かつて将棋のプロを目指して没頭し、大学では塾講師として「他者貢献」を自分の軸として実感した橋本さん。学生時代に培った思考力、そして人と向き合う姿勢は、いまHRXで事業づくりに挑むうえでの原点になっています。
第一志望のコンサルティング会社から内定を得た後、「残りの学生期間でさらに成長したい」とHRXのインターンへ。代表と役員陣の近くで裁量ある業務に向き合う中で「この環境なら最速で成長できる」と感じ、在学中に正式入社を決意します。
なぜ橋本さんはHRXを選んだのか。そして今、事業の立ち上げフェーズでどんな成長を実感しているのか。その背景と今の思いを伺いました。
橋本 侑弥(Hashimoto Yuya)/HRX 事業開発
2004年生まれ。立命館大学4回生。就活終了後の2025年1月、株式会社HRXにインターン生として参画。法人営業やPMOとして業務に横断的に関わり、2025年夏に正社員としてジョインすることを決断する。大学在学中の2025年10月から正社員となり、採用支援事業のPMや、新規事業のマーケティング責任者を務める。
将棋への没頭と、アルバイトで育まれた「他者貢献」の軸が形づくった仕事観
── まず、どんな学生時代を過ごしていたのか教えてください。
小学校3年生のときに将棋に出会い、そこから中学卒業まで本気でプロを目指していました。将棋って9×9マスしかなくて、一見すぐ結論にたどり着きそうに見えます。ですが、実はものすごく難しくて。その奥行きの深さに、気がつけばどんどんのめり込んでいました。
自分はもともと考えることが好きで、一度何かにハマると中途半端では終わらせたくなくて「突き詰めたい」「もっとうまくなりたい」と没頭するタイプです。幼少期はピアノに打ち込んでいた時期もあったのですが、小3からは将棋一色の生活になりましたね。
研修会と呼ばれる養成機関にも入ってアマチュア四段までは進んだものの、年齢制限が厳しい世界で、中学3年生までに到達しなければならないレベルに届かなくて。そこが自分の限界だと感じ、スパッとやめる決断をしました。
── 将棋の道を離れた後は、どのように過ごしていたのでしょうか。
しばらくは目標を失って、喪失感が大きかったです。高校ではよく聞いていたバンドの影響でギターを始めて、音楽に興味を持った時期もありましたが、将棋ほど熱量をぶつけられる先はなかなか見つかりませんでしたね。
ただ、大学で塾や個別指導のアルバイトに就き、その仕事がすごく自分に合っていると感じました。生徒と近い距離で関わりながらサポートして、成果が数字として見えること。そこに大きなやりがいを感じられたんです。この頃から、自分が仕事をする上で「他者貢献」が一つの大切な軸になっていたのかなと思います。
── その経験を踏まえて、就職活動ではどんな軸を持っていましたか?
軸は三つありました。一つ目は、塾のアルバイト経験から見出した、他者に近い距離で、目に見える形で貢献できること。二つ目は、挑戦や成長を続けられる環境があること。三つ目は、評価制度。年功序列よりも、出した結果に応じて報酬が決まる環境の方が大変だとしても、自分には合っていて、モチベーションも続くだろうと考えていました。
あまり業界にこだわりはなかったので、金融、IT、不動産など幅広く見ていました。実際に社員の方と話してみて感じたフィット感や印象を重要視していたと思います。
その中で特に惹かれたのが、とあるコンサルティング会社でした。社長がとても尖っていて、現時点ではベンチャーながら業界トップを狙う上昇志向の強さに魅力を感じたんです。トントン拍子で選考も進み、迷わずに内定承諾を決めました。
「最速で目指す未来に到達できる」と確信し、インターンからHRX正式入社へ
── 内定をもらった当時、社会人としてのキャリアパスは描いていましたか?
