■ 正直、最初はよく分かっていなかった
「マーケター募集」という言葉を見たとき、何をイメージしますか。
SNSを運用する人。広告を出す人。データを分析する人。ブランドを作る人。コンテンツを書く人。キャンペーンを企画する人。どれも間違いではありません。ただ、どれも「一部」です。
マーケターという職種は、定義が広すぎて、逆に何をする人なのかが分かりにくい。就活や転職活動でマーケターを目指している人でも、「具体的に何をしたいか」を聞かれると答えに詰まることが多い。それくらい、輪郭のぼやけた職種です。
私たちも最初、マーケターに何を任せるべきか、正直よく分かっていませんでした。
ガウディキャリアは、建築技術者に特化した転職エージェントです。施工管理・設計・積算・CADなど、専門性の高い人材と、採用に本気な企業をつないでいます。2023年10月の立ち上げから、5名体制で年間1億円超の売上を達成しました。初回面談から内定承諾までの転換率は業界平均の約2倍(25〜30%)です。
ここまでの成長を支えてきたのは、キャリアコンサルタントの支援の質と、口コミによる紹介です。転職を終えた方から知人をご紹介いただくことが増え、「ガウディキャリアを使ってよかった」という声が、新しい出会いを生んでくれていました。
マーケの仕組みは、ほぼありませんでした。
広告を本格的に回していたわけでも、SEOで上位表示を狙っていたわけでも、コンテンツを戦略的に設計していたわけでもない。それでも成長できた。だからこそ、「マーケって何をすればいいんだろう」という問いを、私たちはずっと持ち続けていました。
そして今、その問いに向き合うフェーズに入っています。
■ 「集客」だけがマーケじゃない、と気づいた
転職エージェントのマーケというと、「登録者を増やすこと」がゴールに見えます。広告を打って、SEOで流入を増やして、とにかく数を集める。リード獲得コストを最適化して、月の登録者数を最大化する。そういうイメージを持たれることが多い。
実際、そのアプローチで成果を出しているエージェントも存在します。大量にリードを集めて、大量に紹介して、成約率は低くても件数で稼ぐ。数を追うモデルです。
でも私たちは、それをやりたいわけではありません。
ガウディキャリアが大切にしているのは、「納得して選べる転職」を実現することです。条件の一致だけで求人を紹介するのではなく、仕事内容・期待役割・カルチャーまで踏まえて、入社後の活躍を見据えた提案をする。そのために、キャリアコンサルタント2名体制で一人ひとりに伴走しています。
支援の質を下げてでも数を追う、というやり方は私たちには合わない。
そう決めたとき、マーケの役割も変わります。「とにかく登録者を増やす」ではなく、「納得して意思決定できる状態の人に出会う」ことが、私たちのマーケのゴールです。
量を集めることより、質の高い出会いを設計すること。そこに私たちのマーケの本質があります。
■ 建築業界には、まだ届いていない情報がある
もう少し掘り下げます。
建築技術者が転職を考えたとき、まともな情報がほとんどありません。「自分の市場価値はどれくらいか」「施工管理から設計に転向できるのか」「大手ゼネコンとスタートアップ、どちらが自分に合うのか」「現場監督の経験は、他の業界でも通用するのか」——そうした問いに答えてくれるコンテンツが、この業界にはほぼ存在しません。
たとえばIT業界なら、エンジニアのキャリアパスや市場価値、転職のタイミングについて、質の高いコンテンツが無数にあります。Twitterにはエンジニアの本音が溢れ、YouTubeには転職体験談が並び、ブログには詳細な給与レンジが公開されています。転職を考えたエンジニアは、情報を集めながら自分の軸を整理し、納得した上で動き出せる環境があります。
建築業界には、それがない。
施工管理士として現場を走り続けてきた人が、ふと「このまま続けていいのか」と感じたとき、頼れる情報源がほとんど存在しません。SNSにはリアルな声が少なく、ネット上の情報は表面的で古く、転職サイトに登録してもエージェントから求人を押しつけられるだけ。「自分に合った選択肢を、自分で考えるための情報」が圧倒的に不足しています。
結果として、「よく分からないまま、何となく決めた」転職が、この業界では日常的に起きています。情報がないまま動くから、転職後に「こんなはずじゃなかった」が起きやすい。それが当たり前になっているのが、今の建築業界のキャリア市場です。
私たちが本当にやりたいのは、この構造を変えることです。
「転職を考え始めた建築技術者が、必要な情報に自然と辿り着ける状態をつくる」——これがガウディキャリアのマーケターの仕事の本質だと、今は思っています。集客はその結果として起きること。目的ではなく、手段です。
■ じゃあ、具体的に何をするのか
とはいえ、抽象的な話だけでは伝わらないと思うので、具体的に書きます。
たとえば「施工管理 転職 30代」というキーワードで検索する人がいます。今のGoogle検索結果には、表面的な情報しか出てきません。「転職サイトに登録しましょう」「エージェントを使いましょう」——それしか書いていないページが上位を占めています。30代の施工管理士が本当に知りたいことは、そこには書いていない。
