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「物足りなさ」から見つけた道〜元教員がコノセルで感じる新たなやりがい〜

学習塾「コノ塾」を展開するコノセルでは、学習塾での勤務経験がない方も多く活躍しています。その活躍の理由には充実の研修制度があります。 本記事では入社後の研修を通して自身の強み、弱みを再発見し、新たな挑戦へと一歩を踏み出した教室長の経験に迫ります。

教師として感じていたやりがいと物足りなさ

— 今日はよろしくお願いします。それではまず最初に、お名前と過去のご経歴から教えてください。

はい、渡部さくらと申します。小学校教員を経て24年4月にコノセルに入社しました。入社後は三鷹下連雀校の教室長を務めています。

—もともと教員の道に進まれた理由はなんですか?

周りからは子供と接するのが上手だねと昔からずっと言われていて、私自身、子供と話すのが大好きでした。

そのこともあって、大学時代には大手の集団学習塾で講師のアルバイトをしてみたんです。小学生15人くらいをクラスを担当していたのですが、授業を回すのが上手いと、ここでも褒められました。そこから、自分はこの仕事に向いているのかもしれないと思ったのが教員を目指したきっかけです。

—実際に学校の先生になってみてどうでしたか。

日々子どもたちと接して、その子たちの成長が見れた時、また直接信頼や感謝を伝えてもらえた時はすごくやりがいを感じていました。保護者の方から「先生の対応がうちの子にとってとてもよかった」と言ってもらえることも多かったです。周りの先生も褒めてくださっていたんですが、ふと物足りなさを感じたんですよね。

—具体的にはどういうことですか?

教員をしていて周囲から褒めてはもらえるけど、自分の力が本当はどれくらいなのか、スキルアップしているのかというのが、目に見える形でわからないんですよね。 周りの先輩の先生たちを見ていて、先生としてのスキルアップがどういうことなのか私には分からなかったんです。もちろん長く勤めれば教頭など、管理職になってキャリアアップしていく道もあります。でもそれは給料が上がるだけでしかないと思っていました。 自分が管理職になった時、本当にスキルアップしているのか、何かができるようになっているのかがすごく見えにくくて、このまま教員を続けていていいんだろうかと疑問に思ったんです。

教育を科学する会社への共感と一抹の不安

—なるほど、そのモヤモヤした思いが転職のきっかけになったんですね。

はい、その思いから民間企業で、自分のスキルアップに挑み、その結果が評価として現れる環境で働きたいと思っていました。自分であまり転職活動に時間がかけられなくて、エージェントさんから勧められたところにいくつか応募していたという感じでした。

—コノセルもその勧められた中にあったんですね。最初紹介された時どう思いましたか?

とても面白そうだなと思いました。「教育を科学する」というところにすごく共感したんです。教育の現場にいて、目の前にいるこの子たちが本当に成長しているのかがすごくわかりにくいということも感じてたんですよね。テストの点数だけでは測れないものもありますから。 またこの子たちはどうすれば伸びるのか、自分で頑張ったという実感をどうやったら持たせられるのかというところにも課題感を感じていました。それを科学的に解明していこう、わかりやすい数値で示していこうというこの会社の方針にすごく魅力を感じたんです。

—そこから選考を受けて、最終的にこの会社に決めた理由は何だったんですか?

決め手は三つあると思います。一つ目は、教育業界にいた経験を活かして、生徒と直接関わる仕事ができそうだなと思ったからです。 二つ目は、自分が教育について感じていた疑問、つまり本当に効果的な教育とは何なのかというところにしっかり向き合っていこうとしている会社だと感じたからです。 そして三つ目は、面接でお会いした方の人柄の魅力ですね。この方々と一緒に働けるなら、自分も成長できるのではないかと思いました。

—一方で、入社にあたって不安なことはありましたか?

