バスケットボールに打ち込んでいた高校時代。 ひとつの出会いをきっかけに、織田は映像の世界へと足を踏み入れました。
新卒で入社した制作会社では、プロダクションマネージャーとして3年半。 華やかなCMの現場で全体を回す役割を担いながら、「自分がいなければ現場が動かない」という実感を積み重ねてきました。
それでも、心の奥に残り続けていたのは 「ディレクターになりたい」という、業界を目指した原点の想いでした。
現在、pumpでプロデューサー/ディレクターとして歩み始めた織田に、 これまでのキャリアと、これから目指す姿についてインタビューしました。
目次
バスケットボール少年が、映像の世界に惹かれた理由
「ディレクターになりたい」その想いから始まったキャリア
PMとして走り切ったからこそ、見えてきた次の景色
PM経験を武器に「ここならディレクターを目指せる」と思えた場所
「人を元気にさせる現場」をつくるディレクターでありたい
バスケットボール少年が、映像の世界に惹かれた理由
Q)まずは、これまでのキャリアを簡単に振り返っていただけますか。
織田:2022年に法政大学社会学部メディア社会学科を卒業し、スターランドコミュニケーションに新卒入社しました。約3年半、プロダクションマネージャーとして勤務し、2025年にpumpに入社しています。現在はプロデューサー/ディレクターとして案件に関わっている。
Q)映像業界に入ろうと思ったきっかけや、学生時代に惹かれていた表現・ジャンルがあれば教えてください。
織田:映像業界に入ろうと思ったきっかけは高校生の頃です。高校時代にOBによる講演があり、映画監督の落合賢さんが登壇していました。
当時はバスケットボールに打ち込んでいて、将来はバスケット選手になりたいと考えていましたが、高校生の半ば頃からプロとして続けるのは難しいかもしれないと感じ、これから何をしていこうか考え始めていました。そのタイミングで落合さんの講演に強く惹かれ、その後、先生を通じて個別に話す機会もいただきました。
もともとものづくりには興味があり、学園祭では台本作成なども担当していました。時間をかけて何かを作り、形にしていくこと自体が楽しかったんです。そうした背景の中で、映画監督との出会いがあり、映像の世界を意識するようになりました。
「ディレクターになりたい」その想いから始まったキャリア
Q)新卒で映像制作会社に入り、PMとしてのキャリアを選んだ背景を教えてください。
織田:大学時代、法政大学には映像を制作するゼミがあり、仲間内で映像制作をしていました。大学3年のときには、就職前にもう少し専門的に映画を学びたいと思い、New Cinema Workshopという映画スクールに1年間通いました。
そこには主婦や社会人など、さまざまな年代の人がいて、その中でテレビ局や報道関係の仕事をしている社会人の方と出会いました。その方に、社会人になってどこに行けば何ができるのかを相談していたんです。
テレビとCMはまったく違うという話を聞き、テレビは少人数体制で、CMや広告は2〜3か月かけて多くの人を巻き込み、よりハイクオリティな現場を経験できると教えてもらいました。より多くの人が関わる高いクオリティの現場を見てみたいと思い、CM・広告業界を志すようになりました。
当初はディレクター志望でエントリーしていましたが、新卒でディレクターになるのは難しく、プロダクションマネージャーからキャリアを積む人も多いと聞き、PMとしてスタートする選択をしました。
Q)前職ではTVCM制作が中心だったと伺いました。最初に現場に立ったときの印象はどんなものでしたか?
織田:最初に行った現場はタレント案件で、入社1か月目でした。本来は見学の予定だったのですが、大きなセットが組まれていて、「これぞCM撮影」という現場でした。
とにかく華やかで、クライアントや広告代理店、撮影スタッフなど100人程の関係者がいました。その中で突然「織田、カンペ出してみるか」と言われて、今振り返るとあれが初めての現場だったと思います。文字を書くこと自体にも強い緊張を覚えたのが印象に残っています。
PMとして走り切ったからこそ、見えてきた次の景色
Q)PMとして約3年半働く中で、「この仕事の面白さ」を実感した瞬間はどんなときでしたか?
織田:プロダクションマネージャーは、全スタッフのマネージャーのような役割で、現場にいる全員と関わる仕事だと実感しました。やることは多いですが、その分頼られることも多く、人から頼られる仕事には強いやりがいを感じていました。
PMがレールを敷かないと現場が混乱してしまうこともあり、PMがいなければ現場が回らないと感じるほど、周囲が頼ってくれる存在になっていきました。最初は弁当の発注などから始まりましたが、次第に皆の前に立って先導する仕事を任されるようになり、自分が現場を回していると実感できるようになると、仕事がどんどん楽しくなっていきました。
Q)PMとして一定の経験を積んだ上で、「ディレクターになりたい」と改めて強く思うようになったきっかけは何でしたか?
