AIがこれだけ騒がれている今、僕はある意味楽観的にこの変化を捉えています。
V inc.でもAI活用・推進にはめちゃくちゃ力を入れていきたいと思っていますし、専門部署をつくってリソース投資していくつもりで準備をしています。
そして「AIを全力で活用したうえで、AIではつくれないブランド価値やアセットに投資していく」、ここに勝ち筋を感じています。
その上で、一つ重要な問いがあります。
「じゃあ、僕たちはどんな人と働くべきなのか、働きたいのか?」
「人が事業をつくり、ブランドは、人で決まる。」
そう信じているからこそ、今どんな人と働くかが重要だと感じています。
そこでV inc.で定義したのが
"「Edo-mind」を持つ人と働く"
ということです。
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■ スキルはもう、コモディティになった
ChatGPT以降、ホワイトカラーの仕事は急速になくなり始めています。
具体的に言うと、かつていたリサーチャーという職種や、コンサルタントが誇っていた資料作成能力、デザインの観点、マーケティングの分析力、レポーティングスキル。
これらはすでに、実際にコモディティ化されはじめています。
米国では既に、ChatGPTリリース以降の雇用に変化がAIを活用すれば、従来人がやっていた作業の約8割は十分に担保できる(参考文献)。徹夜しながら社内資料を作っていたあの努力も、今では数分でできる。
こういう時代になってくると、「優秀な人材」の定義そのものが変わります。そして採用の仕方も、当然変わってくる。
これまでは以上に、「能力・スキルセット」ではなく人格を見る。「いいやつ」かどうか、この人と一緒に働きたいかを見る。
そういう時代になったと感じています。
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■「いいやつ」の定義は、突き詰めると「信頼できるやつ」
サイバーエージェントをはじめとして、今やみんな「素直でいいやつ」を採用しようといいます。
じゃあ「いいやつ」って何なのか?
僕が一番重要だと考えているのは、一言で言うと「信頼できるやつ」です。社内外、関わってくれているすべての人たちに対して「この人は信頼できる」という印象を残せる人。
AIがどれだけ進化しても、人と人との信頼関係だけは、最後まで残るものだからです。
スマートでインテリジェンスのある人よりも、
・義理と情がある人
・人の気持ちを先回りして汲み取れる人
・相手の立場に立って動ける人
そういう「人懐っこさ」や「人的コミュニケーション」の価値の方が、これからの時代には残ると思っています。
斜に構えず、チームが気持ちよく働ける環境をつくれる人が強い
経営的に見ても、とにかく信頼できる人に対して報酬が重く大きく評価される時代になっていくだろうな、と。
これをV inc.のビジョンと照らし合わせて出来たのが、「Edo-mind」です。
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■「江戸マインド」は、タクシーの中で生まれた
僕らが「Edo-mind」と呼んでいる考え方は、実はメンバーと移動しているときに生まれた言葉です。
社員の一人が「友達を紹介したのにお礼がなくてモヤっとした」という話をしていたときに、「義理人情って大事だね」「江戸っ子マインドじゃん、それ」みたいな話の流れで、めちゃくちゃありふれた会話から始まったんですが、「江戸マインド」という言葉が妙にしっくり来たんですよね。
まず誤解のないように言っておくと、これは「東京生まれ」という意味ではありません。
我々の言う江戸マインドとは、
「情に厚く、筋を通し、美学を貫く、イナセな人であること」
つまり、一言で言えば「かっこいい大人」のことです。
Edo-mindをまとめました(V inc.家紋も作ってみました笑)
そしてこれは、AI時代に置き換えると「AIが奪えないもの」と対になる話でもあります。
AIが奪っていくのは——情報の非対称性、スキル格差、分析力、資料作成力。でも義理、信用、人への共感、美意識、スピード、誠意、変化への素直さ。これらはAIには奪えない。だからこそ採用市場は、「いいやつ取り合戦」になっていくというのが僕の仮説です。
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■ V inc.流「Edo-mind」5つの要素
弊社の採用基準として、江戸マインドを5つの要素で定義しています。
①義理—「筋を通す」
小さな約束を守り続けること。
これは当たり前のように聞こえるかもしれないけど、意外と世の中できていない人が多い。サイバーエージェントの藤田さんもここをすごく大事にされているという話を聞いていますが、本当にそうだなと思っていて。
スキルセットがAIに置き換えられていくからこそ、人との約束、コミットメントの重要性はますます高まってきます。
②人情—「心に寄り添う」
「当事者意識がない人は事業をグロースさせられない」というのはもう絶対の前提です。
自分の熱量が持てること、熱狂できること。そしてそれを周りに伝播できること。
