体育大学の陸上競技部で培ったストイックさ、そして前職での「成長の限界」という挫折経験。
それらを糧に、未経験の広告運用で事業を急成長させた甲原海人さん。
初月赤字という絶望的な状況から、わずか3ヶ月で売上1億円という驚異的な成果を叩き出し、現在は広告チーム統括として、組織全体を牽引しています。
「広告は出会いのきっかけ」と語り、短期的な成果ではなく「人のポテンシャルを最大化」させることにフォーカスする彼の哲学は、いかにして生まれたのか。
壮絶な道のりを経て辿り着いた、統括としての信念、そして挑戦を迷うすべての人に贈る熱いメッセージに迫ります。
甲原 さん ( 広告チーム / 統括)
大学の陸上競技部を卒業後、新卒で営業代行の会社に入社し半年間勤務(2ヶ月で社内トップ成績を達成)。その後、「成長の限界」を感じ、熱い仲間を求めて2022年11月にアドネス株式会社にジョイン。当初はSNS集客のアシスタント業務からスタートしたが、会社の課題解決のため広告運用に立候補。知識ゼロの状態から猛勉強の末に事業を軌道に乗せ、現在は広告チーム統括として、アドレス株式会社の集客とチームの成長を牽引している。
入社の決め手と前職での挫折
──現在の役職と、アドネスにジョインする前のキャリアを教えてください。
甲原: アドレス株式会社 広告チーム統括が一番しっくりきています。鹿屋体育大学出身で陸上競技部を卒業後、社会人1年目は営業代行の会社に入り、半年間続けた後に退職しました。アドネス株式会社にジョインしたのは2022年です。
──短い期間で会社を辞めた理由と、アドネスを選んだ決め手は何だったのでしょうか?
甲原: 前の会社で「やれることはやったんじゃないか」と感じてしまったんです。入社2ヶ月目でトップになり、その後の成長スピードが鈍化してしまった。あと、「2年たたないと昇給できない」という会社の仕組みが、人生の効率としてめっちゃ悪いな、と。辞めようと思っていた中で、アドネスを選んだ決め手は、「シンプルに一人でやるのが嫌い」だからです。大学の時に一人でやっていてつまらなかった。面白く熱い人たちが集まりやすい場所で、同じ目的に向かって頑張る仲間が欲しい。ずっと探し回っていて、ここにはその可能性があると直感的に感じました。
未経験から広告統括へ。初月赤字からの壮絶な道のり
──ジョイン後の役割の変遷を教えてください。
甲原: 最初はマーシーさんの手伝いで、事業本部とかの概念がなく、みんなで全部やっていました。当時のX(Twitter)のDM返信を1日300通くらい対応したり、三上さんの誕生日のケーキを選んだり、まさに下っ端からでした。
──そこから広告統括まで変わった流れと、当時の状況は?
甲原: アドネスがSNS集客では売上が立たなくなり、「どうやって集客するか」という議題になったとき、みんな忙しそうだったので、「じゃあ僕やります」と立候補しました。当時の広告の知識はゼロです。
──未経験の広告運用、何から始めたんですか?
甲原: もちろん「広告 やり方」でGoogle検索からです。社内に広告ができる人はいないので、三上さんが知り合いのつてをつないでくれたり、あとは調べて、情報を得て、実際にやってみて、うまくいくかいかないかを検証し続ける。このサイクルを回し続けました。
最初の12月は70万円の赤字でした。会社のお金を勝手に使って、プラスにしないと請求されると思っていたんです。バカだから(笑)。怖くて怖くて、プラスにするまで寝れませんでした。やることがないから、勉強するしかない。1ヶ月間、1日18時間くらい勉強していました。その結果、12月末に手応えを掴み、1月には3,000万、4月には1億円と売上が上がっていきました。チームができたのは、一人で処理できない膨大な業務量になった結果、2023年5月のことです。
広告は「出会いのきっかけ」。クリエイティブに込める信念
──広告という仕事の面白さを感じた瞬間は?
甲原: 自分が作った広告で、会う人が増えることです。自分が作った広告から入ってきたお客様(受講生)リストを全員覚えていて、オフ会で「あっ、あのYouTube広告から来ましたね?」って話しかけていました(笑)。自分の作ったもので出会えた時が、面白さを感じた瞬間。僕にとって広告は、「出会いのきっかけ」という認識です。
──クリエイティブ制作における信念はありますか?
