創業1.5年で機械学習を含む最先端技術を社会実装できたワケ - 燈株式会社のアルゴリズムエンジニアリング | 燈株式会社
CTOの三澤です燈株式会社の共同創業者であり,CTOの三澤颯大と申します。東京大学工学部計数工学科を卒業した後,同大学大学院情報理工学系研究科にも在籍しています。燈では技術的な方向性の策定・開発...
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はじめまして!今年の1月から燈株式会社にソフトウェアエンジニアとして入社した高本凌平(たかもとりょうへい)です。
この記事では、私が燈で働くことになった経緯と決意を固めるまでのストーリーを記したいと思います。
学生時代は経験できることはなんでもしようと考えて学生主体のチームで人工衛星の開発をして打ち上げと運用を行ったり、研究関連で留学に行ったりと色々なプロジェクトに携わっており、忙しく過ごしていました。学内外の活動を通して、自分がチームで何かを達成することがとても好きであることや同じ志を持った仲間と活動することの素晴らしさを実感しながらも、なんとなく心から打ち込めるものがなくいつも自分の全てをぶつけられるような場所を探していました。
私が初めて燈を知ったのは、卒論が終わって、少し時間ができた時でした。自分の専門を活かしたいと思いインターンを探している時にwantedlyで燈の募集を目にしました。最初wantedlyの紹介を見た時に高い技術と志を持った同年代の人が多く活躍している場所だと強く惹かれましたが、同時にレベルの高さも感じ、応募をためらっていました。しかし、wantedlyのストーリーや会社のHPを見てこのタイミングを逃したら絶対に後悔すると思い、心から打ち込めるものを探して応募しました。
カジュアル面談では、CTOの三澤さんとお話しさせていただきました。私が研究で扱っていた点群データの活用について話し合い、三澤さんの技術に対する深い知識とその幅広さに感銘を受けました。特に、その知識を現実の課題解決にどのように応用しているかを聞いたとき、私は「論文で学んだことを、ここでは実際の課題解決に活かせるのだ」と強く感じました。また、三澤さんは燈には様々な専門チームがあり、一つ一つがその分野に特化した大学発ベンチャーとして通用するくらいの技術力を持っていることや複数の分野を扱っているからこそ新しいソリューションを提供することができることなどを初めて対面した私に対しても熱く語ってくれました。最初はインターンとして働けたら嬉しいなくらいの気持ちで応募していましたが、カジュアル面談が終わる頃にはすっかり燈で働く気になっていて、終わった瞬間からこれからのことを考えてワクワクしていました。
技術に対する幅広い知識とアツい思いを持っている三澤さんの記事はこちら
カジュアル面談の後に1ヶ月のオンボーディング期間がありました。これまで働いてきたインターンとは違って燈ではこの期間中から、アルゴリズムを実装する機会を得ることができました。期間中は複数の社員さんが自分のslackチャンネルに入ってくれて、環境のセットアップから実装レベルまで何か詰まったことがあるとすぐに助けていただきました。そこで社員の方々の優秀さに触れ、改めて学びが多い環境であることを実感しました。また、燈はスタートアップでありながら複数の専門分野を持っているため、オンボ期間中やオンボ突破後も自分の興味・関心を尊重した上でチームに配属していただけました。この時点では、まだ燈を知ってから一月ほどでしたが、ここで本気でチャレンジしたいと思い、気づいたら大学院の休学届を出してフルタイムインターンとして働くことを決意していました。
燈での毎日は、新しい論文を読んで実装することやgithubやnotionなどのツールの使い方を覚えることから始まり、今まで一人で研究や開発を行ってきた私にとって実践的な学びの場でした。最初の方はわからないことだらけで質問ばかりでしたが、皆さんに優しく助けていただきました。また、社内では、年中行われているアドベントカレンダーを通じて、困っていることやTIPSだけでなく、最新の論文に関する解説まで多岐にわたる知見が共有されています。全体では1000本以上の記事があり、記事の多さもさることながら、エンジニアが日々調べたことや気づいたことを積極的にアウトプットする文化が根付いていることに驚きました。
