こんにちは、株式会社フルバランス人事部です!Wantedlyでは、弊社で働く「人」の魅力をお届けしていきます。
成長拡大中のEC業界に興味がある方や、未経験でもベンチャー企業でチャレンジして経験を積みたい方などは、ぜひ記事を参考にしていただけたら嬉しいです!
今回は株式会社フルバランスの取締役会長である角間さんにインタビューをしました!
エンジニアとしての経験を重ねたのちに、起業・経営という道を選択し、ShopifyでのEC構築支援においては第一線を走り続ける角間さんですが、その背景にはどのような出来事や思想があったのか、気になりますよね。
フルバランスを立ち上げる前から現在に至るまでのお話を伺いました!
『はじまり』は、ものづくりに夢中だった学生時代
ー今の角間さんを形成した、これが『はじまり』だったかな、と思う出来事はありますか?
角間:今思えば始まりだったのは、高校時代だと思います。当時は「ロボコン」という、ロボットを作って戦わせるコンテストに夢中になっていました。
昔は3Dプリンターなどもない時代だったので、手作りで全て作成していました。板を切って、その上にCPU(Central Processing Unit)が乗ってて、ラジコンのように動かして…というような。
とにかく、ものづくりが好きでした。
中でも、ロボットを作る際にはハードウェアとソフトウェアの両方を作る必要があるのですが、両方とも経験してみた上で『自分はソフトウェア側の人間なんだ』と気付かされたことを覚えています。
それに気づいてからは、より一層ソフトウェア開発が好きになったので、原点はここだったんじゃないかなと思います。その後、さらにコンピューターについて学ぶために専門学校へ進学しました。
ー高校時代の経験が現在の起点になっていましたが、その後に慶應義塾大学の大学院でメディアデザインを学ぶことになったのは何かきっかけがあったのでしょうか?
角間:専門学校を卒業した後は約3年テレビとWebの会社に勤め、その後独立してフルバランスを立ち上げました。慶應の大学院に通ったのはフルバランスを立ち上げた後に、会社経営に必要な知見や経験を身に付けるため、仕事と学業を両立していました。
「良いものを作れば作るほど売れる」ECの魅力
ー現在の事業軸でもある「EC」への興味は、いつ頃持ち始めましたか?
角間:ECに興味を持ったのはフルバランスを立ち上げる前の、前職の時ですね。
前職ではエンタープライズと呼ばれるような、いわゆる”大企業”のお客様とお付き合いすることが多かったのですが、その中でECの施策に取り組むことがあり、ECのみではなく様々なWebの施策があった中でも作っていて最も面白いと感じたのがECでした。
ITの制作では、ECのように「良いものを作る工夫をすればするほど価値を出せる(予想を超えることがある)」ようなことは少なく、大体は想定した価値を出すというようなことが多いので、”頑張ったら頑張っただけ伸びる”という業種は少ないように感じています。
その点が、ECを好きになった理由であり、興味を持ったきっかけです。
ー「良いものを作れば」というのは、商品のことでしょうか?
角間:売る商品を良くするのはもちろんのこと、例えば「配送」一つでも、配送の品質が高いほど物が売れていくような感覚が確かにありました。
全領域において品質を高めることが重要だと思っています。
ーその他にも、ECはオフラインとはまた違った価値や可能性を見出すことのできることも魅力の一つでしょうか?
角間:当然オフラインにしか出せない魅力もあるんですが、ECには「チャネルで戦う」という”弱者の戦略”が功を奏す時があります。
当然、流通に乗せてスーパーマーケットやドラッグストアに出した方が勝てる戦略もあると思いますが、やはりそれは初期に多額をかけられる企業じゃないとできないようなことでもあります。
一方でECやSNSなどのWeb施策は、初期に多額をかけずとも始めやすいことや品質がコントロールしやすいこと、そしてオフライン販路では物理的に手が届かない方にまで届けられるなど、戦略次第でどのような企業でも勝てる可能性がある市場だと思います。
ースタートラインが異なっても追いつくことができ、それ以上にもなる可能性があることは、新たに設立した会社やブランドにとっては大きな希望になりますね。
角間:そうですね。まさに、D2C企業ですよね。
ECというのはあくまでも手段ですが、先ほど申し上げた「良いものを作る工夫をすればするほど価値を出せる」という考え方については、「D2C」という概念にも通ずると思っています。しっかり顧客と向き合って良いものを作り続ければ、”小さいものが大きいものを倒す”というようなことが本当にあり得るので面白いです。
書籍出版にまで至った「D2C」への共感
ー角間さんは「D2C」をテーマにした書籍を出版されていますが、「D2C」にはどのようなきっかけで興味を持ちましたか?
角間:EC構築の支援事業を始めようと考えていた頃に「D2C」という概念も流行り始めていたので、事業推進のために調査をしていたことがきっかけです。
弊社も私自身もシステム屋と言いつつも『お客さんの価値出せることに繋がるならなんでもやる』というスタンスが根幹にはあったので、今考えれば、D2Cという言葉に触れる前からD2C支援のような意識していたのだと思います。
ーそんな「D2C」への共感から書籍出版にまで至ったきっかけは何だったのでしょうか?
