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こんにちは、ヘルスベイシスの採用担当の小林です。
近年、精神疾患の一種として解離性障害(ヒステリー)が注目を集めていますが、
本記事では、そんな解離性障害についてご紹介していきます。
解離性障害の定義と基本
解離性障害とは、自分が自分であるという感覚が失われることです。ヒステリーと呼ばれることもあります。解離は自己防衛として無意識に行われる対処法で、軽度であれば解離性障害でなくても起こることがあります。
解離性障害になると、辛いことを心の外に押しやり、自分の心と体が解離するような状況になるということです。また思考、知覚、行動、記憶などがバラバラになるので、心理機能の統合が失われます。
解離性障害の症状
解離性障害の具体的な症状は複数あります。代表的なものとして、以下が挙げられます。
・解離性健忘
・解離性遁走
・解離性同一性障害
・離人症
まず解離性健忘とは、ストレスをきっかけに記憶がなくなることです。いわゆる記憶喪失も解離性健忘です。数日のうちに記憶が戻ることが多いですが、長期にわたって記憶が戻らないこともあります。
解離性遁走は自分が自分であるという感覚が失われ、重度になると失踪してしまう場合もあります。記憶喪失で失踪してしまう事件がたまにありますが、解離性健忘と解離性遁走が混ざった状況と考えられます。
解離性同一性障害は自分の中に複数の人格が現れる症状です。多重人格と言われる場合もあります。アメリカでは解離性同一性障害になる人の多くは、性的虐待や身体的虐待を受けているというデータも存在します。
離人症は自分を他人のように客観視しているような感覚に陥ることです。
原因とリスク要因
解離性障害の原因として心的外傷が挙げられることが多いです。慢性的なストレスや強いストレスを感じると、無意識に自分のことではないと考えるようになります。他人に起こった悲劇と認識するということです。このように心的外傷に対する防衛策として、解離性障害になります。
診断と治療
解離機能自体は誰でも持っているものです。たとえば嫌なことがあったときに、自分のことと考えすぎないようにするといった思考です。解離機能は自分の精神を守るためにある程度必要な機能と言えるでしょう。
上記のような解離機能は正常解離と呼ばれます。一方で、解離性障害の解離は病的解離と呼ばれます。正常解離と病的解離の違いは、症状の程度、慢性的かどうか、日常生活に支障が出ているかどうか、などです。
これらの状況を総合的に判断し、解離性障害と診断されます。解離性障害の治療方法の基本は、心理的な問題に対するアプローチです。原因となるストレスを軽減することや、休養を取ってストレスを感じにくい心理状態を作ることが重要です。
このように基本的には心理的なアプローチを取りますが、睡眠薬などを補助的に用いる場合もあります。
日常生活への影響
解離性障害がどのように日常生活や社会生活に影響を及ぼすかはケースバイケースです。基本的には精神状態が不安定であるため、日常生活でやるべきことが手に付かない状態になるでしょう。
疾走してしまった場合などは、そもそも日常生活から離れてしまっています。ただし、解離性健忘や解離性遁走によって失踪したにも関わらず、失踪した先で普通に日常生活を送っているケースなどもあります。
最後に
解離性障害は精神疾患の一種で、強い心的外傷によるストレスなどが原因になります。ただしストレスが原因の精神疾患は複数あり、ほとんどの精神疾患はストレスが大きな原因になります。そのため、同じようなストレスを受けた人でも、解離性障害を発症する場合もあれば、他の精神疾患を発症する場合もあり、また何も起こらない人もいます。人それぞれと言えるでしょう。
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