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経営者に必要な要素「人間力」について今一度考えよう

経営者に求められるマインドとは何か?

起業家マインド、経営者マインド、と呼ばれるマインドセットをご存じでしょうか。近年、ベンチャー企業がさかんに生まれている背景から起業、独立、といったことがある意味一つのキャリアの選択肢となりつつあります。

しかし、そういった選択と一社会人として働くということの間には大きな隔たりがあります。その隔たりの一つがマインドセットです。

経営者は事業を常に大きくしていかなければなりません。それが出来なければ、次第に他の企業に追い抜かれたり、技術革新に取り残されたり、顧客のニーズが変化したことに気付けなかったり、と事業が立ち行かなくなる問題に直面するでしょう。

今回はそういったリスクを避け、経営者として成功するために必要なマインドセットについて紹介していきます。特に20代という若い世代の方が持つ創造性、柔軟性を最大限活かすことができるのは、このマインドセットという領域です。

ビジネス経験や実績がなかったとしても、自分の考えを変革することは可能です。そして経営者マインドを身につけることは起業を目指さなかったとしても必ず活きる内容です。

人を導く、変化に対応する、といったことは今後全ての人に求められる資質だと言えます。ぜひ自分のキャリアをどう描くのか悩んでいる方や、将来経営者としてやっていくことに絶対的な自信をまだ持てていない方は最後までお付き合いください。



経営者として必須のマインドセット

経営者として必須のマインドセットを一言で言い換えるならば人間力です。

人間力とは、内閣府が2003年にまとめた「人間力戦略研究会報告書」によると、「社会を構成し運営するとともに、自立した一人の人間として力強く生きていくための総合的な力」と定義されています。

今回は経営者として必要な人間力、に焦点を当てて解説していきます。

1. ゴール志向性

経営において、ミッション、ビジョンといった会社の将来を決める営みは必須のことです。5年後、10年後に私たちはこうありたい、社会にこういうインパクトを与えたい、というものがなければ今日何をやるのか、私たちは今どうあるべきなのかを決めることが出来ません。

そういう意味で逆算志向、ゴール志向と呼ばれる考え方を身につけなければなりません。

また、長期的な目標をもとに中期的・短期的な目標への落とし込みができることも重要です。大切なマインドは「明日の小さな一歩」ではなく、「未来へ向けた今日の大きな一歩」を考えることです。


2. 変化への適応力

社会情勢、テクノロジー、生活の当たり前は常に変化します。そんな環境の変化に合わせて自身の考え方やビジネスを柔軟に変化させる対応力が経営者には求められます。

自身ではどうしようもない環境のことを、外部要因とも言い、この外部要因の変化に対して文句を言ってはいけませんし、不安定な思考に陥ってはなりません。

安定と聞くと多くの人にとっては動くことなく変化することもない、安心・安全な地盤のように思うかもしれません。しかし、経営者にとっては常に変化するビジネスの荒波に合わせて自分も変化しながらついていくことを安定と呼びます。

そのためには新しい技術やトレンドを学び続ける姿勢は勿論ですし、何か流行りに乗りお金を稼ぐような短絡的な思考には注意をしなければなりません。


3. リーダーシップ

チームを鼓舞し、目標達成へ導く能力がリーダーシップであり、経営者にとって必須の能力の一つです。

企業として成長していくためには、営業・育成・採用・管理・経理、といった様々な機能が必要なことは皆さんもご存じでしょう。もしも自分にその全てを賄うだけの能力がないとき、あるいは、組織が大きくなるにつれて自分一人の力ではこれらの機能を果たせない時には、それぞれの機能を補完しあう人材を社内につくらなければなりません。

そんな時にこそ必要なのがこのリーダーシップです。多様な価値観やバックグラウンドを持つ人々をまとめるコミュニケーションスキルは必要ですし、信頼を積み重ねていくための継続力や忍耐も当然重要です。