甲原: 基本、僕が作る広告は、「当時の過去の自分に対して、刺さるか、刺さらないか」を判断基準にしています。過去の自分、つまり成長したいけど今苦しんでいる人が来るんだよね。だから多分、フィットするんです。
僕が本気で自分に刺さるクリエイティブを作ったら、僕にフィットした人が来る。他のメンバーも、自分に刺さるクリエイティブを作れば、その人にフィットした人が来る。クリエイティブを作る人は、ある意味、相性が合う、波動が合う人が集まるんだと思います。
「人のポテンシャルを最大化」する組織論
──統括としての転機、価値観が変わった経験はありますか?
甲原: 「人の成長にフォーカスするようになった」ことです。一人でやっている時は自分さえ強くなれれば成果が出ましたが、事業規模が大きくなると、自分が強くなっても成果が出ない。自分の周りが強くなってくれないと成果が出なくて。メンバーもボールも大きくなって、一番大きく変わったところかなと思います。
──統括として、今最も重要視しているテーマは何ですか?
甲原: 「人のポテンシャルを最大化する」ことです。特に直下メンバーのポテンシャルを解放し、最大化させることがテーマ。そのために、一人ひとりの段階に合わせて目標設定やスピード感を考えています。
──チームがバラバラにならないための工夫、守っている基準はありますか?
甲原: 「教育力」と「採用力」の両軸を上げることです。
教育力は、誰が来てもポテンシャルを最大にする方法を見出すこと。採用力は、新しい人を入れ続けることで、既存のメンバーに危機感を持たせること。
そして、チームをまとめる中で守っているのは、「人間的にいい人であり続けること」と「筋を通す」ことです。短期的な成果のために人間性が悪い人を入れれば、未来は良くならない。「今、この瞬間をよくする」ところにすべてフォーカスしています。この意識があるからこそ、広告チームは平和なんだと思います。数字を伸ばすことと、チームを健全に保つことは両立するようにしています。
アドネスの仕組みと、広告チームが求める人物像
──統括の立場から見たアドネスという会社の特徴や仕組みを教えてください。
甲原: 広告チーム目線とかアドネス目線とかはなくて、全く一緒です。アドネス社の「タスク大事だよ」という評価基準や、「well-beingちゃんとしよう」という仕組みなど、アドネス社の良い仕組みは全く崩さずに広告チームを良くするというのをやっています。
アドネスは、人に投資し、人の成長を大事にしている会社です。例えば、利益が出ていない入ったばかりの人にも、未来をもって報酬が支給される仕組みがあります。これは一人社長だったら普通はないこと。僕は、このアドネス社の人の成長にフォーカスする思想が好きで、同じように意思決定しています。
──この広告チームに迎えたい人物像、逆に苦労しそうなタイプは?
甲原:
- 一緒に働きたい人: この記事を最後まで読んでいる人。頑張る意思はあるが、能力やサンクコストで迷っている人は、きっとフィットすると思います。
- 苦労しそうな人: 「楽をしようとする人」。何もせずに収益を得られる「窓際社員」のような楽を求める人は、アドネスの仕組みにフィットしないと思います。自分でやっていこうという意思がないと難しいです。
挑戦を迷うすべての人へ。「上を目指しなさい」
──最後に、挑戦を迷っている読者へメッセージをお願いします。
甲原: 「上を目指しなさい」。上を目指す人が少ない時代だからこそ、上を目指してみなさい。いい景色が見れると思います。上を目指したことがあって、行ききったことがないと分からない言葉の意味です。
──「上に行ったからこそ、いろんな周りの人を理解できた」というコメントについて、どういう意味合いか聞かせてください。
甲原: 上を目指せば目指すほど、一人の力がちっぽけなんだということに気づく瞬間がある。そうなったときに、人は初めて謙虚になれる。謙虚にならざるを得ない状況になってしまうんです。そこまでの過程は苦しいけど、行ききったら素晴らしくなると思います。
苦しい経験があるからこそ、それを乗り越えた時の喜びの「差分」が記憶に残り、「今、自分は嬉しいんだ」と気づくことができる。その一瞬の嬉しいがあるから、ずっとやっていけるんだと思います。