誰かのためになっていると、自分が実感できる仕事がしたかった。──インフラ出身エンジニアが語る、ゴーレムの開発文化と機械学習への挑戦
今回はゴーレムの機械学習エンジニア・津田光平さんにお話を聞いてきました。
新卒でエンジニアとして社会に出て、その後フリーランスとしてさまざまな案件を経験。ゴーレムとは業務委託として出会い、約7ヶ月一緒に働いた後に正社員として入社しました。
現在は、建設業界の見積もりデータを活用する機械学習モデルの開発に取り組んでいます。機械学習は未経験からのスタートだったという津田さんに、入社までの経緯やゴーレムの開発文化、そして現在の仕事について聞きました。
誰かのためになっていると、自分が実感できる仕事がしたかった
── ゴーレムに入る前のキャリアを教えてください。
新卒でCRMやSFAを開発・販売している会社に入りました。イメージとしてはセールスフォースの国産版みたいな感じです。最初は開発をやっていて、途中からはメインでインフラを担当していました。
── 2〜3年で退職されているんですね。なぜやめることにしたんですか?
前職では本当に多くのことを経験させてもらいました。その中で、自分自身の仕事に対する考え方も少しずつ固まっていったんです。
開発の仕事をしていると、納期や品質、コストなど、さまざまな条件の中で判断しながら進めていくことになります。そういう環境で仕事をする中で、自分は「作ること」そのものよりも、その先で誰かの役に立っていることを実感できる仕事がしたいんだな、と感じるようになりました。
もちろん、どんな仕事も誰かのためにはなっています。ただ、自分自身としては、その価値がもっと見えやすい場所で働いてみたいという気持ちが強くなっていったんです。
その後はフリーランスとして業務委託でさまざまな案件に携わりました。ゴーレムと出会ったのも、その流れの中でした。
ゴーレムとの出会い
── ゴーレムとはどんな経緯で出会ったんですか?
スタートアップ向けの転職サービスでスカウトのメッセージが来たのがきっかけです。興味があったので、まずは話を聞いてみることにしました。
── 実際に話を聞いてみて、印象はどうでしたか?
一番印象的だったのは、お客さんの顔ぶれでした。
当時の自分は、スタートアップというとこれから顧客基盤を広げていくフェーズの会社というイメージを持っていたんです。でもゴーレムは、設立からまだそれほど時間が経っていないにもかかわらず、多くの大手企業と取引していました。
「どういう価値を提供しているんだろう」と純粋に興味を持ったのを覚えています。
あとは代表の野村さんと話したときの印象も大きかったですね。すごくフラットな雰囲気で、細かく管理するというより「まずやってみよう」という空気を感じました。
仕事の話だけではなく、人としても誠実そうだなという印象があって。個人的に「この人となら一緒に働いてみたいな」と思いました。
── 最初から正社員の打診もあったと聞きましたが、業務委託という形を選んだのはなぜですか?
会社側からは最初に「社員でもいいですよ」という話をいただいていました。
でも自分としては、またすぐ辞めることになるのが嫌だったんです。
長く続けられる環境かどうかを、自分自身でちゃんと確かめたかった。だからまずは業務委託として一緒に働いてみて、お互い合っていたら正社員になろうという形でスタートしました。
業務委託として働きながら、相性を確かめた7ヶ月
── 業務委託の期間中、実際に何を見ていたんですか?
面談でどれだけいい話を聞いても、実際に働いてみないと分からないことはありますよね。
だから「本当にそうなのか」を日々の仕事の中で見ていました。
── 実際にギャップはありましたか?
むしろ、面談で感じた印象と実際の環境がちゃんと一致していたなという感覚があります。
特に良いなと思ったのは、実現可能性について率直に話せる文化です。
開発をしていると、途中で課題が見つかったり、想定以上に時間がかかったりすることがあります。でもそういう時に、「なぜ難しいのか」「どう進めるのが良いのか」を前向きに議論できるんです。
無理を前提に進めるのではなく、現実的な選択肢をみんなで考える。そういう文化は働きやすいなと思いました。
── なぜそういう文化が成り立っていると思いますか?
経営陣とエンジニアの距離が近いことは大きいと思います。
技術的な制約や課題について共通理解を持ちながら話せるので、建設的なコミュニケーションが生まれやすいんですよね。
約7ヶ月一緒に働いて、「ここなら長く続けられそうだな」と感じたので正社員になることを決めました。
機械学習エンジニアなのに、機械学習は未経験だった
── 今は機械学習エンジニアという肩書きですが、入社前に機械学習の経験はあったんですか?