4. 問題解決能力

自社のサービスによって、世の中の困りごとを解決する。それによって社会や社員、ステークホルダーなど周囲の人々に良い影響を与えていくことができます。

そのためには根本的な問題解決能力が必要なことは言うまでもありません。モノが売れない、お客様に喜んでいただけずリピーターに繋がらない、モノは売れているのに利益が少ない等々、そんな課題に対して、どれだけ根幹から考えていけるかが重要です。

商品の一部分を改善すべき?そもそも商品を変えるべき?いやいや顧客層へのアプローチ方法を変えるべき?そうではなくビジネスモデル自体を見直し売る相手を変える?

問題解決思考をこれから身につけたい方にオススメなことが、失敗から必ず学ぶマインドです。経営者として様々なモノやアイデアに投資を行っていくことになります。そのいくつか、いや多くは失敗してしまうことが予想されます。

失敗を失敗で終わらせず、次に同じ失敗をしないために解決すべき根本的課題は何かを考えることで、次第に問題解決思考が身についていくでしょう。


5. リスクマネジメント

投資について以前記事でもお伝えしました。リスクを背負ってリターンを取る、ということは経営において必要です。

大学生必見!起業家マインドを磨く「投資」の考え方 | 一般社団法人山梨イノベーションベース
はじめに大学生など若者を中心に「スタートアップ」という言葉が昨今話題になっています。「スタートアップ」とは、一般的には革新的なアイデア・技術で短期間に急成長する新興企業を指します。弊社を志望する...
https://www.wantedly.com/companies/company_8370945/post_articles/918087

しかし、リスクに見合った内容の投資なのか、リスクが顕在化した際にどう対処すべきかを事前に考えておくことは大切です。

コツとしてはまずはスモールステップから始める、ということです。いきなり大きなお金や時間を使うのではなく、まずはできることからコツコツと始めましょう。

自分で出来る範囲でテストをしてみて、顧客の反応が良ければより大きなお金を投じて勝負に出る、というようなやり方がオススメです。



経営者マインドを身につけるための具体的な方法

今回紹介した経営者マインドを身につけるための具体的な方法として以下のようなことが挙げられます。

  • 1. 本を読む: ビジネス書、自己啓発書など、経営に関する知識を深める
  • 2. 人と話す: 経験豊富な起業家や経営者から話を聞き、アドバイスを受ける
  • 3. 実践する: 小さなプロジェクトから始めて、実践を通して学ぶ
  • 4. メンターを見つける: 経験豊富な人に相談し、指導を受ける
  • 5. 自己成長を続ける: 常に学び、成長し続ける姿勢を持つ

今はインターネット検索やYoutubeなどの動画プラットフォームで学ぶことは簡単にできます。自己投資もまずはスモールステップから!成功している経営者の記事や、動画から学ぶのも一つの手でしょう。

しかし問題があるとすれば、成功例から学ぶと表面的な知識を得るのみになり、実践にいかしにくい場合があるということです。成功の条件は時代と共に変化します。50代の人が20代の時に成功したエピソードを聞いても今の時代に合っていない場合があるでしょう。

そういった他の経営者の成功事例・失敗事例を学ぶ上で大切なことは、経営の本質から学ぶということです。

経営とは何か、経営者とは何か、持つべきマインドは、ミッション・ビジョンとは何かといった本質的な内容は時代の変化があっても変わることない基礎です。基礎をまずはしっかり学ぶことで、成功事例などの学びも最大限自分のビジネスに活かすことができるのです。


今回弊団体が山梨県より委託を受けて開催するスタートアップ経営塾では、経営とは何かを本質的にお伝えし、皆さんの今後のビジネスに活かしていただける内容をお伝えしております。

これから経営者を目指す皆様には必見の内容となっておりますので、下記ミートアップより是非お申込ください。

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※本ページは、山梨県より「革新的スタートアップ・プロモート事業」の委託を受け、一般社団法人山梨イノベーションベースが運営しています。

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