まずは内定先のコンサルティング会社で経験を積み、社会人5年目くらいのタイミングでベンチャー企業の役員を目指したいと、漠然と思い描いていました。
また、私は岡山生まれ奈良育ちで、地方でずっと育ってきたこともあり「地方創生」の領域に対して課題意識もありました。ホテルや店の数がどんどん減ってしまう地元を見ながら、自分が活性化に寄与できたらと考えていたんです。
とはいえ、当時の自分には事業を動かせるスキルが何もありません。だからこそ、まずはコンサルタントとして、どんなビジネスにも活かせるポータブルスキルを身につけ、30歳くらいで同じ志を持つ仲間と共に起業する。そんな未来をイメージしていましたね。
── 内定承諾後、HRXでインターンを始めたのはどのような経緯だったんですか?
大学3回生の10月に内定をいただき、どうしたら学生の残り時間を有意義に使えるかを考え、将来に役立ちそうな長期インターンを探し始めました。大阪・京都のエリアで、学生でも責任のある仕事を任せてもらえそうな少人数の会社を条件に調べていて、そのとき見つけたのがHRXだったんです。
面接で代表の新さんとお会いし、話すうちに「自分がやろうと思えば、社員同様の裁量を取りにいける環境」「年次問わず仕事を任せてもらえる環境」と感じ、2025年1月にインターン生としてジョインを決めました。
── インターン生として、どんな仕事を任されたのでしょうか。
最初は法人営業から始まり、新規開拓のテレアポを担当していました。その後はRPO事業のタスクも少しずつ任されるようになり、さらには自社のインターン採用の設計から実業務も担うなど、たった数ヶ月の間にどんどん業務の幅が広がっていきました。
── そこから、在学中の2025年10月に社員としてHRXへの入社を決断します。その理由は?
きっかけは、インターン期間中に新さんから「橋本くんと働きたい」と声をかけてもらったことです。正直、最初は気持ちが10%ほどしか動いていなかったと思います。でも、結果的にその1ヶ月後には承諾を決めていて、今振り返ると早い決断になりましたね。
転機になったのは、新さんに「3年後、5年後どうなっていたいのか」と問われたときです。自分は「3年後には何でもできる状態になっていたくて、5年後にはベンチャーの役員をやりたい。地方創生にも興味がある」と話しました。すると新さんから「だったら、うちに入ったほうが早いんじゃない?」と言われたんです。
その言葉で、自分が社会人としてどう生きていきたいのか、一気に解像度が高まった気がしました。
── ……というと?
コンサルティング会社に行けば、社会人としてどこにでも通用する汎用的なスキルは身につくと思います。しかし、理想の実現に向けた最適解かと問われると、自信を持って「はい」と言えなかったんです。
一方で、HRXでのインターンでは自分が確実に成長している実感がありました。新さんは一次産業や地方に対しても強い思いを持っていて、自分の目指す姿とも重なっていました。
── 「成長できる環境」が決め手になったんですね。
そうですね。社長がそこまで自分に期待をかけてくれること自体ありがたいですし、代表と役員が共にレバレジーズ出身で、20代ながら経営を担っている。そんな人たちの直下でフィードバックを受けられる環境なら間違いなく成長できると感じました。
HRXで最初から少人数の中で裁量を持ち、自分の頭で考えゴリゴリ実行していくほうが、結果的に自分にとって幸せになるのではと思いました。それが最終的な決め手です。
入社1年で事業を担う立場へ。難易度の高い課題に向き合う中で得た成長実感
── 現在の担当業務について教えてください。
2025年9月から、新規で立ち上げるエージェント事業において、マーケティング領域の責任者として動いています。
自社のインターン生採用や、インターン生のマネジメントも引き続き担当しています。今の組織フェーズでは、どのような人材を何人採用し、どのような期待値を設定し、事業PL上はどのような報酬設計が最適なのか。そういった難易度の高い意思決定も求められ、非常に幅広い仕事を任せてもらえている状況です。
自分としては、1年目くらいで事業の一部の責任を持ち、部下を持つような状態になることをひとつの目標にしていました。それは今、まさに実現できています。
── インターン生としてジョインしてからの1年で、どんなスキルが身についてきたと感じますか?
