pump work #01 ビジネスドキュメンタリーという未知への挑戦。 PIVOT「社長改造 30days」は、どう生まれたのか。
「成果物そのもの」だけでなく、“誰が、どんな想いで、どんなチームでつくったのか“まで届けたい。そんな考えから、新シリーズ「pump work」をスタートします。
第1回は、国内最大規模のビジネス系YouTubeチャンネルPIVOTで公開された人気コンテンツ、「社長改造 30days」。前編・後編合わせて約50万回再生を記録し、SNS上でも大きな反響を呼んだ本作は、pumpにとって新しい挑戦の記録でもありました。
今回は、プロデューサーを務めた代表の小船に、プロジェクトの裏側を聞きました。
「不安はあった。でも、挑戦したかった」
このプロジェクトの第一印象について。
小船「これまであまり経験してこなかった“番組フォーマット”のコンテンツだったので、ワークフローへの不安はありました。ただ、挑戦してみたいと思いました。」
広告制作とも、通常のWebコンテンツとも異なる進め方。
音効の設計、現場スタッフの構成、収録時のサブ出し映像の制作——
経験値の少ない領域に踏み込む緊張感がありました。
それでも「挑戦したかった」と語るその言葉の重さは、pumpという会社が何を大切にしているかを静かに物語っています。
この案件を一言で言うと?
小船「ビジネスドキュメンタリーです。」
部下との関係や組織マネジメントに悩む社長が、プロのコーチングによってどう変化していくのか。
その過程を30日間にわたって記録する——それがこのプロジェクトの骨子でした。
対象となったのは、ビジネス動画メディアの最前線で走り続けてきた、ある会社の代表です。カメラが向けられたのは、その人物の「華やかな側面」ではありませんでした。
管理部門のスタッフが全員退職するという、組織の根幹を揺るがすような危機の只中にあった一人の経営者が、自ら「改造を受ける」と名乗り出ました。
その選択自体が、すでにドラマでした。
プロジェクト概要
- Client:PIVOT
- 案件名:「社長改造 30days」
- Role:企画・制作(pump)
▼作品はこちら
[前編]
[後編]
コンセプトは変化の記録
本企画では、社長の変化そのものを軸に据えたドキュメンタリーとして設計しました。
コーチングの結果ではなく、変化の「過程」を映すこと。それが、このコンテンツの核にあるテーマでした。
ただし、ただの記録映像では視聴者は画面にとどまりません。
事実を積み上げるだけでなく、見る人が引き込まれる構成も求められました。
“記録“と”物語“の両立——それが最初の大きな問いでした。
骨太なドキュメンタリーを目指して
表現の指針として参考にしたのは、Netflixなどで配信されている海外の長編ドキュメンタリーです。
リアルな出来事をベースにしながら、ひとつの作品としてのストーリーアークを持たせる構成——その「骨太さ」を目指しました。
最後まで悩んだ「リアルと演出の境界線」
小船「リアリティと、番組としての面白さ(演出)の線引きは最後まで悩みました。」
ドキュメンタリーである以上、事実を歪めることはできません。
しかし、コンテンツである以上、視聴者が最後まで見続けられる「力」も必要です。
そのバランスをどこで取るか。正解のない問いに答えを探し続けました。
想定外の出来事が、作品を形づくった
撮影・制作の過程では、想定していなかった出来事も起きました。
小船「メンバー同士の対立など、当初の想定外の出来事が起きたことがありました。」
撮影が進む中で、台本にはない瞬間が現れました。
それは困難であると同時に、ドキュメンタリーとしての「本物」でもありました。
そうした状況の中で、PIVOTの社員にも撮影に参加してもらい、現場のリアルな様子をカメラに収めていきました。その素材をもとに、ディレクターの三本菅悠が演出を加え、ドキュメンタリーとして成立させていきました。
リアリティのある映像と、コンテンツとしての見やすさ・面白さ。両者のバランスをどう設計するか——その作業が、編集の核心でした。
新しい制作プロセスへの挑戦
今回の制作では、これまでの広告制作とは異なる工程も多くありました。
小船「音効の設計や、現場スタッフの構成、収録時のサブ出し映像の制作など、知らないことが多かったです。」
広告コンテンツとは異なる作り方と向き合いながら、三本菅悠から学びつつ、手配と進行を重ねていきました。
未知のプロセスを経験すること自体が、このプロジェクトにとっての一つの価値でもありました。
コンテンツを通じた学び
また、このプロジェクトを通じて、コンテンツのテーマそのものから得られる学びもありました。
小船「スタートアップの成長のリアルを間近で見ることができて、自社の組織づくりやマインドセットにも影響がありました。」
コンテンツに深く関わることで、制作を超えた学びにつながっていたといいます。
小船「そうした形でコンテンツに入り込めたことが、アウトプットの質の向上にもつながったと思います。」
つくり手がコンテンツのテーマに本気で向き合うとき、その熱量は画面を通じて視聴者に伝わります。
それを、このプロジェクトで改めて実感しました。
成果
- 前編:約30万再生
- 後編:約20万再生
「社長」というビジネスパーソン向けのテーマでありながら、幅広い視聴者に届く結果となりました。
SNS上でも好意的な反応が多く見られ、PIVOTのブランディングにも寄与するコンテンツとなりました。
手応えを感じた瞬間
小船「公開後のSNSや、業界の知人からの評価・反応が高かったことです。」
外部からの評価を通じて、
本プロジェクトの意義を実感することができました。
また、pumpとしても、
今後の制作において一つの指標となる実績となりました。
メンバー
おわりに
今回のプロジェクトは、新しいフォーマットへの挑戦であると同時に、制作プロセスそのものに価値がある案件でした。
不安を抱えながらも飛び込んだことで、チームは技術を、経験を、そして視点を手に入れました。
「誰かの変化を記録する」仕事は、つくり手自身も変えていきます。
pumpはこれからも、「誰が、どのようにつくったのか」まで含めて伝えるコンテンツを発信していきます。
こんな熱量で一緒に作りたい人、募集中です!