こんにちは。株式会社シンシア・ハートで代表取締役をしている堀内猛志(takenoko1220)です。
このnoteでは、起業を志してベンチャー企業に新卒入社したのに、結局17年も所属してしまった結果、38歳6ヶ月にしてやっと起業した人間のヒューマンストーリーという名のポエムブログを書いています。
9月は、自分自身を見つめ直す機会が多くありました。その背景には、業務委託の方や取引先の方との間で、コミュニケーションの行き違いが立て続けに起きたことがあります。
どれも既に解決しましたが、元を辿れば、自分のコミュニケーションの弱点が如実に出たことが原因だったと感じています。
今回は、その反省として、自分を「人」として振り返った記録を残しながら、これから意識したいことを書いてみたいと思います。
目次
自分の弱点を見つめ直す
僕は、初対面の人と打ち解けるのは早い方だと思っています。営業や人事を経験し、今は社長として人材紹介を手がけていることもあって、人と話したり、相手のことを聞いたりする機会は人一倍多くありました。また、僕自身のバックボーンやキャラクターに興味を持ってもらい、話が盛り上がることも多いです。
ところが、相手との仲が深くなってからのコミュニケーションには、昔から弱い部分があります。自分でもその自覚がありますし、周囲から「空気が読めない」「言い方がストレート」「尖りすぎてる」と言われることもしょっちゅうでした。
もちろん、営業としてお客様と向き合ったことや、部下を持ってマネジメントをしたこと、人事として社内のいろいろな人と関わってきたことで、徐々に改善はしてきました。
それでも、いわゆる“コミュニケーションおばけ”みたいな、むちゃくちゃ人に好かれる人を見ると、「全然かなわへんな」と思います。
僕ができていない3つのこと
立て続けに起きたトラブルの反省を踏まえて、コミュニケーションが上手な人と僕は、一体何が違うのだろうかと考えました。
そして行き着いたのが、僕にできていない3つのことです。
1.相手の話を聞き足りない
2.言葉に気を遣えていない
3.言われた側の反応をちゃんと見ていない
まず、「聞き足りない」。僕は、一回話を聞いただけのほんの少しの情報でもって、相手の言っていることをまとめてしまうところがあります。
しかも、その後に返す言葉にも、あまり気を遣えていない。昔から「言い方がきつい」「ストレートすぎる」と言われてきたように、結構スパスパ言っちゃうんですよね。
さらには、その言葉を受け取った相手がどんな表情をしているのか、どんな反応をしているのかも、ちゃんと見ていない。
初対面の場合、相手のことがわからないので、よく聞くし、よく見ます。仕事と一緒で、結構気を遣ってコミュニケーションしている感じです。一方で、2回目以降は、無意識にそれらを疎かにしてしまうんです。
自分のトリセツを考える
では、なぜ僕は、相手の話を十分に聞かず、言葉を選ばず、反応を見ることまで疎かにしてしまうのか。
すぐに解決策を考えるのではなく、まずは自分自身のトリセツを考えるつもりで、「なんでだろう」と一度整理してみました。すると、大きく二つの理由があることに気づきました。
解釈するのが早すぎる
一つ目の理由は、解釈するのが早すぎることです。
僕に限らず、人って、何かと解釈したがる生き物だと思います。特に日本では、主語や前提を細かく確認しなくても、「なんとなくわかるよね」で会話が進む場面が多いですよね。
たとえば、離れたところにいる相手に「そっちは寒いですか?」と聞くことがあります。これは、まさに解釈の会話です。
寒いか暑いかは、人によって感じ方が違います。だから、「何度ですか?」と事実を聞いた方が、認識はズレにくくなります。でも、事実を一つひとつ確認するよりも、ある程度解釈しながら会話を進めた方が、早いし楽だから、「寒いですか?」と聞きがちなんです。
そもそも人間は、普段から何でもじっくり考えているわけではありません。心理学では、人間の思考には、直感的かつ自動的に素早く判断する「システム1」と、意識してじっくり考える「システム2」があるとされています。ダニエル・カーネマンの著書『ファスト&スロー』でも広く知られるようになった考え方です。
実際、家を買うような大きな決断なら時間をかけて考えますが、「今日のランチを何にするか」で、そこまで深く考えていられません。長く考えるのは、やっぱり面倒なんです。
そして僕は、その傾向が人一倍強いと思っています。パッパッと答えを出したいし、時間がかかることは本当に嫌いです。
だからこそ、人とのコミュニケーションでも、事実を十分に確認する前に「つまり、こういうことだよね」と解釈してしまうんですよね。それが、「聞き足りない」につながっているのだと思います。
経験からくる自信が仇になる
もう一つの理由は、これまでの経験からくる自信が仇になっていることです。
僕は前職時代から数えれば、おそらく1万人近くの人と面接をしてきました。その人の価値観や感情、そこから表れる言動を見ながら本質を見極めるという自分なりの方程式も確立していて、それに対する自信も持っています。
これ自体は仕事をする上での武器です。ただ、その経験と自信があるからこそ、少ない情報から答えを出すのも早くなっています。
特に、友人や気心の知れたメンバーとのやり取りでは、その傾向が強く出てしまいます。相手の話をもう少し聞いた方がいい場面でも、自分の中では既に「こういうことだろう」と答えが出ていて、そのまま先に進んでしまうんです。
昔から、友人にも「堀内は頭がいいから」と言われることがありました。当時はあまり気にしていませんでしたが、今振り返ると、あれは必ずしも褒め言葉ではなかったのだと思います。
よく聞き、よく見る