大学の研究で行っていたことと近い分野も扱っていたことから、初めはアルゴリズムエンジニアとしてインターンを行っていました。しかし、研究室に所属していた時からアルゴリズムを研究して精度を高めることと同じくらい他の人がわかりやすく、触りやすい形にすることも大切であると感じていたため趣味でソフトウェア開発の勉強も進めていました。そんな時に同じチームであった小倉さんから”ソフトウェアエンジニアやってみない?”と声をかけていただき、即座にやりたいという旨の返事をしてソフトウェア開発のプロジェクトにアサインしていただきました。一度決まるとすぐに実行されるという会社全体のスピード感や、度量の大きさに驚きつつもインターン生の一人である自分にまで気を配って何をやりたいのかを考えていただいたことをとても嬉しく感じました。
私をソフトウェアエンジニアにしてくれた爆速エンジニアの小倉さん
ペアプロの様子(左:高本、右:小倉さん)
ちょうど私がソフトウェア開発を始めたころ、夏のフルタイムインターンが1ヶ月間開催されました。期間中はインターン生一人につき一人の社員さんがメンターとしてついており、最初に立てた目標を達成するために10:00-19:00の時間帯で社員と同じく毎日業務を行いました。私はこれまで大阪からリモートで作業をしていたのですが、燈のことをより深く知り、かつ社員さんや他のインターン生と交流を深めるのにこれほど適した機会はないと考えて、夏の間東京で暮らすことを決意しました。東京では石本さんがセカンドハウスとして借りていた家に住まわせてもらいました。風呂なしトイレ共同築60年越えの木造アパートで過ごした時間はまさに燈道(後述)を体現した暮らしでした。電気の通っていない状態で100均のランタンの明かりのみで生活をしたり、カーテンの代わりに新聞紙と段ボールで窓を覆ったりと普段できない生活を経験できたとともに建築の進化へのありがたさを知ることができた貴重な時間となりました。
私はこのフルタイムインターン期間中でapiを叩いたことしかないという状態からterraformでinfraを書いてfastapiでapiを定義してreact/typescriptでfrontを実装できるようになるところまでソフトウェアエンジニアとして大きく成長したことを強く実感しました。
質実剛健ハウスを貸していただいた石本さんの記事はこちら
ここでインターンとして働いていた私が社員として燈に入社することを決めた理由を大きく2つ記したいと思います。
一つ目は燈の柔軟性です。先ほども述べたように私はもともとアルゴリズムエンジニアでインターンを始めたのにも関わらず、途中でソフトウェアに転向し、今ではソフトウェアエンジニアとして開発を行っています。このように燈では個人の適性や興味に則した業務を行うことができる度量と柔軟性があります。また、DXソリューション事業部ではアルゴリズムエンジニアがセールスを行ったり、ソフトウェアエンジニアも実際にお客さんと話をしながら要件定義を行ったりとエンジニアの枠を超えた経験を積むことができます。技術に対する深い理解を持ったメンバーが直接話をすることで、お客さんの課題を解決する的確な提案を行っているため、高い価値の提供に結びつけることができていることや、業務の幅の広さ、柔軟性の高さを身をもって感じました。
2つめは燈全体に染み付いている行動指針である燈道です。燈道とは”質実剛健、凡事徹底、爆速、圧倒的当事者意識、一致団結”の5つからなっています。燈ではこの行動指針を目標として掲げるだけではなく全員が燈道を体現する行動をしています。社内のslackではこれらの言葉のリアクションが常時どこかのチャンネルで使用されており、日常の会話のなかに織り交ぜられるほど浸透しています。
凡事徹底の鬼であるおそらさん
社内を盛り上げる一致団結の要である山口さん
燈は平均年齢が25歳と、とても若い会社ではありますが、若い会社であるが故のフレッシュさやわいわい感と燈道にも現れているような真面目で謙虚な部分を持ち合わせているところが自分にとてもあっていると感じました。
燈は創業3年にして従業員数は120名を超えSaaS事業部、DX事業部どちらも契約社数を圧倒的に伸ばしている爆速で成長中の企業です。私はここでの3ヶ月は自分の今までの人生の数年分にもあたるような経験ができると感じ、春を待たずに入社することを決意しました。
私にとっては大学院を辞めて初めての土地で働き始めることはとても大きな決断でしたがこの決断は自分の人生を豊かにする大切な決断の一つだと感じていますし、これからもっとそう思えるように頑張っていきたいと思います!
この記事では私が燈と出会ったきっかけから入社するまでを記しました。
私の記事を見て燈に興味を持ってくださる人が一人でもいれば嬉しいです。是非一緒に日本を照らす燈となりましょう!