正直、ほとんどなかったです(笑)。
もともとインフラエンジニアだったので、機械学習は入社するまでほぼ触ったことがない状態でした。
もちろん不安はありました。
── どうやってキャッチアップしていったんですか?
まずはインフラ側でアウトプットを出しながら、並行して機械学習を学んでいきました。
メンターの方がいて、「まずはここを理解しよう」と優先順位をつけて教えていただけたのが大きかったですね。
機械学習って本当に範囲が広いので、全部をやろうとすると大変なんです。でも必要なところから学べたので、効率よくキャッチアップできたと思います。
最近はAIツールも充実しているので、自分で調べて試すスピードもかなり速くなっています。
周囲のサポートや環境のおかげで、想像していたよりもスムーズに成長できました。
── 学習を支える環境はどんな感じですか?
書籍は申請すれば会社が購入してくれますし、日々のコードレビューも大きな学びになっています。
ちゃんとフィードバックをもらいながら成長できる環境があるのはありがたいですね。
前例がない。だから面白い
── 今は具体的にどんな仕事をされているんですか?
メインは、建設会社ごとに異なる形式で作られた見積書を、AIを活用して共通フォーマットへ変換するモデルの開発です。
各社ごとに見積書の書き方が異なるため、横断的な比較や分析が難しい。そこを標準化する仕組みを作っています。
モデル開発だけでなく、その基盤となるインフラも担当しています。
── 実際に仕事をしてみて、面白さはどんなところにありますか?
前例が少ない課題に向き合えることですね。
一般的なアプリケーション開発だと定石がある程度決まっていますが、AIの領域はそうではありません。
正解が一つではないので、いろいろ試しながら少しずつ精度を上げていく。その過程がすごく面白いです。
要件も最初からすべて決まっているわけではなく、「理想に対して現実的に何ができるか」を考えながら設計していきます。
そういう仕事の進め方が自分には合っていると思います。
── 建設業界という領域についてはどう感じていますか?
入社するまで詳しくは知らなかったんですが、長年培われてきた業務プロセスがあって、その中にはまだデータ活用やデジタル化の余地が大きい領域もたくさんあると感じています。
今は見積もりを扱っていますが、まだまだ解決できる課題は多いと思います。
複雑な業務やデータを整理して、より使いやすい形にしていく。そういう仕事は純粋に面白いですね。
次は、機械学習チームの0→1を作りたい
── エンジニアチームの雰囲気はどうですか?
みんな本当に腰が低いですね。
お互いの専門性を尊重していて、「自分が全部できる」ではなく、「得意な人に任せよう」という考え方が自然にあります。
技術力を競い合うというより、それぞれの強みを活かしながら協力して進める雰囲気があります。
── ゴーレムでこれからやっていきたいことはありますか?
組織づくりに興味があります。
今は機械学習エンジニアが少人数なので、採用や育成にも関わりながらチームを作っていきたいですね。
前職やフリーランス時代を通じて、自分は「誰かのためになっていると実感できる仕事」を大事にしたいんだと気づきました。
だからこそ、自分だけでなく、一緒に働く人たちもそう感じられる組織にしていきたいんです。
技術や知見が組織に積み上がり、お客様への価値提供につながっていく。そんなチームを作っていきたいと思っています。
こんな人と一緒に働きたい
── どんなマインドの人が向いていると思いますか?
新しいことをどんどん学びたい人ですね。
技術調査をして、試して、改善していく。そのサイクルを楽しめる人には向いていると思います。
あとは、要件が完全に決まっていない状態でも、自分で考えながら形にしていける人ですね。
── 最後に、入社を検討している方へメッセージをお願いします。
ゴーレムにはいろんなバックグラウンドを持った人が集まっています。
それぞれ違う専門性を持ちながら、お互いをリスペクトして働けるのは大きな魅力です。
同じことの繰り返しではなく、新しい技術や課題に挑戦したい人には面白い環境だと思います。
興味を持った方は、ぜひ一度話を聞きに来てください。
「誰かのためになっていると、自分が実感できる仕事がしたい。」
津田さんの話を通して印象的だったのは、その一貫した軸でした。
インフラエンジニアとしてキャリアをスタートし、未経験から機械学習に挑戦しながら、約7ヶ月かけて会社の文化を確かめて入社を決断した津田さん。
その慎重さと好奇心、そして仕事に対する誠実な姿勢が、今の挑戦につながっているのかもしれません。