【創業ストーリー | 燈革命の第一話】Co-Founder/AI SaaS 事業部長 石川斉彬 | 燈株式会社
はじめにみなさんこんにちは。燈(あかり)株式会社の共同創業者で現在(2022年11月)AI SaaS事業部長を務めております、石川斉彬(なりあき)と申します。燈は2021年2月創業の東京大学/松...
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はじめまして。DXソリューション事業部でアルゴリズムエンジニアをしている、許超舜と申します。情報理工学系研究科の博士課程に在籍していた頃から燈にインターンとして携わり、今年の4月からは正社員として働いております。燈では主に画像系と言語系のプロジェクトに関わっております。
この記事では自分が燈に入社した理由を一部共有し、技術の社会実装に興味がある方の背中を押す一助となればと思っています。
燈のことを知ったのは、計数工学科の同期の石本から連絡が来たことがきっかけでした。調べてみると、どうやら研究室発のスタートアップらしい。会社のホームページやWantedlyを眺めていると、なかなかに熱い記事が。
私は大学院時代にアントレプレナーシップの授業を受けていたこともあり、スタートアップの創業物語をいくつか知っていましたが、それらの創業物語に並ぶ熱さを感じました。ちょうど博士以後の進路を考えていた時期だったため、予定を調整して燈を訪問。当時唯一の会議室で受けた説明は、高い目標を掲げつつも、確かに実現できそうな道のりを伴ったものでした。
石本の記事はこちら
なぜ、建設業界なのか?
実は燈の創業初期は業界が決まっておらず、あらゆる業界に顧客インタビューを行い、最もAIを利用することに意欲的だったのが建設業界でした。
それもそのはず。高度経済成長期の建造物の老朽化。建設業界の従業員数の減少、高齢化。働き方改革で労働時間も削減。課題は山積み。
需要は相変わらずある一方で人的資源が不足しているため、AI化のメリットが大きい業界でした。これを好機と捉えたメンバーが、建設業界特化という方針を掲げ、今日に至る、と。
この詳細についてはCTOの三澤の記事が詳しい。
上記の説明を受けた私の心の声を大まかに再現すると、
「なるほど、実に合理的である。顧客インタビューや爆速での意思決定など、スタートアップの当たり前をきちんと行っている。しかも普遍的な技術と先端技術の両方を扱っており、アカデミックな一面もある。かなり面白そうなことをやっているなあ」
とかでしょうか。スタートアップに詳しい人間と技術に詳しい人間の両方がいる組織だと感じ、良い環境であるように思えました。
ここで少し私の話をします。百科事典やSF小説を読むのが好きだった私は、自然科学の応用先について興味を持っていました。大学入学後は現実世界と情報世界を繋げる計数工学科に興味を持ち、学部ではバーチャルリアリティ、大学院では人間の動作予測について研究をしていました。研究と並行して、興味の赴くままに様々な分野について学んでいました。
そうした中で、Stable DiffusionやChatGPTの登場によって、「AI」という単語がそれまで興味のなかった層にも広まっていくのを感じていました。アプリケーションのレイヤーまで降りてきた以上、その便利さに気づいた人類が手放せる訳もなく、今後「AI」はインターネットやスマートフォンのように当たり前のように存在していくと、そのような未来が見えました。
※ 「AI」という単語は曖昧な単語であり、遡ればコンピュータ黎明期の1950年代、あるいはもっと以前のアシモフなどのSF小説やトルコのチェスマシンなどまで辿ることができる。ここでは単純に「AI」という単語が人口に膾炙し、会話の中で登場する回数が増えたことを指す。話題にする人が多ければ多いほどお金や人間が集まり、進化の速度が速まっていく。
また、建設業界の課題についても、制御系の学会において頻繁に聞いていたので、技術によって解決すべき点が多いという観点にも同意できました。
私はこれが大きな好機だと感じました。地球を探索するには遅すぎ、宇宙を探索するには早すぎましたが、計算機が社会に溶け込んでいく時代の変遷に立ち会うことはできそうだと。
私自身が感じていたことと、燈が解決しようとしていた課題が重なり、私自身の気質と燈の環境の相性も良さそうだと考えたため、そのままインターンとしてジョインすることを決めました。
実際にインターンとして働いてみると、組織としての強みが少しずつ見えてきます。
最初に受けた印象に違わず、技術に明るく論理的なメンバーが多く所属している印象でした。
なるほど、最近はこの技術が流行しているんだな、と調べてみると、既に誰かが試していたり、記事を投稿していたりする。先見の明があり情報感度が高く、アンテナを張り巡らせている人があちこちにいる。そういった人たちとホワイトボードの前やslack上で議論できる。
研究室のような雰囲気で技術を重んじる環境を求めていた私にとっては、非常に適した環境でした。
数多くの技術や課題に触れて実装まで取り組める環境
しかし、燈の強みは論理の面でフラットな議論ができることに留まりません。スタートアップに必要なモメンタムも持ち合わせています。
論理的な行動のみでは、物事はなかなか前に進みません。進むべき方向、努力の行き先を決めたら、実際に進むという行動が必要になります。
「当たり前のことを当たり前にやるのは難しい。その難しさを理解した上で、当たり前の行動を行うことを推奨する。」
企業理念の一つである凡事徹底は、これらの愚直な行動を肯定するものとなっています。こういった泥臭くて情熱的な面を維持するために、燈は様々な施策を実施しています。
良い行動をしたら称える、グッドプラクティスの共有、slackでの絵文字文化……
一つ一つは小さなことでも、それらが合わさってカルチャーとなり、心理的安全性となります。
例えば新しい何かを始めたいと思ったとき、「いいじゃん、やってみなよ」「わいわい」と、背中を押そうとする人が多いが多いことは良いことですね。
もちろん、精神論だけでは物事を進めるのは難しいですが、論理的な思考がしっかりと根付いているからこそ、情熱がプラスされることで相乗効果が生まれます。論理と情熱の両輪を回す組織は強いですね。
より詳しく組織文化について知りたい方はこちら
情熱の炎というのは聖火リレーのバトンのように、人から人へと受け継がれていきます。燈ではボードメンバーの熱意が、他のメンバーに伝染して行く様子を眺めることができます。
私自身、「日本を照らす燈となる」という言葉が非常に気に入っており、これは
「明るい未来への希望や勇気」
「その未来を自分たちで作るという情熱と誇り」
をよく表している言葉だと感じています。
ともすれば傲慢とも感じられる言葉ですが、学問に向き合う謙虚さを持ち、互いを尊敬し信頼することのできる組織においては、周囲を引っ張って行くリーダーシップとして機能します。
未来に対して楽観的であり、新しい技術に対して明るく、社会実装によって課題を解決する、社会を変えていく。
そのような組織に興味のある方は、是非ご検討を。
(了)
研究を社会実装するインターンに興味のある方、博士課程後の進路を検討中の方、ぜひお話しましょう!