What we do
―社会インフラを人と技術の力で支え、「価値創出型アウトソーシング企業」を目指しています
トライアローは、1979年に化学プラントの設計事務所としてスタートしました。ちょうど、二度のオイルショックを経て日本経済も重工業中心の時代からサービス産業へとシフトし始めた時代です。当社もこうした時代の変化を受けて、徐々に技術系人材の派遣を中心としたアウトソーシング事業に軸をシフトしていきました。
現在は、「エンジニアリング回帰」を事業方針として打ち出しています。技術の価値を最大限に活かし、技術者一人ひとりが活躍できるフィールドを広げ、より高い付加価値を生み出すことに挑戦しています。
トライアローの強みは、現場でのリーダーシップです。
当社は通信インフラの導入や運用・保守も得意領域のひとつとしています。
携帯電話が広く使われるようになるにつれて、日本全国にたくさんの無線設備が必要になりました。その設置やメンテナンスの現場で、当社の社員たちが大きな役割を果たしてきました。
新しい技術が登場するたびに現場での経験や知識を活かして試行錯誤を重ね、通信業界の発展に貢献してきました。「安定的に稼働していて当たり前」とされる通信インフラの領域で得た知見を活かし、これと似た特徴を持つ医療機器や産業用の計測・制御装置など、さまざまな分野に事業を広げています。
現在は新しい設備を次々に作る時代ではなく、すでにある設備をいかに効率よく、安全に、長く使っていくかが重視されます。トライアローでは、「産業装置の導入・運用・保守」を中心に、人と技術の力で設備の性能を最大限に引き出す「価値創出型アウトソーシング」を事業の柱と定めました。
この考えを実現するために、業務プロセスの標準化や企画提案力の強化、測定・解析の新しい仕組みの導入、そしてICTやAI技術の研究など、組織と技術の両面から変革を進めています。
トライアローでは、お客様や産業が抱える課題に対して、「人」「人×技術」「技術」という3つの視点からアプローチしています。現場で働く人の力、経験から得た知見、そして技術力。この3つを最大限に活かすことが、私たちの基本方針です。
また、私たちのようなアウトソーシング企業の強みは、中立的な立場でさまざまな業界と関われること。だからこそさまざまな産業に共通する課題を見極め、従来は交差することのなかった分野同士の知識や技術を柔軟に取り入れ、新しい価値を生み出すことができる立場にあります。特に、これまでIT化が進んでいなかった伝統的な産業においてITやデジタル技術を活用し、その融合により高いレベルでの価値創造をしていくことを重視しています。
例えば…
【重機で GO Ⓡ(スマホ/PC/VR アプリ)】
建設業界では、慢性的な人手不足が続いています。外国籍の方や異業種からの転職者、そして若い世代にもっと魅力を感じてもらうための取り組みが急務です。そこでトライアローでは、現場での経験や安全に関する“暗黙知”を見える化し、楽しく学べる仕組みづくりに挑戦しています。その第一歩として、重機操作を学べるアプリを開発しました。
このアプリは、「建設×人材育成×IT×ゲーミング技術・ゲーミフィケーション」というコンセプトで作られており、建設業界とゲーム業界両方の知見を積極的に取り込みました。今後も、こうした現場の課題を当社ならではの視点から継続的に開発を進めていきます。
【遠測先生 Ⓡ(web SCADA製品/電気と工場設備の統合監視)】
トライアローでは、電気設備の保全だけでなく、工場の生産設備の情報をWeb上で一元管理できるシステムを開発・運用しています。このシステムはピーク時の電力使用量の把握や予測、漏電や高調波といったトラブルの監視などに役立ちます。
さらに今後は、AIの力を活かしてシステムを大幅にアップデートする計画も進行中。私たちは、産業設備の制御とIT・デジタル技術の融合による価値創出に大きな可能性を感じています。
【フィールドサービス/エンジニアリングの生産性を高める他社ソリューションの活用】
トライアローでは、超音波センサーとクラウド技術を使った廃棄物回収の効率化を図るソリューションを物流の最適化に応用しています。また、人や機材の位置情報を管理するプラットフォームの導入支援を行っており、より現場の課題に寄り添った技術活用を進めています。こうした製品を、単なる販売ではなく“付加価値を生み出す再販”として活用し、お客様のニーズに合わせた開発を行っています。
