最初は、クライアントのコンサルティングを継続する為に独立した。
コレが、会社を始めるにあたっての、最大の問題だったと気づくまで3年かかる。
3年後、最初の倒産危機を迎える。
ほとんどのクライアントとの契約更新が無くなったのだ。
今考えれば当たり前だ。人事制度作って運用フェーズに入っているにも関わらず、毎年高額のコスト。
鮮度が落ちたと思われるに決まっている。Visionも明確に無い会社に「急」成長は無いのだから。
当時の僕は、キャッシュが無くなるその瞬間までそのコトに気づけなかった。
まず、親友の先輩に頭を下げに行った。
「300万円まではなんとかするわ。」
一言目がソレかよ、、、。愛情と、感謝で涙が止まらなかった。
そんな大変な時期に、10年以上の親友付き合いをしている「道下」から連絡が入る。
「40歳になるタイミングで、人生かけてチャレンジしようと思う!ラフテルズに入社させて欲しい!」
「・・・。」
「みっちー、すげー覚悟だし、すげー嬉しんだけど、今、うちの会社潰れそうなんよ。」
めちゃくちゃ恥ずかしかったが、親友の人生がかかってる。現状を包み隠さず話した。
「でも、なんとかするんでしょ?いのまんのコトだから!」
※入社する前まで、僕のコトを「いのまん」と呼んでいた。しかも、世の中でみっちーと、みっちーの奥さんだけがそう呼んでいた。
「まぁ、奇跡が起きれば1件大口契約を交渉中だから、もし決まれば、1年間は何とかなるかもね!」
「じゃあ、結果出たら教えてよ!」
今、振り返っても、考えられない会話だ。40歳手前のおっさん達の会話とは思えないくらい楽観的だった。
でも、奇跡が起きて、大口契約が決まった。
「いのまんなら、絶対大丈夫だと思ってたよ!!」
当時、こんな楽観的な「道下」は、入社3ヶ月で地獄を見るコトになるが、、、。
3年で潰れる会社が97%説があるが、あれは、こう言うコトなんだと確信した瞬間だった。要するに「Vision」が無いから、成長しないし、応援もされない。だから潰れる。
そして、奇跡の復活を遂げたラフテルズは、最初の「Vision」を策定するコトとなる。