生徒がタブレットで授業を受ける中で、教室長として自分がするべき仕事は何かがあまりイメージできていなかったんです。そこで入社を決めてから校舎見学に連れて行ってもらいました。子供たちが来てからの教室長の動き方を見たり、自分と同じように元教員の教室長のお話を聞いたりする中で、その不安は払拭できました。

ただ一方で、会社の中の一社員として見た時に自分ができることは何かというのは全くイメージできてませんでした。教室長として生徒が来てからの動きはわかったけど、生徒を増やすとか、利益を上げるとか、そういったビジネス面で自分がどう貢献していけるか分からなくて、少し不安でした。

けれど新しいことにチャレンジするのは好きなタイプなので、期待やワクワク感の方が大きかったですね。

座学研修で「不安」が「期待感」に変わった

—そうだったんですね。入社後、座学研修から始まりましたが、そこではどんなことをしたんですか?

座学研修では、基本的には仕事の内容やマインドセットについて説明を受けました。またグループに分かれて、授業や問い合わせの電話対応などのシミュレーションもやりましたね。

※座学研修について詳細を知りたい方は以下の記事もご一読ください。 コノセルの新入社員研修〜一生モノの成功体験を届ける教室長への道〜


—その中で印象に残っていることはありますか?

代表のお話です。入社までは教室長として、自分の校舎をしっかり回していくとか、目の前の生徒に目を向けるとか、そういう意識が強かったんです。それこそ学校における学級運営みたいなイメージを持っていました。 しかし会社の方針として「より多くの人に価値を届ける」という話を聞いて、もちろん目の前の生徒に向き合うことも重要ですが、もっと多くの人により価値を届けられるようにこの事業をやっているんだとわかりました。自分もその一員として、それを実現するためにどうすればいいか一緒に考えていきたいと思いました。

—いいですね。入社前に感じてた不安についてはこの時点で払拭できました?

はい、できました。ビジネス面として集客に関することを細かいところまでお話いただけました。電話対応の流れなどもフローチャートになっていて、実際にそれを使ってシミュレーションすることで、こんな感じでやるんだ、というイメージを持つことができて、あとはやるだけやってみようっていう気持ちになれました。なので不安はこの段階で無くなったと思います。

—頼もしいですね。授業のシミュレーションもあったと思いますが、そちらはどうでしたか?

校舎見学時で見ていたより、生徒に目を行き届かせるのが思ったより難しかったです。手を挙げているのになかなか気づけなかったりとかも正直ありました。

また生徒の立場に立って授業を体験させてもらったんですが、手を挙げていると「先生なかなか来ないな」とたった5秒くらいでも感じたんですよね。その感覚を持って講師の動きを見たり、自分も授業に入れるのでとても勉強になりました。

現場での実践と学びの日々

—既存教室での研修についてもお話伺えればと思います。座学研修後に、教室研修が始まりましたよね。そちらはどういう流れだったんですか?

もともと自分がこの教室を引き継ぐとわかっていたので、今目の前にいるこの子たちと長い付き合いになるんだということを意識して、授業に入りながら生徒たちとの関係性づくりに最初は専念してました。 それから問い合わせの対応から物品の購入まで、教室長業務としてやるべきことを細部まで、前任の教室長の方に教えてもらいました。

—教えてもらったことの中で、印象に残っていることはありますか?

やはり入会面談ですね。座学研修後、同期で入社したメンバーとロープレはやっていて、コノ塾の基本的な説明の仕方は掴めていたんですけど、経験の長いメンバーの面談に同席することで、実際保護者の方とどう話をしていくかというのが見れてよかったです。 私の場合、エリアを統括されている方と、前任の教室長の方の入会面談を見せてもらったんですけど、全くタイプが違ったんですよね。

—どういった違いがあったんですか?

エリアを統括されている方は、塾でのご経験も長く、高校選びや塾選びなど、進路を軸としたアプローチをしていたんです。一方で前任の教室長の方は、学校での宿題の取り組みはどうか、定期試験前はどう勉強しているのかなど、学習面からアプローチをされていました。

—なるほど。そのお二人の面談を見て、実際の入会面談で活かしていることはありますか?