リードする側だけでなく、サポートする側も同じ当事者意識を持ってチームを補完できる——そういう人たちで組織を作りたい。
③粋—「細部への美学」
これはV inc.のビジネスドメインとも強くリンクしているところで、機能的価値がどんどんコモディティ化する時代だからこそ、情緒的な価値や美意識を持つことが事業の差別力になると思っています。
美意識は後天的につくものだとも思っているので、現時点でのレベルだけで判断はしません。でも、興味関心を持っていてくれているかどうかは重要視しています。
また、「お金は稼ぎ方より使い方にセンスが宿る」という言葉が僕は好きなんですが、粋なお金の使い方ができるかどうか。
合理的な使い方は誰でもできるけど、非合理で情緒的な投資が、ブランドを作ると思っています。よく僕が言う「無駄がブランドを作る」という話です。
④ いなせ—「初動の誠意」
「いなせ」とは、さっぱりと初動が良く威勢がいい様子のこと。うちで言うと「リーン」な動きができるかどうかです。
完璧じゃなくていい、最小限で世に出してPDCAを回す。コミュニケーションの領域でも同じで、スピードは信用の一つです。
よく「スピードが遅い人は自己中な人が多い」と僕は感じていて、それは相手主語で考えていないからだと思います。何十人も巻き込む仕事になればなるほど、自分が動かないとその人たちの時間を奪うことになる。相手主語に立てば、早く回答して早くすり合わせることが誠意になる。
⑤ 潔さ—「変化を楽しむ」
「素直な人ほど成長する」というのは、本当にそうだなと実感しています。時代の変化が早い以上、バイアスや固執が少ない人の方が、経験の延長線上にないことにもチャレンジできる。打席に立つ数が増えるから、成功の数も増える。
ただ、ここで一つ大事なことを言いたい。
「プライドと誇りは、全然違います。」
プライドは、何かに固執していたり見栄を張っている状態。誇りは、自分の熱量やワクワク、楽しさ、好きという感情から導き出されるもの。
仕事には誇りを持ってほしい。でも変なプライドは捨ててほしい。自分がやっていることを、家族や友人に楽しそうに話せる状態。
それが「誇りを持って働いている」ということだと僕は思っています。
生まれながらの天才ではなく、「生き金」を通して
「信頼」「度量」「誠実」「気遣い」などの普遍的な人間力で
総理大臣にまで上り詰めた田中角栄
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■ 採用は「お見合い」、だから絶対に会う
採用の話に戻ると、面接で「いいやつ」を見抜くのは簡単ではありません。
自然体でいられるかどうか、というのは一つ大事な観点ではあります。でも受け答えはみんな作ってくるから、そこだけで測るのは難しい。
だから僕は、気になった人には絶対に会うようにしています。
人の雰囲気、表情、態度。言語よりも非言語のところに、その人の生き方は出ると思っていて。周りに友達がいそうな人かどうか、人に不義理しなさそうな人かどうか。100%見抜くのは無理だけど、会えば感じ取れる部分がある。
採用ってかつて「オンラインで効率化できるじゃん」という時代もあったけど、AIにリプレイスされないものを「人格」に求めるなら、むしろ対面で会うことはマストになると思っています。
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■「いいやつ取り合戦」の時代に、江戸マインドで世界へ
うちはまだまだ進化途中ですし、急成長していく会社である中で、この「江戸マインド」は採用基準として外に発信していきますが、同時に自分たち自身への問いでもあります。
AI時代だからこそ、人間らしく振る舞った方が生存戦略としていい。
ビジネスの基礎力や専門性をつけることは大前提ですが、その根底にある部分・「いいやつ」であることが、中長期的には会社を強くしていくと思っています。
そしてもう一つ、この「江戸マインド」という名前にはちゃんと意味があって。
日本のトラディショナルな言葉をあえて使っているのは、
「江戸マインドを持った人たちと、日本から世界へ」
を目指しているからです。
温故知新、品格ある成長を、一緒にやっていきたいと思っています。スキルじゃなくて、「いいやつ」と働きたい。そんな人たちに、ちゃんと届いてほしい言葉です。
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■ 最後に
これからは、僕自身がまずこの「Edo-mind」を体現していきます。そしてV inc.の仲間になってくれた人が、今の僕を超える人材になれるような、ブランドと人が成長する環境基盤をどんどん盤石にしていきたいと考えています。
・圧倒的に成長したい
・普通では出会えない人や仕事に触れたい
・全体を見渡す視点を身につけたい
・ブランド、事業を創りたい
もしそんな想いがあるなら、今のV inc.は最高の環境になるでしょう。
そして2〜3年後、あなたには今想像している以上の景色が見えているはずです。
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この記事は、V inc.のnoteから転載しています。
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