【RAインタビュー】大手企業での社長賞から一転、未経験のHR業界へ。社内ギネス&外部表彰を成し遂げたトッププレイヤーが語る「介在価値」の本質とは
新卒で国内最大手の空間プロデュース企業である乃村工藝社に設計職・施工管理職として入社し、東京モーターショーのトヨタブースなど、日本最大級のプロジェクトを担当して社長賞を受賞したKさん。順風満帆なキャリアを歩んでいた中で次に選んだステージは、異業種・異職種のITエージェントであるキッカケクリエイションでした。
現在はエンタープライズ企業のRAを担当し、社内成約ギネスの更新や、Sky社からのエージェント表彰など、数多くの実績を残しています。「社内のCAはお客様、クライアントはパートナー」という独自の哲学について、そしてRAを社内の「花形」にしようとするKさんの熱い想いについて語っていただきました。
芝浦工業大学 工学部 建築工学科を卒業後、新卒で乃村工藝社に入社。展示会や大型イベントの設計・施工管理に従事し、東京モーターショーのトヨタブースなど日本最大級のプロジェクトを完遂し、社長賞を受賞。2024年2月、キッカケクリエイションにジョイン。エンタープライズ領域のRAとして、単月売上ギネス、年間単価ギネスを記録し「KIKKAKE SUMMIT 2025 AW INNOVATION AWARD」を受賞。Sky社からもエージェント表彰を受けるなど、成果を積み上げている。
徹底した品質管理と黒子の誇り。日本最大級のプロジェクトを裏から支えた前職時代
——前職では設計・施工管理をされていたとのことですが、思い出深いプロジェクトについて教えてください。
最も印象に残っているのは、新卒1年目で担当した東京モーターショーです。社内でもトップクラスの高難度とされる案件でした。
私は芝浦工業大学で建築を学んだ後、乃村工藝社に入社したのですが、その決め手はプロジェクトのスケールの大きさとクリエイティビティでした。130年以上の歴史を持ち、世界的IT企業のオフィスや万国博覧会のパビリオンなども手掛ける「日本一の技術力を持つ企業」だと大学の教授も高く評価しており、その圧倒的なモノづくりの世界に自分も入りたいと考えていたんです。
そんな思いで入社し、いきなり抜擢されたのがこの案件でした。トヨタ自動車の役員陣や電通の担当者様といった、そうそうたるステークホルダーの方々と肩を並べて仕事をする、とてもプレッシャーの大きな現場でしたね。
——どのようなプロジェクトだったのでしょうか?
予算規模は数億円、関係者は職人さんを含め数百名を超える大型案件です。しかし、最もシビアだったのは「時間」でした。施工からイベント運営、解体・撤去まで極めて短期間での遂行が求められる超短期決戦の現場でした。目まぐるしいスピードで臨機応変に動く必要があり、一切の遅延が許されないプロジェクトでしたね。
現場では、何百人もの職人さんを束ねながら、安全管理とスケジュール管理を徹底しなければなりません。図面と少しでも違えば、即座に修正の指示を出し、ビス一本に至るまで妥協を許さない品質管理を行いました。その結果、プロジェクトの成功が評価され、社内で年に約200プロジェクト中5件しか選出されない社長賞を受賞することができました。
——当時のやりがいについて教えてください。
一言で言えば「黒子としての誇り」です。私たちが創る空間は、イベントが終われば消えてしまう一過性のものです。しかし、その空間を訪れた何万人もの人々の心に「感動」という形で記憶を残すことができる。表舞台でスポットライトを浴びることはありませんが、人々の心を動かす空間を自分たちの手でゼロから創り上げているという事実が、最大のモチベーションでした。
また、クライアント、広告代理店、建設協力会社の職人さんなど、立場も利害も異なるステークホルダーと対峙する中で培われた「対人折衝力」と「アウトプットへの責任感」は、今の私のキャリアを支える土台になっています。
大企業のスピード感への葛藤。本質を求め、「真逆の環境」へ
——順風満帆に見えるキャリアですが、なぜそこから転職を決意されたのでしょうか?
自身の成長速度を、組織のスピード感に委ねてしまうことへの焦りがあったからです。前職は3,000名規模の素晴らしい企業でしたが、巨大であるがゆえに、歩調を合わせるための業務に多くの時間が割かれていました。
目の前のクライアントや現場のために「今すぐこれを動かしたい」と思っても、確実な意思決定フローに時間を費やす必要がある。そうした環境に身を置く中で、「このままでは、自身の介在価値が薄まってしまうのではないか」というもどかしさを感じるようになったんです。
——そこで選んだのが、キッカケクリエイションだったのですね。
自分の成長を加速させるためには、前職とは「真逆の環境」に身を置くべきだと考えました。大企業からベンチャーへ、目に見える空間という有形商材から無形商材へ。そして、モノを創る設計・施工管理職から営業職へ。すべての環境を180度変えることで、真の実力を試したかったんです。
キッカケクリエイションに入社を決めた理由は、代表の川島が語るビジョンの視座の高さにありました。「少子高齢化が進む日本において、IT人材の生産性を最大化させることが、日本の未来を創ることに直結する」ビジネスの枠を超え、マクロな視点で社会課題の解決を見据えているその想いに感銘を受け、「この人が描く未来で、事業のコアを担いたい」と入社を決断しました。
「CAはお客様、クライアントはパートナー」——トップRAへ駆け上がった仕事哲学
——現在の業務内容について教えてください。
エンタープライズ企業専任のRAとして、主に年間採用数が100名を超えるような大手SIerや事業会社を十数社担当しています。新規開拓のアプローチは行わず、既存顧客に対する「深耕営業」に特化し、各社の中に入り込んで採用課題の解決に伴走しています。
——仕事を進める上での哲学はありますか?
