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神馬建設の仲間たち③大谷 栄一さん【大工】

神馬建設の思想を体現する「見えないところも大切にする」大工。
よく話し、よく手を動かす、いきいきとした仕事ぶりで現場の雰囲気を作る。

1955年生まれ、浦河出身です。木造住宅専門の大工としてこれまで50年ほど働いてきました。この道に入ったのは中学を卒業してからです。はじめは町内の別の建設会社に勤めて、そこで大工の仕事をある程度覚えました。同級生が大工として神馬建設で働いていた縁で入社しました。35年ほど前、先々代の創業社長の頃です。

創業社長はとても厳しい人でした。使ったものを粗末にしたり、使い放しにしているととても怒られました。ものを大事にしろ、会社のものも自分のものとして大切に扱えという、当たり前のことを教えてもらいました。2代目の先代社長も厳しかったですが、仕事に対する情熱がすごかったですね。自身も大工で、1ミリ、2ミリの施工精度を求める人でした。

大工の世界はこれまで、「見て覚えろ」で、誰も仕事のやり方を手に取って教えてはくれませんでした。今は、3代目社長が人材育成を重視しており、私も若い人に教えることを意識しながら働いています。

基本的には仕事の要所をまず教えます。そのうえで自分で考えながらやりなさいと。もちろん一緒に仕事をしているから、変だなと思ったらアドバイスはします。初めは3日かかったことが、次の現場では2日で終わったり、数をこなすうちにだんだん覚えて要領がわかってきます。私がこなしてしまえば早い仕事でも、後輩にできるだけ経験させるようにしています。



都市部の住宅建設なら基礎、仮設、外壁、内装など、それぞれの専門職が工事を担いますが、浦河では大工が基礎や仮設など多くの工事を多能工として担当します。大工が責任を持って家づくりのほとんどを行うので、技術と経験を身につけるには時間はかかります。

仕事上気をつけているのはケガをしないことと、仲間同士のコミュニケーションですね。声をかけ合い、ときには冗談も言いながら笑って仕事をしていることが多いです。喋っていても手は動かしてますよ(笑)。お互いに何も言わずに黙々と仕事するより、喋ったり笑ったりしながら手を動かしているほうが能率も上がると思います。

神馬建設の家づくりの特徴は、ちょっと時間はかかるけれど、「まて※」にやっているところです。たとえばリフォームで浴室の壁を壊したときに腐っていたら、神馬建設では見積もりに加えてきちんと直します。見積もりに入っていないからこのまま塞いでしまう、なんてことはありません。また、地元密着型なので当然ともいえますが、アフターサポートにもすぐに対応しています。

体が丈夫だから大工を50年やってこれました。親に感謝です。70歳定年制が導入されたので、そこでひと区切りつきますが、体が動くうちは1年でも2年でも仕事をしたいと思っています。

※「まて(まてい)」…丁寧、きちんと、実直にという意味の北海道弁。

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