特に伸びたと感じるのは、仮説思考力や要件整理・タスク分解・スケジュール設計といった業務推進力です。また、自分の担当領域ではお客様へのプレゼンを任される機会もあり、胆力や他者に対して説明する力も鍛えられてきました。
こうしたスキルが身についたのは、自分で答えを見つけ出すことが求められる環境で、抽象度の高い課題に日々向き合ってきたからだと思います。新さんからも、常に「仮説思考力を鍛えてほしい」と言われています。
事業においては数年先を見据えて考えなければいけない場面も多く、そこは正直かなりプレッシャーが大きいですし、しんどいです。ただ、常にストレッチした目標に向き合ってきたことで、まだまだ至らない点はありますが、自身の成長も実感しています。
もし就活を終えてそのままインターンもせずにコンサルティング会社に入っていたら、ここまでの経験値はまず得られなかったと思います。
── 成長を感じる一方で、直面している課題や壁などはありますか?
大きく分けて2つあります。
1つ目は、もっと迅速で正確かつ質の高いタスクマネジメントを行っていかなければならないと感じている点です。
ベンチャーでは珍しくないと思いますが、事業を進めるうえで担うタスクの量は膨大です。じっくり考えるべき課題が多くある中で、差し込みタスクが入ってくることも少なくありません。
そこで、今向き合うべきタスクの優先順位をつけながら、きちんと思考時間も確保できるように1日の組み立てを見直しているところです。
また、自分から周りの先輩たちへの相談量が少なかったという反省もあります。HRXには新さんをはじめ梶家さん、大久保さんなど、これまで難易度の高い課題を何度も乗り越えてきた方々がいるので、フィードバックをもらいつつ皆さんの思考法を吸収できればと思っています。
2つ目は、仮説思考力です。
RPOのPMも任せていただけるようになってきて、新さんからフィードバックをいただく中で、ロジカルシンキング・思考力不足を痛感する機会がより増えてきました。
いつも本当に密なフィードバックをいただいているので、今後も打席に立ち続けて、戦略コンサルティングファームにいるような人にも劣らないくらいの思考力を身につけながら、事業に対するオーナーシップを持ち、事業推進していきたいと考えています。
プロフェッショナルな役員陣に囲まれながら、自分のWILLを実現していきたい
── 橋本さんから見た、HRXの先輩社員の皆さんはどんな方々ですか?
代表の新さんは、非常にビジョナリーかつロジカルな人ですね。目指す未来や世界観に向かってまっすぐに突き進んでいく人だという印象が強いです。
梶家さんは、ゴールに対するプロセス分解、その後のプロジェクトマネジメント含めた実行力が高い人だと思います。
大久保さんは、営業としての立ち振る舞いが完璧で、以前エージェント事業での面談に同席させてもらったときに本当に驚きました。
そんな皆さんからいただく日々のフィードバックには、遠慮は一切ありません(笑)。
ですが、それぞれの先輩から学べるスキルや姿勢が多くあるので、必死に食らいついているところです。
そういう意味で、HRXは飛び込む覚悟が必要な組織だと思います。 ただ、その分だけ得られる成長実感は大きく、挑戦したい人にとってはこれ以上ない環境だと感じています。
── HRXで、今後どんなことを実現したいと考えていますか?
まず「事業をつくりたい」という思いがあります。今取り組んでいるエージェント事業の集客を軌道に乗せることもその一つですし、もともとAIに強い興味があるので「HR×AI」のような新しい領域にも挑戦していきたいと考えています。
そしてゆくゆくは、ずっと携わりたいと考えていた一次産業の課題解決や、地方活性化に関わる事業にも取り組みたいですね。
HRXのミッションは「Human Resourceの最大化」です。産業を問わず、人材の採用や定着がボトルネックになって伸び悩んでいる企業は多く、私たちの拠点である関西エリアも例外ではありません。
今はとにかく自分が向き合っている事業、そしてクライアントへの成果を第一に動きながら、将来的に大きなテーマの課題解決につながる力を最速で身につける。その成長を実現できる環境が、HRXにはあると感じています。