コロナ禍の始まりのころは「コロナ禍(コロナのわざわい)」という言葉もなく「梅雨になったら下火になる」とか「夏に向け気温が上昇すると下火になる」などいろいろな希望的観測の中で言われてきましたが、一向に収まる気配はありません。
そんななか2020年後半の彌榮自動車はどうだったか、振り返っていくことにします。
6月末に発表されたのが「五花街のお茶さんにタクシー利用券と手紙をお届け」するというもの。
なぜ「タクシー会社が五花街に?」と思われたかとも多いと思いますが、彌榮自動車は創業以来多くのお客様に育てられ今があり、「#今できること」ということで行ったこのだったのですが、詳細については担当者が語る顛末を記したnote(ブログ)を置いておきます。
9月に入ると、この年に「公式SNS」をオープンさせた私たちに、ありがたいお話を頂戴します。
それは佐々木酒造さんからのコラボのお話です。
佐々木酒造さんって? どこかの酒屋? と思われたみなさまに簡単に紹介します。佐々木酒造さんは京都洛中(昔の京都中心部という意)唯一残る蔵元で、俳優の佐々木蔵之介さんのご実家にもあたります。
現社長は蔵之介さんの弟さんで、とても気さくでお優しい方。たまたま「SNS開設したんです」という話をしていたら「そしたらせっかくだし、コラボしよう!」と持ち掛けてきてくださったのです。
みんながコロナ禍という未曾有の危機と戦う中、どのように前に進めていくか、それを異業種間で行えたこと、本当にありがたいことでした。
その次は創業記念日でもある9月21日の出来事。
そしてこのマスクにはちょっとしたひと手間が。
さっと配ってしまってもいいのかもしれませんが、全従業員一人一人に準備するというのはさすがと思いました。
そして同日こんなこともありました。
意外な組み合わせと言われればそれまでですが、交通安全パレードに「おそらく初めて」ヤサカタクシーが参加させていただきました。
時は10月になり、コロナは一進一退。
色々なところで「どのようにして経済再始動するのか」ということが議論され始めてきます。
彌榮自動車でも、ご利用いただくお客様、そしてハンドルを握る従業員に対して手をこまねいているわけにはいきません。
そこで「セパレートカーテンと車内消毒液の設置」に続いてコロナ対策として行ったのがこちらです。
セパレートカーテンや車内除菌液に続いて、次に動いたのが「車内抗菌」。
公共交通機関として「お客様に安心していただく」ことも大切ですし、彌榮自動車を選んで働いていただく従業員にも「安心してハンドルを握ってほしい」という会社の想いもあり、彌榮自動車を中心とする京阪神地区のグループ各社1,450台に約1か月半をかけて施工を行いました。
今でこそ「車内抗菌作業を開始しました」というリリースは目にすることが増えましたが、全車完了したという例は電車、バスなどの公共交通機関を含めてもなかなか見当たらず、そのようななかで全車施工したということに改めて驚いたと共に、会社の胆力を感じました。
そして10月下旬には「ゆるキャラ」が会社に初めてやってきました。
それがこのツイートです。
京都府警さんと京都精華大学さんとのコラボです。
トップ写真にも載っている「とても不思議な組み合わせ」ですが、これは京都府警さんの「コロナ禍のなかでも犯罪抑止啓発を行いたい」といいう想いと、このような時だからこそ何とか地域社会に貢献したいという私どもの想いが一つになりできたコラボでしたが、思いのほか多くの報道機関に取り上げていただきました。その詳細と顛末についてはnoteにアップしていますので、どうぞご覧ください。
そして11月になり、地元京都の中高生向けに京都検定参考テキストの寄贈を行います。
リリースにもある通り「京都の中高生は次世代の京都文化を担う大切な世代」であるということ、そしてコロナ禍で私どもだけではない、中高生のみなさんも大きな影響を受けている、そのなかで私たちができることは何か、それは変わらず地元のみなさまを応援することではないか、ということで本年も変わらず応援させていただいたということです。
このコロナ禍というのは誰もが未経験のことで、かつ多くの方々にとり試練でもあると思います。それは私共でも同じことです。そのなかで「何ができるか」そして「どうやって前を向いていくか」を考えていかなければなりません。
2020年の一年、いろいろなことに挑戦してきました。
それらが本当に正しかったのか、そしてよかったのかはまだわかりません。
そんななか、ある業界紙の新年特集号で1本の記事が掲載されました。そのタイトルが「コロナ禍でも社会貢献 ヤサカグループが見せた「公共交通機関」の誇り」というものでした、内容はこれまでみなさんにご紹介したものほんの一部ではありますが、記事を読んでいると、今までのことは間違っていなかったんだなぁと実感しています。
今の社会状況を考えると2021年が急速に改善されるという保証はどこにもありません。
そんなか、彌榮自動車を選んでいただくお客様、そしてすべての従業員のみなさんに安心して働いてほしい、そのような思いを抱きながら私たちは日々いろいろなことに挑戦しています。
ということで、前回と今回のストーリーは少々泥臭い話になりましたが、次回のストーリーはもう少し軽い内容でお伝えできればと思います。
それではみなさま、次回のストーリーでお会いしましょう。