私がさくら印刷に入社したのは23歳の時でした。
当時は継ぐことも考えていない、ただの小僧でした。
しかし、現場で働いているうちに他人事とは思えなくなり、見え方が変わっていきました。
工場でのアルバイト時代
私は入社した頃はアルバイトとして工場で働いてたんです。
最初に感じたのは生産性の悪さです。
めちゃくちゃ汚かったです。
弊社は創業70年になりますので昔からあるものや一体誰のものかわからない物もたくさんあり、勝手に片付けたり、捨てたりすることができず物があふれていたんです。
足元にある材料や製品につまずいたり、最悪の場合は製品がなくなるというようなこともあるほどどうしよもない状態でした。
だから、まずはハード面で働きやすい環境作りをしようと思い、整理・整頓・清掃の3S活動を推進し始めたのが私の会社変革の始まりでした。
始めは一人でひたすら1年くらい整理をしてましたが、周りの目は冷たく、ものを勝手に動かしたり捨てたりしては怒られる毎日でした。
やはり、最初は慣れたやり方を変えることに反対も多く、なかなか大変でした。
1on1の実施
そこで取り入れたのが1ヵ月に1回の、全社員さんと1on1ミーティングでした。
ここでは相手の意見や不満などをたくさん聞ききました。
そのうえで、生産性向上のメリットや、これから行うことの魅力を伝えたり、変化によるリスクがないことを伝え、自身が率先して3S活動を行うことで少しずつ周りも前向きになり、改善点など積極的に意見が出てくるようになっていきました。
▲現在の様子。まだまだですが、非常にきれいになりました。
少しずつ協力者が現れ一緒に整理整頓を行っていきました! 整理を始めてから累計すると少なくとも2トントラック10台分くらいはものを捨てたと思います。
今ではものを探す時間もなく効率の良い工場となっています。