【社員インタビュー】将来的には、学生時代の研究テーマなども絡めて、ITに限定せず「世の中の最適化、改善」に貢献していきたい
グラビス・アーキテクツで働く社員たちが、どのような経緯でグラビスに合流し、どのような未来を目指して日々を過ごしているのか、をご紹介するコーナーです。
第一弾は、公共公益事業部の今野研介さんに話を聞きました。
―グラビスに入社するまでの経緯を教えてください
今野:大学院(経済学修士、専門は都市経済学)修了後、某金融系SIerで12年間、公務員の公的年金のシステムを担当していました。12年間のうち半分少々は公的年金を司る特殊法人に出向していました。このため、プログラマー、技術志向の強いSEではなく、ユーザーとの折衝型のSEでした。自責、他責を問わず結構システムトラブルは多かったため、お詫びが仕事になっていたようなときもありましたね。
―「お詫びが仕事」ですか・・・タフな仕事ですね。そのときに培った経験や能力で今に生かせているな?と思われるものはありますか?
今野:システムトラブルが発生すると、先に述べた出向先の特殊法人の中で上席者への説明が求められます。この特殊法人は、役職員数100名未満の小さな組織でしたが、上席者はバリバリのキャリア官僚で、こうした相手に説明するときは、要点を簡潔にまとめる必要がありました。この要点を簡潔にまとめる力は、コンサルタントとして働く上で結構重要かなと思っています。
―なぜ、転職しようと思われたのですか?
今野:大げさに言うともっと世の中の役に立ちたいと思ったためです。例えば、日本の公的年金は、今は民間企業の者であっても、公務員であっても、基本的に同一の仕組みに基づいて運営されています。しかしながら、システムはバラバラに構築され、システムの構築費や運営費用は何重にも発生しています。こうした問題に対し、SIerでは切り込むことができないと考え、コンサルティング業界に転職しようと思いました。
―おぉ、グラビスっぽい理由ですね(笑)公的年金のシステムに関わっているSEは世の中にたくさんいるけれど、必ずしも全員が今野さんのような問題意識を持つわけではないと思います。今野さんはなぜ、そういう問題意識を持つようになられたのでしょうか?
今野:会社にとって良いことでも、社会にとって良くないことであれば長続きしないと昔から考えていたからだと思います。経済学っぽく言うと、部分最適ではなく全体最適を目指すべき、と考えていたからでしょうか。
―大手も含めて数多くあるコンサルファームの中で、グラビスを選んだ理由は何だったんですか?
今野:前職で年金限定の極めて狭い業務範囲であったため、仕事の幅を広げたいと思ったためです。大手ファームではどうしても過去の経歴に基づいたアサインになってしまいそうと感じました。それにくらべてグラビスは小さな会社ゆえ仕事が細分化されすぎておらず、一人の者が幅広い業務を担うため、自分のやりたいことと合致していました。
―入社されてからはどのような業務をされていますか?
今野:公共公益機関の調達支援業務や工程管理業務を担っています。
前職で痛感していましたが、公的機関はどこも、システムを作る時に①セキュリティなどで漏れのないものとすること、②ベンダー(SIer)依存にならないようにすること、に苦労しています。それを支援するのが主な仕事です。
基本的に、同時期に複数の案件を履行することが多く、常に3~6件程度の案件を履行しています。
―実際に働いてみてのグラビスの印象は?
今野:ベンチャー企業ですが、仕事も比較的安定して確保できていて、落ち着いて仕事ができる会社だと思います。業界に食い込んでいるキーマンが何人も在籍していて、そのキーマンを足掛かりに仕事を確保しています。言い方を変えると、ベンチャー企業ですが、割と慎重な会社だと思います。
―グラビスに入って2年経ちましたが、今後はどういうことにチャレンジされたいですか?
今野:近い将来の目標は、ITの最適化(先ほどの例で言えば公的年金のシステムの統合等)に貢献することです。
その先は、ITに限定せず世の中の最適化、改善に貢献していきたいですね。いつか、大学で学んだ都市経済学と現在行っている最適解を模索する姿勢を組み合わせて、街づくりとかで役に立てるようになれたら最高だなと思っています。
―ありがとうございました!