大きく2つのスタンスを徹底しています。1つ目は、社内のCAに対する考え方です。私は、自社のCAを「企業情報を求職者に届けてくれるお客様」だと定義しています。これは前職の現場で学んだ「自分一人では何も作れない。協力してくれる職人さんがいて初めて自分の仕事は成り立つ」という教訓の転用です。
RAがどれだけ魅力的な求人を獲得しても、CAが動いてくれなければマッチングは生まれません。だからこそ、CAに対し「年収アップの交渉」や「選考を突破するための情報共有」といった、私の案件を扱うことで得られる明確なメリットを提示して、自信を持って求職者に推薦できる状態を作り出すことを意識しています。
——では、もう1つの哲学とはどのようなものでしょうか。
クライアントに対し、「御用聞きではなく、共に課題を解決する対等なパートナーであること」です。
提示された要件を受け取るだけなら、それは単なる御用聞きです。ときにはマーケットのリアルな動向を踏まえ、「その要件と年収設定では、ターゲットとなるエンジニアは集まりません」と、たとえ耳が痛い情報であっても包み隠さず共有します。
一時的な摩擦を恐れず、採用成功というゴールに向かって事実を伝える。そうしたスタンスを貫くことが、結果として企業からの信頼獲得に繋がっていると感じています。
基準値を「150%」に置くストイックさと、分業の壁を越える執念
——現在トッププレイヤーとして活躍されているKさんですが、実績についても教えてください。
ありがたいことに、プレイヤーとして単月の売上ギネスや年間単価ギネスを塗り替えることができました。ただ、何か特別な裏技を使ったわけではありません。というのも、私の根底には常に「予算目標の150%達成を最低ラインに設定する」という基準値があります。その高い山から逆算して、必要な行動量を徹底的にやり抜いた。その積み重ねの結果だと思っています。
また、クライアントであるSky社からは、前年比で大幅な応募数・内定承諾数の増加を実現した成果を評価していただき、全200ほどのエージェントが集まる表彰式において名誉ある賞をいただきました。
——競合他社がひしめく中で、結果を出せた要因は何だったのでしょうか。
「現場の一次情報を泥臭く取りにいったこと」だと思います。多くのエージェントは窓口の人事担当者とのやり取りで完結しますが、私はその先にいる各部門長の方々へアプローチし、10回以上の打ち合わせを重ねて現場のニーズを深掘りしました。
「現場が本当に求めているスキルは何か」「部門の未来に欠かせない要素は何か」こうした高解像度の一次情報を獲得し、それを自社のCAや求職者へ的確にパスすることでマッチングの精度を高められたことが、他社との差別化になったと考えています。
また「自身の職務領域を拡張したこと」も挙げられます。通常、RAは企業側、CAは求職者側という分業体制がありますが、私は、企業の魅力を最も深く理解しているのは現場の情報を知るRAであるべきだと考えています。
そのため、必要だと判断すれば、私自身が候補者面談に同席して、求職者の方へ直接アトラクトを実施することもあります。「採用成功のために最適な手段は何か」を常に考え、行動の枠を広げるようにしていますね。
——今後の展望と、求める人物像について教えてください。
RAチームを社内で誰もが憧れる「花形部署」にすることです。難易度の高い大企業の採用課題を解決し、事業の屋台骨を支える強い組織を作っていきたいです。
これからジョインしていただく方に求めたいのは、何よりも「強烈な目的意識」です。クライアントの採用成功というゴールを絶対にぶらしてはいけません。RAの仕事は「CAに企業の魅力を伝えること」だと思われがちですが、それはあくまで一つの手段に過ぎません。
CAを介するだけでは魅力が100%伝わらない、あるいは適切な選考対策ができないと判断すれば、自ら求職者の前に立ち、アトラクトや面談対策をリードする。そうしたある種の執念を持つ方と一緒に働きたいですね。
——最後に、採用メッセージをお願いします。
私は前職の空間プロデュース業界から、「真逆の環境」を求めてこの人材業界に飛び込みました。業界も職種も全く違いますが、多様なステークホルダーを巻き込んでプロジェクトを推進していく力など、前職の経験がそのまま活きている部分が数多くあります。
「異業種だから」「未経験だから」と自分の可能性に蓋をする必要はありません。本質的な課題解決に挑み、自分の市場価値を高めたいという方は、ぜひ一度話を聞きに来てください。あなたの挑戦をお待ちしています。