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【あびら職員#13】地域に育まれたからこそ、地域を繋ぐ存在でありたい。

渡邊 匡人(わたなべ まさと)

安平町(旧追分町)出身。平成2年安平町(旧追分町)役場に入庁後、建設課水道係を6年、教育委員会事務局を6年経て、平成14年よりふるさと活性課(現 政策推進課)に配属されて以降、19年間まちづくり・商工・企画一筋。現在は政策推進課長として課をまとめると同時に、多数の地域の事務局を担い、人と人を結んで安平町の輪を広げている。

地域で子どもを育てる、国鉄の町

生まれ育った追分町(現 安平町)には国鉄の機関区があり、24時間常に町が稼働していました。私の父は国鉄職員としてSL最後の乗務員を勤めていたのですが、当時は、我が家と同じ様に、多くの国鉄職員とその家族が暮らしており、町には沢山の子どもがいました。子ども会の催し物等が積極的に開催され、国鉄に勤める大人の人達にいつも面倒を見てもらっていたことを覚えています。さらに、人付き合いが好きな両親の元で育ったこともあり、実家には常に人が集まり、子どもの頃から大勢の人に目をかけてもらいました。追分は地域コミュニティが強く、地域で子どもを育てるという土壌があるように思います。


▲子どもの頃からお祭りで御神輿を担いでいた渡邊さん。(前列一番左)

地域に育まれた“当たり前”の感覚

大きな転機になったのは入庁後6年目の教育委員会事務局に異動になった時。

ラジオ体操や登山、スポーツイベント等の体育系の事業や、安平山スキー場や柏が丘球場といった体育関連施設の管理などを担当していて、この頃からイベントや地域コミュニティの集まりに積極的に参加していくようになります。イベントを手伝うことに関しては、子どもの頃からお祭り好きの両親や地域の大人がまちづくりに参加しているのが当然という環境で育ったので、当時から「当たり前」という感覚があります。地域に育まれた分、地域貢献していくことが自然なものとして身についているのだと思います。

また、町民を巻き込んでコトを動かしていこうとする上司の背中を見てきたこともあり、どうやって人を有機的に結ぶとコトを起こせるのか、お金がない時にどうやって資金を集めるのか、ということも、この時期から考えるようになりました。


▲色んな事務局や幹事を担う(右列後方4番目)

人の輪を広げ、地域を繋いでいく

ふるさと活性課に配属されてから、現在の政策推進課に至るまで、課の名前は変わりましたが課自体は変わらず、19年勤務しています。このポジションに就いたのは「観光系合うんじゃないか?」という滝前町長の鶴の一声がきっかけ。元々商工会青年部、青年サークルに入って催し物を手伝ったり、様々な町内活動に顔を出し事務局を行っていたこともあり、適性を見抜いてくれたのかなと思います。きっと・・・(汗)

「安平町のためになることであればなんでもやってみろ」と背中を押してくれる上司のもとで仕事をさせてもらえたので、自分の領域を限定せず、課題解決を行うために職域の幅をどんどん広げていきました。役場内外問わず、本当に人に恵まれて階段を登ってこれたなと感じています。

その中でも、安平町誘致企業会での取り組みは思い入れがあります。当時の会長の理解などもあり、より「人を育てる」ことへ方向転換させたいと思い、インターンシップの受入や各種セミナー、ジュニア教室など、自分の企画を持って会長に提案しました。企業の経営者が高校生に対して働くことについて語る就業支援懇話会は、何度も修正を加えて今の取り組みになりました。

会の取り組みから北海道企業のトップの人たちと関係を持つ機会にもなり、地域の人からも相談を受けることが多くなって地域の"つなぎ役"として機能しだしたきっかけにもなっています。

町民の"やりたい"を全力サポート

町民の思いに応えるべく、今まで数々のプロジェクトを推進してきましたが、一番印象に残っているのは2008年2月にブラジルへ安平町から巨大雪だるまを送った雪だるまプロジェクトですね。早来雪だるま郵便局の局長、真保生紀(しんぼせいき)さんの「ブラジルに雪を届けたい」という熱い思いから発足したプロジェクトです。地球の裏側であるブラジルに冷凍配達で雪を送るために、外務省やJALを巻き込み、立ち上げから実行まで担当しました。送った雪が溶けずに届くか、関税をクリアできるかなど、誰もやったことがないことをやるので、とても大変なプロジェクトでした。強い思いを持って、安平町を「雪だるまの町」として盛り上げてくれた真保さんの思いや夢を叶えたい、その一心で、町として全力でサポートしました。

▲(左)雪だるまプロジェクトの集合写真  (右)2008年2月ブラジルにて巨大雪だるまを完成させる様子

仕事を硬直化させない。常に課題意識を持ち、自ら企て改革していく

安平町のためになるようなことを志高くやりたいと思っている方には全力で協力したいと思っていて、今も羊や鹿、化粧品など様々な地域の商品開発プロジェクトに携わっています。プロジェクトを進めていく上でもこれまでの活動を通して結ばれた関係性が活きていると感じます。商品開発にあたって大切にしているのは「ストーリーづくり」。安平町で作る必要性、商品名やパートナー企業まで、商品化にあたり関わるもの全ての一貫したストーリーを考えます。手法を考え、色んな企業や人を巻き込んでいくことで安平町に携わってくれる人が増える。安平町の輪がどんどん広がっていくのがとても楽しいです。

チャレンジするなら負けたくない、その気持ちが改革していこうと思う時の原点。

仕事は日々の繰り返しになると硬直化してしまいがちですが、常に新しいことや現状に疑問を抱きながら思考をしていく。自ら企画していくことを大切にしています。時代はどんどん変わっていくので、ずっと同じことをしていてはいけないという課題意識は常に持っていますね。

▲渡邊さんが開発から携わった、ジャパンフーズサービス株式会社の特製赤身肉ジンギスカン。

役場職員を志す人へ向けて。

役場の仕事は町民の思いに寄り添い、夢を叶えるサポートができる仕事だと思います。

自分で発想し、考え、感じたものを形作っていける人。スクラップアンドビルドで挑戦したいと思っている人をお待ちしています。チャレンジや企画を応援し、実行できるようにきちんと見守るのが上の仕事なので、スキルはやってきた先輩が教える。1人で作るものより、みんなで創って行った方がいいと思いますし、そういう土壌が安平町役場には昔からあります。みなさんが安平町というフィールドで何をつくってみたいか、ぜひ聞かせてください。

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