ここに、本当に必要な情報を届けるコンテンツを置く。30代の施工管理士が転職で何を考えるべきか。市場価値はどう評価されるか。転職のタイミングはいつが適切か。ゼネコンからサブコンへの転向は現実的か。年収を上げるために必要なキャリアの積み方は何か。そういう問いに、具体的に答える記事を書く。
それを読んだ人が「この会社なら信頼できそう」と感じて、ガウディキャリアに相談してくれる。その流れを設計するのが、マーケターの仕事のひとつです。
SNSの話をすると、また違う設計が必要になります。建築技術者がよく使うSNSはどこか。どんなコンテンツが刺さるか。TikTokで「施工管理の本音」を語る動画と、Instagramで「建築士のキャリアパス」をインフォグラフィックで見せる投稿では、届く人も反応も全然違います。プラットフォームごとの特性を理解して、それぞれに合ったコンテンツを設計する必要があります。
広告の話をすると、またさらに違う思考が必要です。今すぐ転職したい人に届けるキーワードと、転職を漠然と考えている人に届けるコンテンツ広告では、設計がまるで異なります。クリック単価・転換率・獲得単価を見ながら、「どこに予算を集中させると、最も質の高い出会いが生まれるか」を考え続ける。
そして企業向けにも、別の設計が必要です。「採用できない」と困っている企業担当者が、ガウディキャリアを見つけて「ここに相談したい」と思えるような接点をどう作るか。どんな情報を、どんなタイミングで届ければ、信頼につながるか。
SEO・SNS・広告・LP改善・メルマガ・企業向けの接点設計——打ち手はたくさんあります。ただすべての施策の根っこにあるのは、「この人に、この情報を、このタイミングで届けたら、どんな変化が起きるか」という問いです。それを考え続ける仕事が、ガウディキャリアのマーケターです。
■ 未経験でも、ここから始められる理由
マーケ経験がなくても大丈夫、と言うと「本当に?」と思う方もいると思います。正直に話します。
確かに、経験者の方が即戦力になるのは事実です。GA4の読み方を知っていたり、広告管理画面を触ったことがあったり、SEOの基礎を理解していたりすれば、立ち上がりは早い。
でも私たちが一番必要としているのは、そこではありません。
建築業界のキャリアマーケは、前例がほとんどない領域です。「こうすれば正解」というマニュアルが存在しない。経験豊富なマーケターでも、この市場では一から仮説を立て直す必要があります。
だとすれば、経験よりも大切なのは、「自分で考えて、試して、直せるかどうか」です。ツールの使い方は調べれば分かります。広告の基礎はやりながら身につきます。でも「なぜこの施策をやるのか」「誰に届けたいのか」「何が変われば成功なのか」を自分の頭で考える力は、経験だけでは補えません。
マーケチームには、人材紹介業界でマーケ責任者を経験したメンバーがいます。設計の方向性を共有しながら、週次で仮説と結果をすり合わせています。ゼロから学ぶ環境としては、かなり整っている方だと思っています。
「教えてもらえる」環境ではなく、「一緒に考える」環境です。それが合う方なら、経験の有無は関係ありません。
■ 答えのない問いを、楽しめるかどうか
ここまで読んで、気づいたことがあると思います。
ガウディキャリアのマーケには、決まった正解がありません。「この施策をやれば確実に成果が出る」というマニュアルはない。建築業界のキャリアマーケという、まだ誰も本気で取り組んでいない領域で、チームで仮説を立てて、試して、数字を見て、また考える。その繰り返しです。
これを「不安定で怖い」と感じる人もいると思います。それは正直な感覚だと思うし、そういう方には向かない環境かもしれません。
一方で、「誰もやっていないから面白い」と感じる人もいると思います。前例がないということは、自分が作ったものがそのまま市場に残るということです。自分が書いたコンテンツが、何年後かに建築技術者のキャリアの判断材料になる。自分が設計した導線が、転職で迷っていた誰かの背中を押す。そういう仕事です。
私たちが一緒に働きたいのは、答えのない問いを前にしたとき、面倒より面白さを感じられる人です。
■ マーケターって、結局何をする仕事なのか
この問いへの私たちなりの答えは、こうです。
「届けるべき人に、届けるべき情報を、届けるべきタイミングで渡す仕組みをつくる仕事」
建築業界には、まだその仕組みがない。SEOも広告もSNSも、本気で取り組んでいる競合がほとんどいない。やったことが直接、事業の数字に反映されます。「この記事を書いたら流入が増えた」「この導線を変えたらエントリーが増えた」という手応えを、早い段階で実感できます。
将来的にマーケ責任者として事業の中核を担う道もあります。事業が拡大すれば、チームを持つ選択肢も生まれます。キャリアの早い段階で、事業に直結するマーケの経験を積みたい人にとって、これ以上ない環境だと思っています。
ガウディキャリアのマーケは、「目の前の一人の意思決定を助ける情報」を届ける仕事です。施工管理として10年働いてきた人が、初めて転職を考えたとき。設計職に転向したいけど、どうすればいいか分からない人が、検索窓に言葉を打ち込んだとき。そこに、必要な情報が届いている状態をつくる。
その積み重ねが、建築技術者一人ひとりのキャリアの選択肢を広げ、業界全体の未来を少しずつ動かしていきます。
まずは話しましょう。マーケのこと、事業のこと、チームのこと、何でも話します。「話を聞きに行きたい」ボタンから、気軽にエントリーしてみてください。