トヨタグループにおいて日本国内の金融事業を担うトヨタファイナンス。
1988年の創業以来、自動車クレジットやクレジットカードなどの金融・決済事業を行ってきましたが「100年に一度の大変革の時代」を迎えた自動車業界の影響を受けて、金融DXの促進、BtoCサービスの拡充を加速しています。
2018年にはCX本部やデジタル推進部などの顧客接点のデジタル化の促進を行う部門立ち上げを行って以来、Web・アプリ人材の採用をスタート。ゼネラリスト型の組織からスペシャリスト型の組織にシフトするなど、「CX」「UX」「Web」をキーワードとした組織変革がはじまりました。
今回は、2019年に中途入社をして以来TS CUBICアプリやENEOSアプリなど、アプリ領域を中心に複数のリニューアルプロジェクトを担当してきたY.Kさんに、入社理由や業務内容について聞きました。
【プロフィール】
Y.Kさん
CX本部 デジタル推進部 デジタルプロモーションG
名古屋本社配属・愛知県在住
2019年入社。TS CUBICアプリやENEOSアプリなど、アプリのリニューアルプロジェクトを担当。現在は会員サイトリニューアルに参加しながら、アプリの維持運用も兼務。
想像を超えるアナログ環境が全て刷新される激動の3年間
ーーこれまでのキャリアについて教えてください。
Y.K:ネット系のメガベンチャーに新卒でデザイナーとして入社後、スマホ向けアプリ開発のベンチャーの立ち上げにディレクターとして参画しました。その後家庭の事情もあって名古屋に転職することになったのですが、そこで複数の会社を受けた中でトヨタファイナンスに入社を決めました。
もともと高校生時代からグラフィックデザインを経験していて、大学時代もWebデザイン事務所で働いたりしていたのですが、個人的にデザイナーという専門職というよりはPJ管理・進行のほうに興味があったので、前職でビジネス側にジョブチェンジをしました。
トヨタファイナンスではアプリディレクター・Webディレクターとして業務を行っています。
ーートヨタファイナンスを選んだ理由を教えてもらえますか?
Y.K:いろいろな会社を見る中で、自分の力が一番活かせる環境だと感じたからです。
トヨタファイナンス自体がDX推進を考えている中で、当時は今よりも中途社員も少なく、Webやアプリリニューアルの実績自体も社内にない。入社後にこういうところを解決しようとか、こういうツールを導入して課題を解決しようとか、イメージが湧きやすかったんです。
それに「トヨタ」って聞くと安心感もありますが、一方で危機感をもってTOYOTA WalletやTS CUBIC Payなどのキャッシュレス決済事業を進めている姿も、面白そうだなと思いました。
ーー「大手企業」への抵抗感はありませんでしたか?
Y.K:大手で働いた経験がなかったので、そういう意味で文化や仕組みを理解できるのは楽しみでした。
ただ、実際に入ってみると想像以上に「変革期」で、PC環境やネット環境など、課題はとても多いと感じました。紙と鉛筆で仕事をするというか、アナログな空気がありましたね。
ただ、今の環境はめちゃくちゃよくなっていて、安定と挑戦が響いている激動の時期だと思いますね。
「苦労しかない」アプリリニューアルの一番の成果は、お客さまの満足度
ーー現在メインで担当している業務について教えてください。
Y.K:Web / アプリの企画開発、グロース、社内のデジタル環境整備(主にアクセスログ周り)などを行う部署で、私は主にクレジットカード明細確認アプリの企画・開発を担当しています。
弊社が発行しているクレジットカード会員様向けアプリのリニューアル案件「TS CUBICアプリ」を担当し、以来TS CUBICアプリ、ENEOSアプリなどの担当をしてきました。また、現在はアプリに加えて、会員さま向けサイトの企画・開発も担当しています。
(右側がTS CUBIC アプリ)
ーープロジェクト概要について教えてください。
Y.K:アプリリニューアルは、お客さまのカード明細をWeb化するPJがきっかけで始まりました。Webに誘導するためにはアプリやWebサイトも整備する必要がありますが、Webサイトは規模がかなり大きく、すぐに対応はできない。
そこでアプリからリニューアルすることになりました。ただ、アプリもローディングの長さや基盤の古さ、2006年くらいから変わってないUIUXで、使いやすいとは言えない状態えした。
入社後すぐにアサインされて、旧アプリのKAIZENから参加し、リニューアルも担当することになりました。
ーープロジェクトで苦労したことはありますか?
Y.K:やはり関係者の多さや、基盤の古さは大きな課題でした。
カードの商品性上、かなり種類が多く、関係部署も多いものなので、調整にはとても苦労しました。また、基盤が古かったこともあって、APIを新規構築して、CMSも導入して、などさまざまな新しい取り組みを並行させていたのですが、何に関しても前例がないPJだったので、苦労しかないという状況でした(笑)
経験という点では、アプリの知見がある人が社内にほぼいなかったこともあって、いろいろな取り組み・挑戦ができたのはよかったですね。
ーープロジェクトの中での成果についても教えてください。
プロジェクトとしての成果は、アプリ自体がかなり使いやすくなったことだと思っています。当たり前品質のものを提供できるようになって、MAUも順調に伸びているので、お客さまには受け入れてもらえていると実感しています。
Webよりもアプリのほうが継続率も高く、アプリストアの評価も4.0を取れています。ちゃんと使ってもらって、満足してもらっているのが一番の成果だと思っている。
0→1から1→100へ。挑戦しやすい環境は整い、今後は攻めの施策へ
ーートヨタファイナンスでの苦労や環境についても教えてもらえますか?
Y.K:当社がデジタルシフトに注力しはじめたのはまだ数年で、同業他社と比べてもお世辞にも環境が整っているとは言えませんでした。
自分を含むIT業界出身の中途メンバーは入社当初は環境の悪さに驚くほどでした。それに加え今までサイトの企画開発や制作、運用を含めて全て外部の会社に丸投げ状態でした。
そんな中デジタル分野の有識者が徐々に増え、社内のデジタル環境整備が進んでいったことや、コロナ禍でいち早く在宅勤務を推進してもらえるなど、従来の環境からは大きく変化し、より意思をもったサービス開発を行えるようになっていると思います。
ーートヨタファイナンスに入社してよかった点や魅力を教えてもらえますか?
Y.K:トヨタグループ国内唯一の金融会社として何千何百万人のお客様に向けてサービスを展開できること、会社のデジタル化推進のど真ん中で様々な業務に携わることができ、自分自身成長実感を感じることができているところがよかったと思っています。
これから入社される人向けには、かなりのスピードでデジタル化が進んでいるので、社内環境も、提供サービスの品質もよくなりつつある中なので、挑戦しやすい環境が整ってきているんじゃないかと思います。
ーー今後挑戦していきたいことはありますか?
Y.K:これからは0→1ではなく1→10に挑戦する「攻めの施策」がどんどんできるようになり、やれることも幅広くなります。
トヨタファイナンスに入社してこんなことがしたい!という意思がある方にとってはとてもエキサイティングでやりがいのある時間になるかと思いますので一緒に成長を楽しめればなと思います。
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(聞き手・撮影O.S)