企業の「顔」とも言える面接官が、どんな人か事前にわかれば、きっと安心して選考に臨めますよね。
今後、選考へと進んでいただく場合にお話しするであろう、面接官を紹介するこのシリーズ。きっかけは「面接官がどんな方なのか事前に分かると、安心する!」という新入行員の声でした。選考案内でも面接官を事前にお知らせするので、イニシャルをもとに「この人だ!」と推測して読んでみてください!
今回ご紹介するのは、人事部で「要領の良さ」が持ち味のOさんです。「堅実そうだけど、実は手抜きが見え見え」と言われることも(笑)ありますが、実は仕事の優先順位を徹底して考え抜いた結果。若い頃から「お客さまの期待を超えるレスポンスの速さ」をモットーに、営業店から人事部まで幅広く経験。
「少数精鋭で主軸として働きたい」「早く成長したい」というあなたに、Oさんの飾らない人柄とメッセージをお届けします。
目次
“要領が良い”と言われる面接官の素顔〜Oさんのプロフィール〜
プロフィール
地元のつながりが運命を変えた「就職氷河期」の選択
入行のきっかけ:「地元で働きたい」というシンプルな想い
決め手はリクルーターとの「小さな奇跡」
経営危機と不良債権の中で鍛えられた「稲毛支店時代」の壁
入行4〜5年目、経営危機と不良債権に追われた日々
壁を乗り越えた秘訣:仲間の存在と「一度で覚える」という覚悟
想像を超える速さで期待に応える
愛犬と散歩・ジョギング、そして一人で楽しむスポーツゲーム
転勤への不安を打ち明け、銀行の「人のネットワーク」を知った瞬間
成長を望むあなたへ:どうして銀行、ちば興銀で働きたいのかを教えて欲しい
編集後記
“要領が良い”と言われる面接官の素顔〜Oさんのプロフィール〜
プロフィール
所属
人事部 人材支援担当
主な業務
従業員とのキャリア面談・異動・配置、中途・リファラル・アルムナイ採用、
定年後のセカンドキャリア支援
銀行内での呼ばれ方
Oさん、部長代理(肩書で呼ばれることも)
モットー
お客さまや周囲の期待に対し、想像を超える速さで応える
「面接官」と聞くと、つい緊張してしまうかもしれません。でもOさんは、行員から仕事やプライベートの相談まで持ちかけられる、人事部きっての“頼れるお兄さん”的存在です。
「見た目は堅実そうって言われますが、実はけっこう適当なんですよ(笑)。ただ、期待を超える速さで動くことだけはずっと大事にしてきました。お客さまにも行員にも、『こんなにすぐ応えてくれるの?!』と思ってもらえると嬉しいですね。」
タスクを前倒しで片づけ、残業に頼らず成果を出すスタイルは、「早く成長したい」「裁量を持って働きたい」人にとって、きっと具体的なロールモデルになるはずです。
地元のつながりが運命を変えた「就職氷河期」の選択
入行のきっかけ:「地元で働きたい」というシンプルな想い
Oさんが銀行業界を志望したのは、就職氷河期の厳しい時代でした。製薬会社と並行して受けていた中、地元千葉で働きたいという希望と、土日休みの働きやすさを重視した結果、銀行業界に絞り込みました。
「当時は職を選べる状況ではなく、まず働くことが第一でした。それに、父親が土日休みの仕事をしていた影響もあり、生活リズムを大切にしたかったんです。」
決め手はリクルーターとの「小さな奇跡」
最終的にちば興銀を選んだ決め手は、全く意外なところにありました。当時のリクルーターのHさんが、Oさんの出身小学校の先輩で、しかも同じ野球チームに所属していたことがわかったのです。
「エントリーシートの住所を見て、Hさんが『同じチームだった』と気づいてくれて。話しているうちに、『知ってる人がここにいる』という親しみやすさを感じました。」
この小さなつながりが、他社の内定をすべて断る決め手となりました。
「全国転勤のある企業の内定もあったけど、千葉で働ける、しかも知ってる人がいて親近感がある。これは運命だと思いました。」
経営危機と不良債権の中で鍛えられた「稲毛支店時代」の壁
入行4〜5年目、経営危機と不良債権に追われた日々
Oさんが最初に大きな壁を感じたのは、入行4〜5年目。銀行が公的資金を受け、「このままでは潰れるかもしれない」とささやかれていた経営危機の時期でした。融資課として不良債権対応の最前線に立ち、営業店には取り付け騒ぎに備えて1億円が送られてくるような緊迫感。平日は深夜まで、土日も出勤が続き、家に帰って湯船につかったまま眠ってしまうほど体力的にも精神的にも追い込まれていました。また、結婚したばかりでこれからの経済面での不安もありました。