入会面談のアプローチや話の進め方は前任の教室長の方のやり方を参考にさせてもらっています。このやり方であれば、まだ高校などの知識を勉強中の自分でもあっても入会に繋げられると感じたからです。また、こちらからお伝えできることは、言葉を濁さずに自信を持って堂々と話すなど、話し方はエリアを統括されている方から勉強させてもらいました。

—渡部さんが活かせそうなところを、それぞれいいとこ取りしたんですね。

その通りです。また教員時代の経験も活かせていると思っています。

保護者や生徒と面談する機会自体は非常に多かったんです。お話を聞く中で、相手の状況を想像して、共感することで信頼関係を築けていました。また伝えるべきことははっきり伝えた方が感謝されることに気づいてからは、嘘偽りなく、遠慮しすぎずにお話しするようにしていました。 そういった経験とも合わせて、自分なりのやり方を確立することができたと思っています。おかげで入会数を伸ばすこともできています。

現場に立つことで見えた新たな課題

—それはよかったです。逆に苦労していることはありますか?

ひとつひとつの業務はかなり効率化されていますが、生徒に価値を届けるために、教室長が担うべき範囲は集客、学習管理、教室運営などと幅広いです。その中で、どうしても一部事務手続きが発生するんですが、教員時代に全くやってこなかったこともあって、結構苦労しています。生徒に価値を届けるために優先するべき業務に取り掛かっているからこそ後回しにしがちで、抜け漏れがないか正直今でも不安です。

—なるほど。やり切れるように工夫していることはありますか?

やるべき業務が可視化されたシートがあるので、最初はそれにとても助けられてました。何をいつまでに対応しなければいけないか、生徒ごとにまとまっているので、毎日見て、自分で今日するべきことを書き出して確認するようにしていました。

けれど、だんだん自分の教室でのみ発生している個別の業務が増えてきて、そのシートを見るだけでは追いつかなくなってきたんですよね。

—そこからはどのように対応してるんですか?

私が業務の管理に苦労しているのをユニットのメンバーの方々が理解してくれていて、毎日確認のmtgを実施してくれているんです。そこで細かい手続き周りのことをメンバーに聞いて、ミスや抜け漏れがないように気をつけています。忘れていそうなところはメンバーが声をかけくれることもあります。

—苦手なところをメンバーにカバーしてもらってやり切れるようにしているんですね。

そうですね、本当にユニットの皆さんには助けられて、なんとか締め切りを守ってここまでやれています。とはいえ、私も自分で早くできるようになっていきたいと思っています。

教室長としての3ヶ月を振り返って

—ありがとうございます。研修も終わって、今では教室長として自分の教室を持たれているかと思いますが、ここまでやってきていかがですか?

完全に教室を引き継いで、自分の教室のことについては自分で考えながらいろいろ試して進めていけるのはとても良いと思っています。 教員時代はこれをやりなさい、これをやってはダメというのが多かったんですよ。こうした方がもっと良さそう、だと思っても、提案してみてそれは難しいとか言われてしまっていました。 コノセルだとそういうのはなくて、試してみたい!と思った時にユニットメンバーに相談すると応援してくれるし、意見ももらえて、それも踏まえて試行錯誤しながらやれるので、自分に合っているなと感じています。

—やりがいに感じられていることはありますか?

生徒指導や学校行事、校務分掌などあれもこれも担っていた教員時代とは違って、生徒の成績を上げて価値をお返しすることにフォーカスできていると感じます。やるべきこと、考えるべきことがクリアで、日々、「子どもたちの成績を上げるにはどうすれば良いか?」という点に集中して取り組めています。それが楽しいですし、やりがいも感じています。

—素晴らしいですね。教員時代には具体的なフィードバックがもらえないといった悩みがあったかと思いますがその辺りはいかがですか?

解消できたと思います。教員時代は「いいね」としか言われないから、何がいいんだろう?と思ってたんです。コノセルに来てから、顧客の捉え方、それに合わせたアプローチなど、私の考え方や行動を認めてくださって、そこから自分の強みは洞察力や共感力にあるんだと気づきました。

実際、入会をご検討中の方への提案方法を議論するミーティングがあるのですが、自分なりに考えたアプローチについて、チームのメンバーから褒めていただいたことがありました。また、面談時に私が気をつけていることを伝えたら、それをリーダーの方が自分の面談に活かしてくださったんです。こういったメンバーの言葉や行動を受けて、改めて自分の強みを認識することができました。

—いいですね。実際に教室長として業務する中で、その強みを実感されたエピソードはありますか?

