初は良いものになるだろうという結論に至ったのです。」
◆「そんなスムージーは作れない」業界の常識にぶつかる
この食のプロたちとの協業が今のGREEN SPOONを生み出したのだと話す小池さん。レシピ開発やプロダクトの製造について詳しく話を伺いました。
「単に健康を訴求するのではなく楽しく続けやすいものになっているか、など味にもこだわりながら管理栄養士の方と25種のレシピ開発を進めていきました。あの頃は毎日試作した大量のスムージーを飲んでいたので、夜にはお腹がタポタポになっていましたね(笑)」
そんなレシピ開発を進める裏で、大きな壁にぶつかります。
「これまでたくさんの工場に提携のオファーを出したのですが、スタートアップということもあり話を聞いてもらうだけでも一苦労で...そして、なんとかアポイントにまで漕ぎつけても、製造の難易度を理由に断られる、そんな日々が続いていました。」
量産化には不向きな7〜9種の原材料をブレンドした複雑なレシピ。協力してくれる工場はなかなか見つかりませんでした。しかし、そんな状況だったからこそ、このパーソナルスムージーの勝機を見出すことができたと小池さんは振り返ります。
「様々な食品製造のプロたちから『作れない』『難しい』と言われる中で、逆にこの製品が実現できればきっと大きな反響になるんじゃないかなって思うようになりました。約4ヶ月の間、断られまくるという日々でしたが、いつかリリースを迎える日をモチベーションに、現在の工場と出会うまで動き続けることができました。」
「創業時、私たちが食品業界の素人だったからこそ、現在展開しているパーソナルスムージーを完成させることができたのかもしれません」
Greenspoonで働くということ
◆急成長するサービスを手がけるやりがい
2020年3月、ついに迎えた製品のリリース。反響は予想を遥かに超えるもので、5月には在庫が1度全てなくなってしまうということもありました。そんな急成長の食品スタートアップで働くやりがいとはどんなものなのでしょうか?
「何よりもユーザーから美味しいと言ってもらえた瞬間ですね。販売開始から思ってもみないほどの大きな反響をいただきましたが、自分たちが苦労を重ねて作ったプロダクトがSNSに投稿されている様をみると本当に涙が出るほど嬉しかったです。私は今製造にまつわる業務全般を担当していますが、レシピの開発や原材料の調達、製造サプライチェーンの構築、原価設計などを一気通貫でみることができます。自分の動き方次第で大きな事業インパクトになる、そんな仕事のダイナミックさもやっていて面白いなと感じるポイントですね。」
◆どんな人と働きたいか
Greenspoonでは現在、一緒に働くメンバーを探しています。どんな人だったらGreenspoonで活躍できると思いますか?
「サービス自体が物凄い勢いで成長を続けているので、そのスピードに負けないように食らいついて行ける人でしょうか。自分自身もキャリアの中で今が一番成長していると思います。あと、そんな状況を楽しめることも大事ですね!」
「また、製品開発からユーザーの元へ届けるところまでの全てに関わるのがD2Cサービスです。このGREENSPOONというブランドを〝お客様と一緒に作る〟という部分に共感や面白みを感じてもらえる方と働きたいと思います!」