織田:前職でディレクションを担当する機会があり、イベントのオープニングムービーをアニメーションで制作したことがありました。アニメーション制作ができるメンバーと一緒に進める中で、PMとしてやってきた仕事とはまったく違う役割を担うことになりました。
ディレクターは、クリエイティブなことを考えるのが主な役割で、どんな映像を作るのかを多くの人に伝えていく存在でもあります。もともとクリエイティブなことをやりたいという気持ちがあったので、その経験を通してディレクター志向が再燃したのを覚えています。
Q)転職を考え始めたタイミングと、その背景を教えてください。
織田:PMという役割は会社の中でも非常に頼られる存在で、それ自体は嬉しく、嫌いな仕事ではありませんでした。ただ、3年目で大きな現場も任せてもらえるようになり、これ以上の大きな案件はあっても、これ以上の新しい発見はないかもしれないと感じたんです。
プロデューサーという次の役割もありましたが、そもそもこの業界に入った理由はディレクターになりたかったからです。
PM経験を武器に「ここならディレクターを目指せる」と思えた場所
Q)数ある選択肢の中で、pumpに惹かれた理由を教えてください。
織田:pumpとの出会いは巡り合わせでした。新卒のときと同じように、ディレクターは経験がなければなれない職種です。前職でBOVAに出品した制作物はありましたが、ディレクターとしてはまだ弱いと感じていました。
制作の経験を活かしながら、ディレクターを目指せる環境としてpumpを選びました。
Q)入社前に想像していたpumpの印象と、実際に入ってから感じた印象に違いはありましたか?
織田:入社前はHPがとてもきれいで、会社や人のセンスが伝わってきました。やりたいこと、やれることはpumpで実現できると感じていましたが、転職活動中は社内体制など見えない部分も多く、不安もありました。
実際に入社してみると、社内体制の整備や採用コンテンツの拡充が進んでいて、良い方向に向かっていると感じています。
Q)現在pumpでは、どのような立ち位置・役割で仕事に関わっていますか?
織田:現在はプロデューサー/ディレクターとして仕事に関わっています。前職でのPM経験が大いに活きていて、現場を理解しているからこそ任せてもらえていると感じています。
案件管理者として、自分とアシスタントで案件を回しています。2025年末からは三本菅さんと一緒に映画制作にも携わっており、想いの詰まった仕事として完成を心待ちにしています。
Q)ディレクターとして責任を持って映像を作るうえで、今どんな難しさと向き合っていますか?
織田:一番は、人に簡潔に説明することです。感覚ではなく、分かるように言語化して伝える力が必要だと感じています。
「人を元気にさせる現場」をつくるディレクターでありたい
Q)「人を元気にさせる映像・現場を作りたい」と思うようになった背景には、どんな原体験がありますか?
織田:月田茂監督の存在が大きいです。前職を辞める前に一緒に仕事をしたCM監督で、そのディレクションや演出を見ていると、現場全体が明るくなると感じました。年齢は上でも子ども心を持っていて、現場や映像そのものが明るくなる姿に影響を受けました。
Q)短期的には、ディレクターとしてどんな状態になっていたいと考えていますか?
織田:「自分の名前で仕事をしていく」状態を目指しています。「pumpの織田にお願いしたい」と言われるようになりたいです。
社内には佐藤さんのように、似たキャリアを辿りながら指名で仕事を受けている先輩がいるので、そうした形で早く仕事をしていきたいと考えています。
Q)今後、どんな分野や表現に挑戦していきたいですか?
織田:前職では15秒や30秒のCMが多く、絵コンテがしっかり決まった制作が中心でした。今後は、より抽象的で感覚的な映像やMVなど、広告以外のジャンルにも挑戦していきたいです。
インタビューコンテンツなども含めて、幅広い映像制作ができるようになりたいと考えています。
Q)最後に、PMや若手として「次のステップ」に悩んでいる人へ、今の織田さんだからこそ伝えられるメッセージをお願いします。
織田:新卒で入ってすぐに活躍できる会社だとは思いません。ただ、他の環境で経験を積んできたからこそ、即戦力として活躍できる会社だと感じています。
前職での3年半の経験は確実に役立っています。今はその経験が何につながっているのか分からないこともありますが、制作の道で積み上げてきたことは必ず活きてきます。
やりたいことが明確で、pumpが取り組んでいることと合致していれば、さまざまな挑戦ができる環境だと思います。