角間:書籍出版については、先に「商品売るならShopify」の出版があり、続いて同じ出版社から「顧客をつかんで離さない D2Cの教科書」を出版する機会をいただきました。
幸いにも、根幹にあったこれまでの考え方に加えて、新たに事例などを調査していたことも相まって、このD2Cの分野に関しては分厚めに語れるお話があったことが出版社の方に評価していただけて「では角間さん、書いてみませんか?」というお話になりました。
ただ、私が書籍を出版する時点では既にD2Cに関する書籍が存在し「D2C=世界観」や「D2C=マーケティング手法」という理念が提案されていました。そこで、私は「D2C=顧客体験」という理念を提案させていただきました。「顧客体験」を”全体”で改善していくことによって、強いサービスやD2C企業が構築できると思っているためです。
フルバランスが提供するEC構築という事業も「顧客体験」を向上させるための重要な要素の一つです。売上を伸ばすことも大切ですが、ブランドの価値を顧客に伝え、価値を提供することが最も重要であり、そのために一生懸命考え、作ることが大切だと思っています。
“「顧客体験」をつくる会社”を創る
ーEC構築の支援事業に携わりたいという思いが生まれてから、”起業”という選択肢を選んだのはどうしてだったのでしょうか?
角間:起業した理由は、EC構築を基軸に「顧客体験」を良いものにしたいという思いに、真っ直ぐ向き合いたかったからです。
会社員だった頃に、様々な不合理に直面する場面で「良いものを作る」という地点からどんどん離れていく感覚を感じたことがありまして…「良いものを作る」ことに集中できる環境に触れたいと思って、それならば起業をしてしっかり相手方の企業やその先の顧客に向き合えるようにしたいと感じ、起業に至りました。
ー起業してよかったことはありますか?
角間:最近では、EC構築後の売り上げを支援する「成長支援」という事業を始められたことがよかったことの一つです。”EC構築をして終わり”ではなく、その後の周辺サポートもすることでお客様の事業成長に貢献するという内容になっています。
これまでは軸足を”システム屋”という点から変えないよう、主に制作・構築に従事してきましたが、やはり制作・構築のみではお客様のニーズを満たせないということを感じていたため、この支援領域の拡大は「良いものを作る」ための一歩になっていると感じます。
思い描く未来は、フルバランスと共に
ーECサイトを構築するだけではなく、本質的な価値提供に向き合うところがフルバランスとしての強みでもあると思います!この強みを持って叶えたい未来はありますか?
角間:会社として叶えたい未来の一つに、大企業のD2C支援があります。
近年、大企業でもD2C事業へのチャレンジが増えているため、前職の経験も生かして大企業にとっての確固たる戦略を見出した上で価値提供をしたいです。
組織やメンバーのキャリアという点で叶えたいことは、「成長支援」を新しい職種として確立することです。キャリアの1種として定着することを目指しています。
会社に所属するメンバーが、自身の役割のみではなくその他の施策も幅広く支援できるマーケターになれればキャリアの選択肢も広がると思いますので、自身の学びや成長のためにも役立ててもらえたらと思っています。
ー今後フルバランスにはどのような人が必要だと思いますか?また、角間さんはどのような人と一緒に働きたいですか?
角間:「顧客第一」という言葉、口にすることは簡単ですが、いざ顧客や事業と向き合うと大変なことも多いので、「これでいいや」と諦めの気持ちが出てきてしまうことがあると思います。そのような大変な状況においても、目線を常にお客さんの立場に合わせることができる一定の真面目さとマインドの強さがある方はとても魅力的に感じます。
ー角間さんは経営者でもありながら現場の第一線にもいらっしゃいますが、やはり「顧客第一」を意識されているのでしょうか?
角間:現在、会社の主幹となるEC構築事業については、"責任を売る"仕事だと思っていまして、作るものの品質担保は当然ながら、出来上がるまでのあらゆる事象に責任を持つ、その全てにお金をいただいていると思っています。
そのため、誰かに役割を頼んだ時でもその仕事内容は把握していたり、頼んでいながらも自分でも作れたり、仕事に対しての「責任」に向き合っていたいとは常に思っています。
ーフルバランスの社員は責任感が強いメンバーばかりだと思いますが、角間さんの思いがしっかり組織に根付いていると感じます。
角間:メンバー1人1人に責任感があることがフルバランスの良さだと思っているので、今後組織のフェーズが変わり、人数が増えることがあっても、その文化は残したまま強靭なチームを作れたらと思っています。
角間さんの「ものづくりが好き!」という気持ちがひしひしと伝わってくるインタビューでしたね。
『弊社ができる最大限のホスピタリティーをもって、お客様にとって良いものを作る。』という角間さんの確固たる思いが、今後もお客様と共にフルバランスを成長させることと思います。
EC構築支援のみならず、その先の成長支援まで領域を拡大する弊社の今後にもご期待ください。
成長拡大中のEC業界に興味がある方や、未経験でもチャレンジしてみたい方、フラットな社風の会社に勤めたいと考えている方など、ぜひ「話を聞きに行きたい」ボタンからお気軽にご連絡ください!