私たちが大切にしているのは、「現場が価値を生み出す仕組み」をつくること。海外のベンチャー企業が持つ先進的なセンシング技術も積極的に取り入れながら、より良い未来の現場づくりに挑戦しています。
Why we do
橋や道路などの社会インフラは、総資産で約800兆円とも言われています。これらの設備が老朽化していく中で、効率的かつ安全に運用・保守していくことがますます重要になっています。
同じように、製造業や通信、医療など、私たちの暮らしを支えるサービス業の設備も膨大な規模です。これらを最適に運用・保全できれば、そこから生まれる価値は計り知れません。
そしてもう一つの大きなテーマが「産業競争力の回復」です。近年、日本は“デジタル敗戦”という言葉すらも聞かれるようになってしまいましたが、ITは成熟した工業社会の次に登場した新しいフロンティアとして多くの国で経済成長の原動力となって来ました。現在はGoogleやAmazonのような巨大なプラットフォーマーの寡占状態ですが、今後はITとは縁遠いと見られていた各産業の現場にデジタル技術が深く入り込み、企業ごとの課題に寄り添う形で活用されていくと考えられています。
これからの時代に求められるのは、誰もが使えるビッグデータではなく、企業ごとの限られたデータを短期間で活かす“現場密着型のIT”。世界的なプラットフォーマーではなく、個々の企業が自らの生産性や付加価値を高めるために、ITをどう使うかが競争の鍵になります。
トライアローでは、これまでITとの親和性が高くないと見られていた伝統的な産業も含め、フィールドサービスやフィールドエンジニアリングの生産性向上に取り組んでいます。設備や機器の最適な運用を通じてお客様の価値創出に貢献し、アウトソーシングに関わるすべての人がより高い付加価値のある仕事で成果を出せるような仕組みづくりを目指しています。
How we do
トライアローの目標は、現場で働く人と設備のパフォーマンスを最大化することです。私たちは、さまざまな業界の技術に触れてきた経験を活かし、「技術と技術の組み合わせ」から新しい価値を生み出すことに挑戦しています。
たとえば、建設業界向けに開発した「重機でGO」は、建設×ITに加え、ゲーミングやゲーミフィケーションの要素を取り入れたユニークなアプリです。これは、国籍や世代、業界経験の違いを超えて、誰もが楽しく学べる環境をつくることを目指しています。ゲーム業界のプロとも連携し、今後も開発を進めていきます。
すでに重機の遠隔操作は実現しており、将来的には在宅操作も視野に。eスポーツのようなイベントも注目されており、操作が難しいけれど生産性の高い機器(例:チルトローテータ)の普及とともに、重機オペレーターの担い手もどんどん多様化していくでしょう。
また、私たちは制御技術(OT)とITの融合にも注目しています。
通信基盤を介した情報共有のために生まれた IT と異なり、特定の目的を持った個々の機械や設備を制御する OT では、オープンで標準化された仕様を得意とするITの導入は進んでいませんでしたが、こうした分野へのデジタル技術の導入も近年は進んで来ています。
これまでは閉じた環境で使われていた制御システムも、今ではIoTやAIとつながり、情報を一元化することで現場全体の最適化が可能になってきました。従来は“サイロ化”されていたデータも、IT の分野で蓄積された技術を積極的に取り込んだ SCADA(Supervisory Control and Data Acquisition, 監視制御システム)を通じて活用されることで、大きな価値を生み出せると考えています。
トライアローはこれまで受託開発やSI(システムインテグレーション)に取り組んできましたが、今は独立したソフトウェア製品の開発や、マイクロサービスベンダーとしての進化を目指しています。かつてのような“全部入り”のパッケージではなく、今はオープンなAPIで他のシステムとつながる、柔軟で効率的な開発が主流です。特定の機能に集中することで、開発リスクも抑えられます。
私たちの強みは、テクノロジーだけに頼らず、現場で働く人のモチベーションを大尊重し、その知見を発展的に活用していく方針にあります。現場とともに考え、動き、価値を生み出す──そんなデジタルソリューションを通じて、「人×設備」の力を最大限に引き出し、お客様の価値創出に貢献していきます。