コミュニケーションが上手な人を見ていると、本当によく聞いているし、よく見ているなと思います。だからこそ、相手のちょっとした変化にも気づけるんですよね。
ここで、僕が「コミュニケーションおばけ」だと思っている経営者の話を一つ紹介します。その人はとにかくモテるし、キャバクラにもよく行く人なんですが、以前、そこでどんな会話をしているのか聞いたことがありました。
すると、「まず夢を聞く」と言うんです。僕は正直、驚きました。キャバクラで働く女性に対して、僕自身が勝手なイメージを持っていたところもありましたし、もっと軽い会話をしているものだと思っていたからです。
でも、その人はまず「何かやりたいことはあるの?」と相手の話を聞く。そこで夢や目標の話が出てくれば、自分の経営者としての思いや、これからやりたいことについても話しながら会話を深めていくそうです。
やはり、コミュニケーションが上手な人は、“本当に”聞いてるんですよね。しかも、ただ質問するだけではなく、自分が話したことに対して相手がどんな反応をするのかも、よく見ています。
一方の僕は、十分に聞く前に解釈して、思ったことを伝えたら、その後の相手の反応までちゃんと見ていない。だから、相手が「気づいてほしい」というサインを出していても気づかず、後になって「前も言ったよね?」となってしまうことが多いんです。
育児は育自
「よく見る」ことでいうと、最近、息子の陽翔を見ていて面白いなと思ったことがあります。
陽翔と近くで話しているとき、彼が一番よく見ているのは、僕の目ではなく口です。お風呂に入っているときや抱っこしているときなど、顔が近いほど、僕の口の動きをじっと見ています。おそらく、どうやって言葉を発しているのかを観察して、真似しようとしているんだと思います。
口の動きに限らず、陽翔はとにかく人をよく見ています。特によく見ているのが、自分より1歳、2歳くらい上の子どもたちです。お兄ちゃん・お姉ちゃんたちを追いかけながら、その子がやったことをそっくりそのまま真似していることもあります。
反対に、ずっと年上の子や大人の真似は、あまりしません。「これは今の自分には無理だ」と、わかっているのかもしれませんね。
それを見ていると、人間は本来、こんなにも周りを観察しながら学ぶ生き物なんだなと思います。そして、陽翔がこんなに一生懸命見ているんだから、父ちゃんもちゃんと見ないとな、とも思います。
本当に、陽翔に教えられることは多いです。「育児は育自」と言われるように、子どもを育てることは、自分自身を育てることでもあると実感します。
フルリモートでどう「見る」か
ただ、仕事に戻って考えると、「よく見る」というのは簡単ではありません。当社はフルリモートなので、普段のコミュニケーションの多くはチャットやオンラインで行っています。
特にチャットでは、相手の表情やちょっとした変化までは見えません。僕自身、長い文章を打つのが面倒で、伝えたいことだけを端的に送ってしまうことがあります。その結果、メンバーから「怒ってるんですか?」と聞かれることもあるんですよね。
だからといって、一つひとつ前提を確認しながら、「これはこういう意味だよね」「じゃあ、次はこうだよね」と進めていたら、今度は社内のコミュニケーションが遅くなってしまいます。ある程度ハイコンテクストに、スピード感を持ってやり取りすることも必要です。
今回改めてコミュニケーションについて考えてみて、対面であれば、表情や声色などから受け取れる情報が圧倒的に多いことにも気づきました。企業が対面でのコミュニケーションに回帰する流れがあるのも当たり前です。
それでも、当社はフルリモートという働き方を選んでいます。であれば、この環境の中で、コミュニケーションを最適化する方法を考えなければいけません。ちゃんと見る。でも、スピードは落とさない。その両方を実現できるように、僕たちなりのやり方を考えていきたいと思っています。
組織の規模とコミュニケーション
振り返ってみると、こういったことに改めて向き合うことができたのは、今の会社の規模だからこそだと感じています。
前職のように多くの人やお客様と接する状況では、一人ひとりに合わせてコミュニケーションをとるのは難しく、ある程度パターン化することも必要でした。
ですが、今の当社は、そのやり方をするような規模ではありません。メンバーにも、お客様にも、それぞれ一人ひとりと向き合わなければいけないんですよね。その意味でも、以前と同じやり方ではダメなんだと感じています。
正直、会社の経営については、自分ではある程度「できる気」になっていました。でも、コミュニケーションの仕方ひとつ取っても、会社の規模によって求められるものは変わります。今回の振り返りを経て、改めてそのことに気づかされました。
今月のまとめ:サボらず、逃げずに向き合う
今回改めて感じたのは、相手のことをしっかり聞いて、見て、考えながらコミュニケーションをとることの大切さです。
今の時代、AIを使えば、表面的なものは手っ取り早く出来上がるようになりました。人間はそもそも深く考えるのが面倒な生き物ですし、僕自身もその傾向が強いので、つい任せたくなる気持ちはよくわかります。
でも、人と向き合うコミュニケーションまでAIに任せきることはできません。だからこそ、ここをサボっちゃダメなんだと、めちゃくちゃ思うんです。
相手のことをしっかり見て、聞いて、伝えて。その後もまた、見て、聞いていく。そうやって人と向き合うことで、自分自身の思考や感情、価値観が磨かれ、人としても成長していけるはずです。
常に反省ばかりしている未熟な僕ですが、自分自身の弱点と逃げずに向き合い、一歩ずつ前に進んでいきます!
メンバーを募集しています
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