ある保護者との面談で、一言目に「コノ塾をやめて転塾しようと思っています」と言われたことがあったんです。入塾してから1年ほど経っていたんですが、なかなか成績が上がらなくて、このままで良いのか、と不安に思って転塾を検討されていました。

—衝撃的な相談ですね。その話を受けて、どうされたんですか?

まずは徹底的に話を聞きました。その中で、保護者の方もとても悩まれていることに気がついたんです。転塾したい、というわけではなく、この子のためにできることをしたいけど、もうどうすればいいかわからない、という状態でした。

普段の生徒の様子を見ていて、「この子は他塾に行くことで幸せになれるのか?」と考えた時に、それは違うと思ったんですよね。決して勉強ができないわけではないけれど、詰めが甘くなってしまうタイプの生徒さんだったんです。だからこの子に必要なのは、懇切丁寧な個別の指導ではなく、一度やるだけに留まらない、定着のための支援だと思いました。

この私なりの考えを率直にお伝えした上で、自分ができることをご提示しました。面談が終わる頃には、塾を辞めようと考えていたことが嘘のように意気投合していました。

—なるほど。生徒さんを想って保護者の方と対話したんですね。

そうですね。というのも、お話を聞いている中で、この親子のことを放って置けない、なんとかしてあげたい、と思ったんです。だから今その子に足りていないものは何かを考えて、それならコノ塾で私が見てあげることで解決できそうだと思いました。「私ほどこの家族を救いたいと思う人間はいない」というマインドで、最後はひたすら熱い想いを伝え切った感じですね。保護者の方もその気持ちを受け取ってくれて、「ここまで自分たちのことを考えて、ここまでやろうとしてくれる先生はきっといない」と感じてくれたんだと思います。

—本当に熱い面談の末に、塾を続ける決断をしてくれたんですね。

おっしゃる通りです。そのお母様とのやりとりを経て、自分は相手の状況や思いに深く共感できるからこそ、人一倍強い当事者意識を持てることが私の強みだと自信を持てるようになりました。

教室長として描く次なるビジョン

—これからの話もお伺いさせてください。教室長として今後取り組んでいきたいことはありますか?

幸い生徒数も増えていて、そうなってくるとやはり私1人で全員を見切ることが本当に難しいと感じています。それでも子供たちには正しく学習のステップを踏んで、成績を上げていってほしいと考えています。 そのために、講師の育成は重要だと考えています。講師に何をどれだけやってもらうかを組み立てて、試していきたいです。 また、これは自分の校舎だけでなく、今後コノ塾としても向き合うべき課題になってくるのではないかと思っています。実際、ユニット内に生徒数の多い校舎も複数あるので、そのメンバーとも議論しながらブラッシュアップしていきたいです。

—いいですね。講師のマネジメントも初めて経験することですよね。

そうなんですよ。講師一人一人がやりたいと思ってくれていることに目を向けて、こちらが求めたいこととのバランスをとりながら、良い関係性を築いていければと思っています。

新たな挑戦を求めて転職活動をされている方へ

—ここまで働いてきて、コノセルにはどんな人が合っていそうだと思いますか。

挑戦したい人は本当に合っていると思います。裁量も大きくて、年次に関係なくいろいろアイデアを出し合える環境だと思います。 あと現場で困っていることを相談すればみなさんすぐ「自分はこうしている」というのを共有してくれるので、そのやり方を試してみようってなるんですよね。その相談したことも、実はみんな困っていて、それぞれが試して持ち寄ることで、より良いやり方を模索していけるんです。そういうのを楽しめる人はすごく合っていると思います。

—最後に、コノセルへの入社を迷っている人、検討している人に向けてメッセージをお願いします。

私はここで自分の強み弱みがはっきりして、その強みを生かしながら、また弱いところは補完してもらいながら仕事ができています。自分から行動を起こせばそれをサポートしてくれます。教員時代は本当に顔が暗かったんですけど、コノセルにきてから毎日楽しく仕事できてます。

自分から行動して、色んなことを考えながら働きたいと思っているなら、コノセルはそれがちゃんと実現できる環境だと思います。今は言われたことだけやっていて、それに違和感がある人はぜひご入社していただきたいです!

— 本日は貴重なお話をありがとうございました!

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