壁を乗り越えた秘訣:仲間の存在と「一度で覚える」という覚悟
そんな逆境を支えたのは、一緒に不良債権と向き合っていた上司や同僚の存在でした。
投げ出さず、黙々と結果を出し続ける上司や同僚の姿を見て、「このメンバーとなら乗り越えられる」と感じたと言います。同時に、Oさん自身も「同じ間違いは二度しない」と決め、一つひとつの業務を“その場で覚える”意識で取り組みました。要綱やマニュアルを読み込み、業務時間中に処理スピードと正確さを高めていった結果、転勤した市川支店では、周囲のメンバーとの比較を通じて「自分は稲毛支店で相当鍛えられた」と実感できるようになりました。
想像を超える速さで期待に応える
Oさんが仕事で最も大切にしていることは、「お客さまや周囲の期待に対し、想像を超える速さで応える」ことです。
「お客さまが来週でいいと言っても、できる限りその日のうちに回答する。これが、信頼を得る最短ルートだと信じています。」
この姿勢は、営業店時代から現在の人事部での業務まで一貫しています。同時に、「短い時間で効率的に成果を出す」ことを心がけ、簡単な仕事は後回しにせず即座に処理。労働時間ではなく「時間単価」で自分の働きを見つめる視点が、少数精鋭で主軸として活躍したい若手に強く響くはずです。
愛犬と散歩・ジョギング、そして一人で楽しむスポーツゲーム
土日の朝は、愛犬との散歩やジョギングが日課です。
「週末は10キロちょっと走るんです。20年以上続けてるから、もう習慣ですね。」
体を動かすことで、平日の仕事の疲れをリセットしています。そして夜は、一人でスポーツゲームに没頭。
「野球ゲームとか、サッカーゲームとか、一試合30分くらいで終わるから、平日でも気軽にできるんです。」
自分の部屋でコツコツとプレイするのが至福の時間。
「いずれは、バイクの大型免許を取って、ツーリングに行きたいと思います。」
地元千葉で過ごす穏やかな日常が、仕事への原動力になっています。
転勤への不安を打ち明け、銀行の「人のネットワーク」を知った瞬間
Oさんが最も印象的だった学生からの質問は、「転勤はどのくらいのペースであるのか?」でした。
「最近は転勤のない会社も増えている中で、銀行の異動について気になるんだろうなと感じました。」
その答えとして、Oさんは「銀行には必ず異動がある」と率直に伝えつつ、
「でも、異動は転居を伴わないこと、そして、異動先で誰かしら知り合いがいるのがちば興銀の強みです。知っている先輩がいたり、同期が異動先にいたり。そうした人的ネットワークを活かしつつ、更に広がる。また、新鮮な気持ちを持ちながら、多くの人との関わりから自分磨きができるのです。」
「転勤の不安は、環境が変わることへの恐れなのかもしれません。でも、それを率直に聞いてくれる学生は、ちゃんと現実を見て考えている。そして、環境が変わることに対して、不安だけでなく、期待も持てる学生ほど、入行後のギャップが少なくて成長が早く活躍できるんですよ。」
成長を望むあなたへ:どうして銀行、ちば興銀で働きたいのかを教えて欲しい
「どうして銀行、ちば興銀で働きたいのかを教えて欲しい」
それがOさんから就活生へのメッセージです。
「銀行といっても、最近は昔のイメージと変わってきています。どうして銀行で働きたいのか、どうしてちば興銀なのか、迷っていることも含めて、ぜひ教えてください。どんな理由でもいいんです。明確な理由があれば、それがあなたの成長のスタートです。」
「もし迷っているなら、一緒に考えていきましょう。成長したい気持ちを持つあなたと、千葉で一緒に働けることを楽しみにしています。」
編集後記
いかがでしたか?
面接官Oさんの、「堅実そうだけど意外と適当」と言われる人柄と、「想像を超える速さで応える」というモットー。銀行のイメージが大きく変わったのではないでしょうか?
特に印象的だったのは、稲毛支店での不良債権対応という大変な状況を、上司や同僚と一緒に乗り越えたというエピソード。「どんなに大変でも投げ出さずにちゃんと結果を出していた」仲間たちとの経験から、Oさんが学んだのは「チームの力」の大切さです。仕事に向かう姿勢も周囲に影響を与え、それがチームの力になる。ちば興銀の「協働性」を象徴しています。
面接官も、皆さんと同じように壁にぶつかり、仲間に助けられてきた1人の人間です。ぜひリラックスして、あなたの「なぜちば興銀なのか」という率直な想いを、ぶつけてみてくださいね。